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14章|人生をデザインマネジメントする|14−1| 会社でも個人でも、まったく一緒 —— 「自分らしさ」からはじまる

このnoteは、「問いからはじめる”デザインマネジメント”」として、1冊の本をつくるためのnoteです。1つずつのnoteでも伝わる様にと書いていますが、他の記事であったり、なんでこんな事やっているの?と興味を持っていただけたら、こちらをお読みください。


いよいよ、この本の最後の章です。

デザインマネジメントとは何か。
氷山モデルに始まり、共創、傾聴、観察と共感、未来発想、仕事の流れ、価値と儲け、チームの自律、物語と発信、AIとの対話まで——ここまで学んできたことが、どこへつながっていくのか。その答えを、この章でいったん手渡したいと思っています。

タイトルにある「人生をデザインマネジメントする」とは、これまでチームや組織の文脈で学んだ考え方と実践を、自分自身のキャリアや日々の在り方にも、そのまま当てはめていこう、ということです。

そのために、まずはデザイン経営宣言に、さらりと触れておきましょう。

この本のどこかで、デザイン経営宣言(経済産業省・特許庁)に触れた人もいるかもしれません。
企業の「らしさ」や、意思と情熱、歴史の棚卸し、未来を妄想する、仲間を巻き込む、物語を発信する——そうした「入り口」が示されている、あの指針です。聞いたことがない人も、この先どこかで出会うかもしれません。

いずれにせよ、どれも会社や組織向けの言葉です。

けれど、です。
一文ずつ、主語を「私」に置き換えてみてほしい。

  • 意思と情熱をもつ

  • 自分の歴史や強みを棚卸しする

  • 自分の未来を妄想する

  • 自分自身の行動変容を促す

  • 周りの仲間を巻き込む

  • 自分らしい物語を発信する

  • 人を観察・洞察する

  • 実験と失敗を繰り返す

  • 心をつかむ存在をつくる

違和感、ありますか?

おそらく、ないはずです。

就活で「自分は何がしたいのか」を語るとき。
転職や副業、学び直しを選ぶとき。
あるいは、日々のチームづくりや発信で「自分らしくいたい」と思うとき。

私たちは、ふだんからこのどれかと、無意識に向き合っています。

「経営」や「宣言」は、社長や企業の話だと思いがちです。
でも中身をよく見れば、これは**「どんな主体が、どう在り、どう価値をつくっていくか」の話です。主体が「会社」でも「自分」でも、やることはまったく一緒**。

だから、法人向けの指針だからといって、自分の人生には関係ないと片づけなくていい。
むしろ、そのまま**「人生の設計」に使える地図**だと気づいてほしいのです。

学生のうちも、社会人になってからも。
転職や副業、学び直しや新しいプロジェクトを選ぶとき。
この地図は、何度でも開き直せます。


「らしさ」は、会社のためだけのものじゃない

企業の「らしさ」といえば、ロゴやスローガンを思い浮かべるかもしれません。
でも本質は、こういう問いです。

「自分たちらしさって、何だろう?」
「大切にしている想いは、何だろう?」

そう問いながら、歴史や強みを見つめ直し、一貫性のある在り方をつくっていくこと。

その「自分たち」を「自分」に、
「この会社」を「この人生」に、
そのまま置き換えてみてください。

「自分らしさって、何だろう?」
「自分が大切にしている想いは、何だろう?」

自分の歴史や強みを見つめ直し、
一貫性のある**「在り方」**をつくること。

言っていることと、やっていることがバラバラな人は、人も会社も、なかなか信頼されません。
逆に、「あの人の話は一貫しているな」「あのチームは、大事にしていることがはっきりしているな」と感じると、自然とまわりの人がついてくる。

信頼や共感は、ロゴやスローガンだけでできるわけじゃない。
日々の選択や言葉の積み重ねのなかで、つくられていくものです。

何を大事にしているか。
何をしないと決めているか。

その積み重ねが、「らしさ」になっていく。

一朝一夕には固まりません。
けれど、問い続けていれば、少しずつ輪郭が見えてきます。

会社の「らしさ」も、個人の「自分らしさ」も、
出発点は、同じ問いです。

法人だから特別、個人だから別——ではありません。

「自分らしさ」からはじまる。

そこが、デザイン経営でも、人生をデザインマネジメントするときでも、同じ土台になります。

まずは、その土台を言葉にすること。
完璧でなくて、いいんです。

いま手が届く範囲で、
「自分らしさって、こんなことかもしれない」
と形にしておくだけでいい。

言葉にしたら終わりではありません。
あとから、何度でも書き換えていい。

この本で学んだ
「観察と共感」「未来発想」「試作と改善」は、
自分自身に対しても、同じように使えます。


この本で学んできたことは、そのまま「人生のOS」になる

ここまで、この本では——

  • 感情を言語化し、チームで法則化する(氷山モデル)

  • 共創、傾聴、伝える

  • 観察と共感、未来発想、試作と改善

  • 仕事の流れ、価値と儲け、チームの自律、続く仕組み

  • 物語と発信、AIとの対話

——こうしたことを、「チーム」や「組織」「仕事」の文脈で学んできました。

どの章も、現場で、関係性のなかで、
実際に手を動かすためのものだったと思います。

それらは、自分という一人の人間が、これからどう生きるかに対しても、そのまま使えます。

「らしさ」を言葉にし、仲間を巻き込み、共創する。
観察し、共感し、未来を描き、小さく試して学ぶ。
自分の物語を発信し、問いを持ち続ける。

これらは、会社の経営にも、
自分の人生の経営にも、共通の作法です。

キャリアと人生を、分ける必要はありません。
仕事で使う考え方も、日々の選択や人間関係で使う考え方も、
土台は同じ「自分らしさ」からはじまっています。

どこにいて、どんな役割であっても、
その土台の上に立っていれば、
迷ったときに戻れる場所ができます。

だから、最終章のテーマを
「人生をデザインマネジメントする」
にしました。

法人向けの指針を借りて、
「それ、個人でもまったく一緒だよね。自分らしさからはじまるよね」
と、この章から手渡したかったのです。

ここが腑に落ちると、
これまで学んだデザインマネジメントの一つひとつが、
自分の生き方の設計図としても使いやすくなります。

チームのためのスキルも、
組織のための考え方も、
すべて「自分という一人の人生」に引き寄せていい。

そう思えたら、
この本の最後の一歩は、
もう踏み出しはじめているはずです。


#問いかけ

自分らしさを、話せますか?

もし答えに詰まったなら、
それは、デザインを始める合図かもしれません。

ここから、
一緒に見つけていきましょう。



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 飯塚洋平 | RossoAcademy おひねり コーナー いつも応援ありがとうございます。