手作りのおもちゃに込められた神業|療育の必要性
「療育ってよく知らないな」
そう思った方、ぜひ寄っていってください♪
療育には子育てに大切な要素が詰まっています。
息子が通っている療育には先生たちの手作りのおもちゃと椅子がたくさんあります。中には長年使われてきて修復を重ねているものも。
ここだけの話、私はそんなちょっとボロボロのおもちゃや椅子を見て、「お金ないんだろうなー」と思ってました。(ごめんなさい)
でも先生たちが手作りのおもちゃを用意するのには深い深い理由があったのです。
⒈手作りおもちゃは発達を促す秘密兵器
その日、数あるおもちゃの中から息子が選んだのは、トイレットペーパーぐらいの大きさのボールでした。ボールとは言っても、新聞紙を丸めたものに赤の布ガムテープがぐるぐると巻き付けられ、歪な形をしています。
そんな歪な岩のようなボールが5つほど、ゴロゴロっとカゴに入っていて、その前に座った息子は、それを1つずつカゴの外に出して遊びます。
家では、ボールプール用のボールを片手で掴んで箱から出す遊びにハマっている息子。その要領でボールを掴んで外へ出そうとします。
しかしボールが微妙に大きくて片手では上手く掴めません。そこで、仕方なく両手で掴んでポイッと。それを繰り返して遊んでいました。
「なんか遊びにくいボールだな」とその様子を見て思っていた私。そこへ隣で見ていた先生がやってきて言いました。
「上手に持ってるな〜!そう、そうやって遊ぶんやで〜。片手では掴めへんでしょ。このサイズがちょうどいいんですよ。」
な、なるほどー!!
私は感動しました。確かにこのボールを身体の真ん中で両手で持ち、身体を捻ってカゴの外に出すという動作は、以前先生が身体作りで大事だといっていたポイントを見事に突いています。
よく考えてみると、それだけではありません。新聞で作られているのは、持ち上げやすい軽さにするため。布ガムテープは手から滑りにくく掴みやすい。息子がこのボールに惹かれたのは、カゴに入っているということと、形がまるいこと、そして赤ちゃんが好きな赤い色だから。
なんということでしょう。全てが先生によって仕組まれたものだったのです。
さらにさらに、
息子がカゴの外にボールを出すとボールは転がって離れていきます。しかし、その歪さ故に、手を伸ばせば届く絶妙な位置でボールが止まるのです。
なにこれ!凄すぎる!!!
みなさん、これが療育というものです!私は声を大にして言いたい。「お金ないのかな」なんて飛んだご無礼でした。
他にもそんな工夫の詰まったおもちゃがたくさんあります。椅子が手作りなのも、一人ひとりの身体のサイズや発達を見ながら理学療法士の先生が微調整してくれるからなのです。
⒉療育というオーダーメイドの環境
療育の見学へ行っていた頃、私は療育に通う必要性があまり見出せませんでした。早期療育が大切とは聞いていたので急いで探しましたが、見学してみると、保育園と何が違うのか正直分からなかったのです。
みんなでお歌を歌って、おもちゃで遊んで、給食を食べる。実際、活動内容は保育園となんら変わりません。
でも決定的な違いは、一人一人の発達のニーズに寄り添っていること。さっきのおもちゃの仕組みから分かるように、ただのお遊戯に見えるその活動の中に、一人ひとりの興味や発達の特性に合わせた仕掛けが散りばめられているのです。
仕掛けはおもちゃだけではありません。療育は基本man-to-man。うちの子に付いてくれる先生がいることで、必要なタイミングで必要な声掛けができ、反応を返すことが可能になります。子どもの反応を見ながら提示するおもちゃを変えて誘導するのも先生のテクニックです。
プロの目によって発達を促すオーダーメイドの環境づくりが適切に行われる。それは保育園という体制では難しく、療育だからできることなのだと実感しています。
私自身、正職で働いてきたので、親が付き添って通わせなければならない療育は頭の痛い話でした。うちの場合は週2回、午前中に通わせていますが、週2回も半日仕事を休まなければならないというのはどの家庭にも厳しい実情だと思います。
それでも療育の素晴らしさを知った今は、息子には欠かせないものだと思うし、これからもこの療育を最優先に通わせていきたいと思っています。
そう思わせてくれる療育の先生方に心からの敬意と感謝を込めて。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。療育の必要性について、支援を必要とするご家族のみならず、社会全体に認知が広がっていくことを願っています。
療育の受け皿はまだまだ少ないのが現状です。次回は、もっとみんなが必要な支援を受けられる世の中を目指して、私が療育に繋がるまでに感じた矛盾についてお話したいと思います。
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