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薫風に誘われて、ページをめくる。- 5月の木陰と一冊の本 -
こんにちは、ルーシーです。
5月も二週目に入り、吹く風がすっかり「薫風」と呼ぶにふさわしい、清々しい季節になりました。青空が高く広がり、どこまでも歩いていけそうな、そんな晴れやかなお天気が続いています。
こんな日は、お気に入りの一冊をバッグに入れて、大きな樹がある場所までお散歩に出かけます。新緑が重なり合って作る、深い緑の屋根。その下のベンチに腰を下ろすと、街の喧騒が嘘のように遠ざかり、葉擦れの音だけが耳に心地よく響きます。
バッグから取り出したのは、しばらく前から少しずつ読み進めている、静かな文体の一冊。木漏れ日がページの上で踊るのを眺めながら、ゆっくりと言葉を追っていく時間は、私にとって何よりの贅沢です。物語の世界に浸っていると、時折吹き抜ける風が、新しい葉の香りを運んできてくれます。
日常の中には、どうしても「やらなければならないこと」が積み重なってしまいがちです。けれど、こうして自然の懐に身を預け、ただ活字と風の音に向き合う時間を持つことで、心の中のバランスが少しずつ整っていくのを感じます。
読み終えるのがもったいないような、そんな穏やかな午後のひととき。 季節のうつろいを肌で感じながら、心に新しい風を通すことができた、満ち足りた休日でした。
