直線で飛ばすのは危ないって話
トップ画像にヤエー返しをもらった瞬間の写真貼っちゃいました(笑)
何回経験しても、やっぱり嬉しいものです。
さて、中高年の事故が多い話だとか40年前の出来事だの覚悟だのと、
少し重い話が続きました。
ここらでもっと重い・・・
少し軽めの話題、特に初心者向けのお話をしちゃいましょう。
どんな話かというと、以下のような内容です。
※ワインディングや峠道など、コーナーが連続する場所でのことを想定しています。
高速道路や市街地、幹線道路のことは考慮していません。
◆ マスツーリングで起こりがちなこと
バイクが5台、6台と集まってツーリングに行くと、
けっこうありがちなのが、速い人と遅い人の差です。
5,6台ならまだ良いんですが、10台くらい集まってしまうと、その差はもっと大きくなります。
高速道路や幹線道路なら、ちどりに並んで一定の距離と速度を保って走るので、速い人も遅い人も一緒に走れます。
ところが、ワインディングや峠に入って行くと、速い人はどんどん先へ行ってしまって、速く走れない人達がその後を追いかけて行く・・・
こういう経験がある人は案外多いのではないでしょうか。
初心者にしてみれば、
目的地までの道順を知らないとか、
転んだらどうしようとか、
このまま置いて行かれてしまうんじゃないだろうか、
そんな不安を抱えながら走るわけですよね。
ベテランライダーが初心者をケアしてあげられれば良いのでしょうが、
ベテランはベテランでコーナーリングを楽しみたくてツーリングをしていたりするので、必ずしもケアしてもらえるわけではありません。
◆ 速く走れない人は2択を迫られる
マスツーで速い人達に置き去りにされて嫌な思いをした人は、
それを機に、2つのどちらかを選ぶみたいです。
選択肢1
次からはあの人達と一緒に走らない・・・
別の仲間を探すか、いっそこれからはソロ専門になるゾ
選択肢2
くっそー! 次はもう少しちゃんと追従できるように腕を磨くぞ!
SNSなどを見ていると、1の方を選択する人の方が多いみたいです。
でも、仲間は欲しいし、ソロは寂しいから我慢して今のお仲間と一緒にツーリングに参加するという人も少なからずいるようです。
選択肢1を選ぶ人はこれ以上何も考えず、一人で気ままにツーリングするのも良し、別のツーリング仲間を見つけて楽しむのももちろんありです。
でも、2の方を選んだ人にとっては、少々危ないこともあるので、
少しでも何かのヒントになれば良いなと思います。
そのヒントが次の項目です。
◆ いくつかの対策
ツーリングを楽しむグループの中に、速く走りたい人とそんなに速くない人、遅いけどなんとかついて行きたい人、そういう差がある時には、
ツーリングルートの前でも休憩の時でも良いので、はぐれてしまった時の待ち合わせ場所や集合場所をきちんと決めておく。
ベテランライダーの中の1人でも良いので最後尾を走り、はぐれてしまった人や初心者のケアをできるような人に必ず一緒に走ってもらう。
最低限このくらいの配慮はして欲しいものですが、これはベテラン組が考えないといけないことですね。
昔と違ってインカムなんていう便利なデバイスもあるわけだし、どこに誰がいるのか、どのくらい遅れているのか進んでいるのか、そんな情報交換も有効かもしれません。
いずれにしても、先輩ライダーがリーダーシップを発揮して欲しいところではあります。
そして、初心者組の方も気をつけないといけないかもしれないことがあります。
それは何か?
◆ 事故を起こさない工夫とやってはいけないこと
昔と違って、今の時代にそういう人がいるかどうか、正直わかりませんが、
速い人達に遅れまいとして、追いかけるのはお薦めはしません。
単純に「危険が伴う」からです。
「オートバイを走らせる・運転する」
ということと、
「事故を起こさないための集中・工夫をする」
という2つの事は、これでワンセットのようにも思うのですが、
先行するバイクについて行こう、追いつこうと思うようになると、
速く走るということに意識が行ってしまい、事故の危険性を避ける
ための注意や集中力がどうしても削がれてしまいがちになります。
それに、速い人達は数えきれないくらいあちこちを走り回って、
コーナーリングやライン取り、ブレーキの使い方やアクセルの使い方、
あらゆることを体に染み込ませています。
そして何より自分のリズムというものを持っています。
安全に且つ速く走るための 『勘』 が養われていて、それは初心者とは大きく違います。
まだ勘が養われていない初心者と、既に勘が出来上がっているベテランの
人達が、ベテランのペースで走ったらこれこそ事故の素です。
ですので、事故を起こさないためにも、無理について行こうとするよりも、
自分の走り、自分の安全マージンを大切にしてもらうしかないと思います。
そうなんです。
工夫とは自分のペースを守るということ、
やってはいけないことは、無理をしてついて行こう、追いつこうとすることです。
◆ どうしてもついていきたい人は・・・
前走の人達に引き離されたくない、置いて行かれたくない、
だから速く走る方法を考えたり工夫したりする人もいるでしょう。
それはそれでわからないではないし、僕は決して否定しません。
ですが、それでも絶対にやってはいけないことが一つだけあります。
これだけはきっぱりと、『やめてください』 と言わせてもらいます。
それは、遅れを取り戻そうとして直線で思い切りスピードを出すことです。
コーナーリングスピードというのは慣れた人でも限界があります。
オーバースピードでコーナーに入れば、対向車線に飛び出したりガードレールに激突したりもします。
そのために大切なのは、コーナーリングスピードではなく、そのコーナーの手前の直線でのスピードなのです。
速い人に追いつこうとして直線で目いっぱいスピードを出すと、
次のコーナーの入り口が見えて減速をしますが、日本の峠はブラインドコーナーが多いので、コーナーがどれくらいきついのか深いのかは見ることができない場合が多くあります。
もし仮に、直線を走りながらコーナーの様子が見えていたとしても、
いよいよコーナーに進入するその時までに十分な減速ができるとは限りません。
いわゆるスローイン、ファストアウトです。
直線でスピードを出し過ぎるとコーナー手前で減速が足りずに、コーナーに入ってから曲がり切れないとか咄嗟の回避ができないとか言うことは十分に起こり得ます。
これはスローインができていないということです。
そんなこともあって、直線では一定の速度で走り、コーナーの少しでも先を予測しながら確実に減速できる方法を見つけることを優先して欲しいのです。
ちなみに、僕の場合ですが、
『このスピードじゃ随分遅いかも・・・』
そう思うくらい減速をしてコーナーに入ります。
特に初めて走るような峠では、コーナーの先がどうなっているかを知りません。
ですから、これでは前走車に追いつかないと思っても、決して直線でガンガン走るなんてことはしません。
その代わり、コーナーに入ったらコーナーの様子をみながらアクセルを開けていきます。
コーナーリングをしながら加速をするような意識で走っています。
そして直線になったらアクセルを少し戻し、そこからはそのスピードを維持するように走っています。
◆直線で飛ばすのは逆効果
少しでも速い人に追いつこうと思い、遅れた分を直線で取り戻そうとする人がいます。
これは危険につながりやすいというのは前の項で書いた通りですが、
「追いつく」 ということを考えてもメリットは殆どありません。
むしろデメリットの方が大きいです。
直線でスピードを乗せて、その区間だけは速く走れたとしても、
減速が間に合わずにコーナーに入ってからもブレーキングをしなければならなくなったり、
思った通りのラインを走れないようなことにもなります。
そうなればアクセルを開けるタイミングが思い切り遅れたりするからです。
これでは前走車に追いつくどころか更に遅れを大きくしてしまいます。
ですので、少しでも速く走りたいと思うのなら、
十分な減速をする : スローイン(Slow in)
コーナーを抜ける前から早めに加速を始める : ファストアウト(Fast out)
この原則を守ることをお薦めします。
コーナーでアクセルを開けるというのは、傾いているバイクの車体を
挙動変化をさせないように安定させて走る目的があります。
また、コーナーを抜けて直線になってから一気にアクセルを開けなくても、
少し加速するだけで十分な速度を早く得ることができるためでもあります。
決して、走り屋よろしくにコーナーを攻めるような走りをするためではありませんので、誤解のないようにお願いします。
、、、と、今日はこんな感じですかね~
