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kamiya_nitro
ゆれる車窓と、春の青。- ローカル線で向かう海辺の街 -
こんにちは、ルーシーです。
4月も後半に入り、日中は上着がいらないくらい暖かな日が増えてきました。ふと窓の外を見ると、雲ひとつないよく晴れた週末。こんな日は少しだけ遠くの空気を吸いたくて、いつもより少しだけ早起きをして出かけることにしました。
お気に入りのトートバッグに文庫本をぽんと入れて向かったのは、電車で少し足を延ばした先にある海辺の街です。ガタゴトと響くローカル線の心地よいリズムに身を任せながら、窓の外の景色がビル群から少しずつ緑豊かな風景へと変わっていくのをぼんやりと眺める時間。トンネルを抜けて、目の前にぱあっと見渡す限りの青い海が広がった瞬間は、何度経験しても胸が高鳴ります。
小さな駅に降り立つと、ふわりと潮の香りが鼻をくすぐりました。冬の刺すような冷たさはすっかり消え、頬を撫でる海風は驚くほど優しく、春の柔らかさをまとっています。波打ち際をのんびりと歩いて、足元でシャリシャリと鳴る砂の音を楽しんだり、太陽の光を受けてきらきらと光る水面をただ静かに見つめたり。
たくさん歩いたあとは、海沿いで見つけた昔ながらの喫茶店へ。開け放たれた窓から聞こえる波の音をBGMに、今年初めてのアイスティーで喉を潤します。
予定を詰め込まず、ただ気の向くままに風景と出会う。日常から少しだけ離れて新しい空気を胸いっぱいに吸い込むと、心にかかっていた小さな靄(もや)まで、潮風がどこかへ持ち去ってくれたように感じました。
「旅行が大好き」という自分の原点に立ち返るような、そんな心ほぐれるひととき。少しずつ夏に向かっていくこれからの季節、次はどこへお出かけしようかな。そんなワクワクを胸に抱きながら、夕暮れの海に別れを告げた、満ち足りた休日です。
