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Webライターとライターの分断

最近Webライターとライターについて考えることが増えた。原因は、身の丈以上の影響力をもってしまったことだ。

ライターにしてはフォロワーが多かったり、大規模なコミュニティ(Webライターラボ)を運営していたりするせいか、最近周りからいろいろ言われることが増えてきた。

ときには「Webライターの代表」みたいに扱われることもある。そうなると、Webライターがネガティブな文脈で論じられるとき、その矛先が僕に向けられることもある。

もちろん僕はWebライターの代表でもなんでもない(てか代表ってなんだ)、ごく普通のライターだ。ラボのおかげ(せい)で、ただただ権威だけが大きくなってしまったにすぎない。

で、このような事態が起こる根本的な原因は、Webライターとライターが分断していることにあると思っている。今回はそのお話。

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僕は今年でライター10年目に突入した。キャリアとしては、半分はWebライター(≒SEOライター)、半分はライター(インタビューや取材をメインとするライター)なので、どちらの知り合いも多い。

※この記事は「Webライター ≒ SEOライター」という前提で書いている

彼らと話していて感じることは、Webライターとライターの間には大きな溝があり、両者は分断されているということ。言葉を選ばずに言うと、Webライターのことをよく思っていないライターは少なくない、というか結構多い。

「そもそもライターというのは取材ありきの職種。それをしない時点でライターではない」

「Webライターってそもそもライターなの? 情報をまとめてるだけでしょ?」

「我々が苦労して書いた記事をパクってない? それってありなの?」

こんな声は本当によく聞く。

そして正直に言うと、これらの意見は否定できない。正論と言えば正論だと思う。

僕自身、とある「まとめ記事」に自分のインタビュー記事が勝手に使われていたことがある。文章をそのままパクられたわけではないのだが、明らかに僕が書いた記事を参考にしていることはわかった。もちろん引用表記はない。

心身を削りながら必死で書いた記事を盗まれたような気がして腹が立った。おそらく同じような経験をした人も少なくないのだろう。だからライターの言い分もわかる。

また、SEO記事を書くときは上位記事(そのKWで検索をして上位に表示される記事)を参考にすることが多いため、それらをつぎはぎしているだけのケースも少なくない。そういう記事は「ネットにある情報をまとめているだけでしょ」と言われても反論できない。

しかし、ライターではなく "Webライター" の立場からひとこと言いたい。それは「Webライターの中には、ただ情報をまとめるだけでなく、独自性の高い記事を書こうとしている人もたくさんいる」ということ。そこはライターの皆さんに知っておいてほしい。手前味噌だが、僕がまさにそうだった。

厳密にいうと、駆け出しの頃の僕は時給ばかり追い求めるクソライター(言葉が悪い)だったのだが、いろいろな失敗を経て、途中から「独自性の高い記事を書く!」とマインドを変えた。

たとえば僕はマンションディベロッパーで働いていた経験や、自身のマンションを売買した経験、REITを購入した経験をもとに、不動産特化ライターとして記事を書いていた。

また、自分の経験だけだと情報が古くなったり枯渇したりするので、不動産会社が主催するセミナーへ何度も足を運んで知識をアップデートしていた。勉強のために7万円ほどする不動産投資系のサロンに入ったこともある。それらの情報を元に、なるべく独自性の高い記事を書こうとしていた。

もちろん他記事と被ってしまう箇所は出てくるが、自分の体験をベースに書いているので「情報をまとめただけの記事」ではない。言うなれば自分へのインタビュー記事のようなものだ。

僕と同じように、なるべく独自性を高めようと工夫しているWebライターは本当にたくさんいる。

なんとか一次情報を集めようと知見を持っている知人にヒアリングしたり、読者の悩みを言語化するためにYahoo!知恵袋の投稿を100件以上熟読したり、「記事のヒントになるから」と有料セミナーに自腹で通ったりするWebライターを、僕は知っている。

マッチングアプリの記事を書くときに、実際にマッチングアプリに登録して5人以上と会ったライターもいた(その人はマッチングアプリを使いたかっただけ疑惑もあるが)。

Webライターは「ネットに落ちてる情報を元にまとめ記事を書いているだけ」と思っている人もいるかもしれないし、それは否定できない。しかし自分の書く記事にプライドをもち、読者の悩みを解決するために心血を注いでいるWebライターもいる。その点は、ぜひ知っておいてほしい。

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ラボが大きくなった影響で、批判的な声もちょこちょこ聞こえてくる。

実際にXで、「最近Webライターを採用した。大規模なコミュニティ(おそらくラボのこと)に所属しているのにレベルが低い」的な投稿を見たことがあるし、「ラボのメンバーをライターとして採用したが、基礎的なライティングがわかってない。もっとちゃんと教えた方がいい」的なDMをもらったこともある。

その意見自体は運営者として真摯に受け止める。そもそも僕が未熟なライターなので、自分自身のレベルも上げなくてはいけない。しかし、なにぶん1500名規模の大所帯なので、全員のレベルを均等に引き上げることが難しい点は理解してほしい。

繰り返すが、Webライターに対して否定的な意見をもつ気持ちはわかる。批判されてもしょうがない記事を書いていることもあると思う。でもそれはWebライターだけでなく、ライターにも同じことが言える。つまり、人によるということ。

大事なのは、ライターなのか? Webライターなのか? ではなく、仕事に対して真摯に向き合っているかどうかだ。目の前の記事をよりよくしようと努力しているなら、僕は職種がなんであれリスペクトを送りたい。


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