【実録】スイートルームという名の遠い迷宮 —— 深夜の設営現場と、豪華すぎる休憩室の話
巨大な「空間演出」と深夜の格闘戦
ホテルのグランドボールルームなどで行う、巨大な空間演出。 それは華やかな芸術というより、もはや「深夜の屋内土木作業」です。
クレーンこそ入りませんが、数メートル級の作品を、建築関係の職人さんたちと怒号の中、ミリ単位の精度で組み上げていく。
私の監督のもと、一分一秒を争う攻防が続きます。 シャンデリアの下でヘルメットを被り、汗だくで走り回る。
これが展示当日の「リアル」な風景です。
クライアントが放つ「殺人的なホスピタリティ」
そんな満身創痍の私に、クライアントは時として「極上のホスピタリティ」をぶつけてくれます。
「Dobinさん、休憩用の控え室として、ホテルのスイートを用意しました! 少しでも体を休めてください!」
普通なら「最高! 嬉しい!」と飛びつくところでしょう。
でも、限界に近い私からすると、それは時として「追加の試練」に変わります。
ロイヤルスイートまでの果てしなき行軍(休憩編)
設営の合間、ようやく一息つこうと部屋に向かいますが、意識はすでに北極かどこかへ飛んでいっています。
その朦朧とした状態で移動を始めると、スイートルームというのは決まって「一番奥の、一番高い場所」にある。
エレベーターを何度も乗り継ぎ、無駄にふかふかな長い廊下を、作業着のまま、重い足取りで進む。
ようやく辿り着く頃には、休憩の半分が終わっているような気がしてくる。
そして、この「絶望的な距離」を知ってか知らずか、私のマネージャーはいつも現場に近い、移動が楽な部屋に泊まっている気がするのは、気のせいでしょうか。
巨大な鏡、虚無の窓、そして疲れ果てた姿
重厚な扉を開け、持て余すほど広いリビングへ。
そこには一人では座りきれない巨大なソファと、自分を全身映し出す「やたらとでかい鏡」が鎮座しています。
ふと鏡を見ると、そこには最高級の調度品に囲まれながら、泥のように疲れ果てた自分の姿。
さらには、本来なら絶景が広がるはずの「巨大な窓」に目を向けても、深夜を回った街に夜景の光は残っておらず、ただただ真っ暗な闇。
そこに反射して映る自分の切ない顔と目が合い、さらに疲れが加速します。
(……この移動の体力があるなら、あと1枚パネルを設置できたはずや。)
ポイ活脳が弾く、あまりに残酷な計算
そのとき、私の頭の中で、例の「脳内そろばん」がパチパチと音を立てて計算を始めます。
(この宿泊費をポイ活ポイントに換算したら、一体どれだけの数字になるんや……。この贅沢、還元率で言えば完全にマイナスやぞ……)
そんなことを、深夜の沈黙の中で真剣に考えてしまう。
お気遣いは本当にありがたいんです。
でも、効率を極めた「ポイ活脳」は、どうしてもこう弾いてしまう。
「ベッドの真横に、蛇口とトイレを設置してくれ。」
「それか、会場の隅っこにテントを張らせてくれ。」
そこなら3秒で寝れて、1秒で戦場(現場)に戻れる。 一泊数十万円するであろう豪華な空間で、私はスイートの恩恵を1ミリも受けないまま、また数十分後には作業着を正して、会場へと戻っていきます。
まあ、もちろん……。 もしこのホテルが、ポイ活アプリ経由で予約されていて、自分に数万ポイント返ってくるなら、話はちょっと
……いや、劇的に変わるんですけどね。
Dobinくん。
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それがDobinくんのロイヤルスイートや。
⭐️
Dobinくんのちょっと真面目なアートの話🤫
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