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Solitude HOTEL / 20210530 全曲

手紙を書きます。

16:40 待機列が動き出した。カウントダウンの数字が"00 02 20 00"を示していた。会場内ではいつもの夏を感じさせるインストが流れていた。いつもどおりの雰囲気づくりを感じて安心した。指定された席の位置を探すことが出来なかった。会場のスタッフを見つけて教えてもらった。お礼を伝えながら、(ありがとう、でも普段はこんな風に自分の席を探せないということはないんだよ。)と思いながら席に着いた。ステージが見やすくて良い席だったことに感謝の気持ちを持ちながら。

「Solitude HOTEL」が開催された舞浜アンフィシアターの席は奇数列の偶数番号だった。前の偶数列には奇数番号に観客の皆さんがが着席していたので、(視界が開けていてネガティブなことばかりではないな。)と思った。舞浜駅に着いたときには天気がとても良くてTシャツの上に来ていたポロシャツを脱いだ。この季節に好天に恵まれるのはブクガらしくない。そういえば一週間前からずっと雨は降らない予報だった。

舞浜駅の喧騒は想像以上だった。用意してきたワイヤレスイヤホンによって、それらの生活音が耳に入ってくることは無かったけど目に見えるエンターテイメントと色彩鮮やかな風景は日常生活から少しズレた位置にたどり着いたことを示していた。ここから舞浜アンフィシアターまでの距離をスマホで検索することも出来るんだけど、せっかくなので案内板を探しながらその誘導線が指し示す方向に身を委ねることにした。

見たことのあるお店と見たことの無いお店。ここに来る前に調べてみた、『イクスピアリ』という造語の語源に想いを馳せながら、歩を進めた。イクスピアリとは、体験を意味するExperience(イクスペリエンス)とペルシャ神話に登場する優しく善なる妖精peri(ピアリ)の2つの言葉から作られた造語らしい。(なるほど、Solitude HOTELも芸術体験なんだよ)と、誰に尋ねるわけでもなく独り言のようにつぶやきながらピアリの意味を考えたりしてた。

イランの高原地帯に棲んでいるとされる妖精の一種。背中に翼のある人間の姿をしており、魔法を使える。男女ともに理想的な姿で、男は威厳があり、女は美しいという。四大元素の内の火から作られた存在で、麝香やシタンなどの香りが食べ物とされる。 wikipediaは便利だ。すべてを鵜呑みにして信じてる訳ではないけど、ピアリ(ペリ)には翼があって魔法が使えるらしい。鳥は(深い森の中に潜む鳥のことなのかもしれないな。)と想いながら、脳内では"魔法"というキーワードが持つ引っ掛かり感から解けない魔法のことを考えていた。

着座したあと、舞台上のスクリーンには見慣れた文字列が表示されていた。もう何年もずっと見続けていた文字列だった。ようやく席に着いたときには開演まで時間がほとんど無かったが、ぼんやりと視界にその文字列を焼き付けて見つめながら時が訪れるのを待った。こんなとき今までのいろんな出来事が走馬灯のように頭の中を駆け巡ったりするんだろうなと思った。でもそんなことは無かった。空っぽの頭の中で帰りの新幹線の出発時間だけを反芻していた。遠征で帰る時間を気にしなければならないのはパフォーマンスに集中する意識の配分が変わると考えてるので出来るだけ翌日に帰るようにしてるけど今日は絶対に家に帰らないといけないという強迫観念に苛まれていたので帰りのチケットを事前に買ってあった。

それが始まる前に考えていたこと。

17:07 インストのピアノが途切れた。画面の明滅と一分ぐらいの長い沈黙と再び流れるギターとリズム。これもいつものインストだった。沈黙は何だったのかわからなかった。公表されていた開演時間は17:00だったが会場の都合とかなんとかの思い出せない理由で17:10から開始されることになっていた。もうすぐだ。始まっちゃうと終わっちゃうけど始まらなければ終わらないんだよね。始まってほしいけど終わってほしくないので始まって欲しくないといういつもの葛藤が一瞬脳裏をよぎる。会場前に顔を見て挨拶できなかった方に挨拶しておけば良かったという思考が降ってくる。いや、次回挨拶すれば良いと思い直して思考を無理矢理上書きする。目の前で繰り広げられる物語の進展に集中しなきゃ。

『もし魔法に掛けられていたとするなら、それはいつだったんだろう。』

17:10 last sceneの特徴的なメロディがスピーカーを軋ませながら開演を告げる。ああそうか、Solitude HOTELだったんだな。と、その瞬間に強く思った。とても強く感じた。そもそもSolitude HOTELはブクガのワンマンライブを表現する単語だったはずなのに、Maison book girlという固有名詞と同程度の重みを付けられて受け止めるようになった。『Solitude HOTELは何かが起きる場所』である。自分自身にとってもSolitude HOTELを体感するということについては生活の中で何よりも最も優先順位の高いイベントに位置付けられている。見に行くというよりも体験型のアトラクションのようなもの。そういう意味では舞浜というロケーションの妙であった。

https://ototoy.jp/feature/20150923

この記事によると、last sceneは「ブクガで1番最初に出来た曲」であり、Solitude HOTEL 3FとSolitude HOTEL 4Fの最後を飾った曲でもある。シングル412では、last scene -2017Ver.-としてリメイクされている。オケのギターとボーカルのリテイクが行われている。

https://tokyo.whatsin.jp/95132

また、Remixとして長谷川白紙さんが原曲を再構成している。

バージョンが3つあることはこの曲がブクガにとって大切な曲であるということだと考えられる。

メンバーが登場することも無く、スクリーンにSolitude HOTEL 4Fの動画が。ローが効いてるなと思った。ゴールデンウイーク(2021年)にふと思い立ってSolitude HOTEL 4Fを見返す時間を作った。なんとなくまとまった時間があったので、久しぶりに見てみようと思った。2018年に感じたこととは違う驚きと喜びがあったことを覚えている。あの日は寒かった。30日まで東京に居た。遠征で年末の(家業で)忙しい期間に何日も滞在するという経験は初めてだったので、自分がこんなにハマるもえのが出来たことにあらためて驚きを覚える。冬だった。会社を休んで行った。仕事よりも優先されることはサッカー観戦で体験しているので、そのために仕事を調整することに難しさを感じなかった。この数ヶ月前の9月に認知されてることを知った。それまでは知らなかったし知る必要も無かった。このあたりはもう言及することではないので、語り進めることにする。

イントロの五拍子がサクライサウンドの開始を告げる。あの日、あの時と同じように、sin morningが始まる。自分の席からメンバーの表情は見て取ることが出来ない。ぼんやりと(言選り衣装は可愛くていいな)という思考が浮かんでくる。でも(照明が暗くてブクガっぽいと言えばブクガっぽいんだけど、ちょっと暗すぎるかな。)とも考えていた。sin morningはメジャーファーストアルバム"image"のオープニングナンバーでYouTubeでは4K(2160p)の超高画質で再生出来る。imageの楽曲群は黒い衣装がよく似合う。MVでは煙を青と赤で表現し全編にデジタルノイズが施されている。髪が濡れていることからこの楽曲にもwaterのイメージがすり込まれている。

流れてくるメロディーとリズムを全身に感じながらSolitude HOTEL 3Fのことについても考える。コショージさんの「あれコショージが考えたんだよ!」という台詞が耳に再生される。

新しい朝は必ずやって来る。長い夜が明けると新しい朝が訪れる。Solitude HOTELという物語がこの曲で始まるのは必然なのかもしれない。トリロジーから逸脱する物語であるナンバリングの無いSolitude HOTELには外伝的なポジションを与えられていると考えている。だから必ずしも正伝である必然性は不要。だけどコショージさんが影響を受けているとおもわれるもう一つの時間をテーマとした物語である、ジョジョの6部(ストーンオーシャン)のように4Fでリセットされ、4.9Fでさらに複雑になった時間軸を清算するために再びこの物語が選択されてるのかと思った。

sin morning (MV)

続くroomsは、アンダーバー2つのバージョン。元曲との差異に慣れなくて、結局慣れなくて違和感が残ったままになってしまった曲という印象だった。それだけroomsを聴き込んだのかもしれない。roomsがMVとして発表されたときは、「何もかもがあって何もなくなるの。」という強烈なインパクトを残し、「安心していいよ全部なくなるの。」という歌詞が示唆する意味を自分なりに受け止めて未来に起こる何かのために何もかもちゃんと残しておこう。と思ったのを覚えてる。MVで「新しい居場所」のところで水の中から出てくる手はメンバーではなく謎のままだった。ロケ地になっているトンネルは横浜。特定してくれるオタクに連れて行ってもらった。MVは白と黒の対比と水が描かれている。通常撮影したカメラの動きを高速に編集したり、メジャーシーン(MVはレコード会社の比重が高い)の良さを存分に生かしたMVだった。

rooms

振り返ってみると、ブクガは過去の語り部であり自身の未来についての明確なビジョンに関する言及はあまり記憶にない。

lostAGE

end of Summer dream

veranda

bed

MC

cloudy irony (実際はkarma+river)

サイレン

海辺にて(センターからメンバー登場)

レインコートと首のない鳥

townscape

言選り

闇色の雨

眠れる森

Movie is not available

長い夜が明けて (Solitude HOTEL 7F Live)

狭い物語

blue light

十六歳

snow irony

Fiction

non Fiction

シロの森(イントロ)

Movie is not available

bathroom_

last scene

僕らの夢はかなわない、きっと。








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