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【野間仁根】 油絵、水彩、デッサン、版画など 査定 鑑定 買取 致します


『野間仁根 水彩・デッサン展』は、1989年に高島屋美術部が刊行した図録です。この図録は、洋画家・野間仁根の水彩画やデッサンを中心に収録しており、彼の繊細な筆致や独特の感性を垣間見ることができます。1989年に開催された展覧会に合わせて制作されたもので、野間の多彩な作品群を理解するための貴重な資料となっています。

◎野間仁根の芸術

野間仁根(のま ひとね、1901年2月5日生まれ、1979年12月30日没)は、愛媛県越智郡津倉村(現・今治市吉海町)出身の洋画家です。幼少期から絵画に親しみ、今治中学校(現・今治西高等学校)を卒業後、上京して川端画学校で学びました。その後、東京美術学校(現・東京藝術大学)西洋画科に入学し、中川紀元に師事しました。

在学中から個展を開催し、1924年には二科展に初入選するなど、早くから才能を発揮しました。1928年の第15回二科展では『夜の床』で樗牛賞を受賞し、翌年の第16回二科展では『ぜ・ふうるむうん』が二科賞を受賞しました。これらの作品は、幻想的で独創的な作風が評価されました。

1933年には二科会の会員となり、戦後の再建にも審査員として参加しました。しかし、1955年に鈴木信太郎や高岡徳太郎らとともに二科会を離れ、新たに一陽会を結成しました。以降、一陽会の発展に尽力し、個展の開催も多く、旺盛な創作活動を続けました。

野間の作品は、初期にはフォーヴィスムやシュルレアリスムの影響を受けた幻想的な作風が特徴でしたが、戦後は独自の童心あふれる伸びやかで奔放な作風へと展開しました。彼は「蚕が絹糸を吐くように自然に生まれるのが本物の絵だ」と述べ、生涯を通じて自由で屈託のない世界観を追求しました。

また、井伏鱒二、佐藤春夫、坪田譲治などの新聞連載小説の挿絵も手掛け、挿絵画家としても活躍しました。彼の作品は、愛媛県美術館や今治市吉海郷土文化センター(野間仁根バラのミュージアム)などに所蔵されており、郷土が生んだ偉大な洋画家として地元でも親しまれています。


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