金持ち喧嘩せず──余裕のない社会で争いが生まれる理由
よく「金持ち喧嘩せず」と言われる。
この言葉を聞くと、金持ちは穏やかで人格者だから争わない、
そんなイメージを持つ人もいるかもしれない。だが実際はもっとシンプルで、
争うメリットがないほど人生に余裕があるというだけの話だ。
一方で、ネット掲示板やSNSを見ていると、毎日のようにレスバトルが繰り広げられている。
5chで大暴れしている連中が典型で、罵倒とマウントの応酬に人生をかけているようにも見える。
なぜこうした「争い」が特定の層に集中しているのか。
そこには、余裕の格差という見えにくい現実がある。
■ 余裕のない人ほど争いに向かう理由
第一に言えるのは、生活に余裕がないほど、“プライド”だけが持てる資産になるということだ。
仕事、収入、人間関係、将来の展望──どれも不安定な状況にあるほど、
人間は「自分は間違っていない」「自分は正しい」と思いたがる。
その結果、ネット上の小さな言い合いに感情を全部乗せてしまう。
レスバに必死になるのは暇だからではない。
むしろ、やるべきことも、やれることも少ない人が逃げ場として選ぶのがネットだ。
ストレス発散であり、自尊心を回復する最後の手段でもある。
■ 正社員のフリ問題
ネットでよく見る「年収700万だけど?」「正社員だけど?」という謎のマウント。
だがそんな人間が一日中5chに張り付いてレスバしているわけがない。
本当に忙しく働いている人間には、延々と言い争う暇なんてまずない。
つまり多くは、
暇はあるけど余裕はない──という層が、正社員のフリをして自己演出している。
彼らにとってネット上の肩書きは、現実で得られない「社会的地位の補完」でもある。
■ 金持ちが争わない本当の理由
金持ちが争わないからといって、皆が聖人君子というわけではない。
ただ単に、争うことで得られるものが少なすぎるのだ。
相手を論破したところで収入が増えるわけでもないし、社会的地位も変わらない。
むしろ不毛な争いに時間を使うほど、損をすることを知っている。
余裕がある人間は、選択肢が多い。
だから他人に噛みつく必要がない。
逆に余裕がないほど選択肢が限られ、争いが唯一の“勝ち筋”になってしまう。
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