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親の世代の常識は今すでに…

私たち家族は33階建てマンションの32階に住んでいます。
外の雑音が聞こえない静かな環境です。

ただ、一つだけ問題が…

上の階の音です。

数年前のこと。
当時娘はまだ小さく私と同じ部屋で寝ていました。
夜9時半
電気を消そうとした時です。

33階から「シャリンシャリン!シャカシャカシャカ!」
というかん高い音が。。

ああ・・、また始まった!!

33階には当時4歳の男の子がいたのですが、
とにかくやんちゃ。家の中で走り回ります。

中国では魔除けの意味で小さな子の足首に鈴付きのアンクレットを
付けるご家庭があります。

子供への愛。
素晴らしい。。


・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
うるさい~~~!

走るたびに鈴が鳴るので、
すごく聞こえます。

すると隣で寝ていた娘が突然ガバっと起き上がりました。
パジャマのまま部屋を飛び出し一目散に33階へ、

「おばさん!息子うるさいよ。」

その後32階と33階で話し合い。
子供だから多少うるさいのはお互い様。
夜9時以降は静かにさせよう、で合意しました。

時は流れ現在。
33階の息子も小学校2年生。
鈴もつけていません。

奥さんのネットサーフィンも終わり、
私も読書を終えて
消灯。

夜10時ごろです。

するとまた33階から大声が聞こえてきました。

奥さんが小声で言います。
「あなた、今日も始まったよ・・。」

今、音を発しているのは息子さんではありません。


お母さんです。

「早く宿題やりなさい」
「何回言わせるの!!」

どうやら宿題が終わっていないらしく、
終わるまでは寝かせない勢いです。

夜10時です。

年上である小学5年生のうちの娘はすでに夢の中です。

うるさいんだけど・・・。

以前は息子さんが原因だったのでこちらも言いやすかった。
でも今回は少し言いづらい・・・・・。


33階のお母さんの年齢は40代ぐらいです。

中国では40代の大学卒の方々は最も運の良い時期に生まれた世代だと
私は思っています。

下記、私の周囲にいる40代大学卒の方の一般的な人生です。

幼少時代は貧しかった。

→学生時代に一生懸命勉強をして、大学(Or 専門学校)に入学

→卒業時に中国経済が急成長

→日系含む外資系企業の中国進出による大量採用

→初期は海外からの経験ある駐在者が多く、じっくり仕事を学べる

→会社が安定すると、海外からの管理駐在者が帰任、上のポストが空くので
昇進が早い(待遇UP)

→このころ、不動産価格が上がってきたので安いうちに不動産購入、
資産価値がどんどん上がる

私の周囲では40歳で事業部長というのは全然珍しくありません。

だから、この世代は

「小さい時に人よりも努力して、良い大学に入れば、良い人生が待っている」

という価値観を持っています。

その通りだと思います。その世代であれば・・。

でも、今はどうでしょうか。

昔と違って、今は時代の流れるスピードが速すぎます。

つまり・・・・
親の生きてきた時の価値観・常識が子供の世代では変わってしまうことが
起こりえるのです。

私の元同僚の中国人品質保証部長のお嬢さん。

勉強が優秀で、有名な大学に入学、途中からカナダに留学、
そのままカナダで大学院まで進みました。
そして、意気揚々と中国に帰国。

そして数年がたち今は、


ずっと、家で寝ころびながら動画を見ているそうです・・・・。
彼女に見合った仕事がないそうです。。。

親がお嬢さんがまだ小さい頃から懸命に指導していた将来の理想と現在は少し違う世界でした。。。


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私が娘を学校に迎えに行ったある日。

1年生から順番に出てきます。
娘は5年生なのでまだ出てきません。

次は2年生、という時に33階のお母さんを見つけました。
するとお母さん・・・・手を合わせて何かそわそわしています。
そして、自分の息子が出てきた瞬間、満面の笑みを浮かべて、
息子を両手でしっかりと抱きしめ、その後肩を抱いたまま一緒に帰っていきました。。


「ちゃんと愛してたんだ!」


お母さんは息子さんにも良い将来を送ってほしくて、心を鬼にして
毎日夜遅くまで怒鳴ってるんだ・・・。

その光景が見れてとてもうれしかった。

でも多分・・。


これからの時代は 
『親の成功体験が子供の成功につながるとは限らない』
と感じました。

私たち親世代が信じてきた
「良い大学に入れば安心」
「大きい会社に入れば安泰」
「先生、上司の言うことを聞いて真面目に努力すれば報われる」
そういった価値観も子供が大人になったときには変わっているかもしれません。


そう考えると・・・


本当は
親が子供の将来に対して教えられることは意外と少ないのかもしれません。

子供の進路指導を頑張るよりも

「世代を経ても不変だと思うこと」

例えば

約束を守ること

犯罪を犯さないこと。

失敗してもまた立ち上がってチャレンジすること。

そして

 『どんな時でも親は味方として無条件に応援するよ』と伝えること。

そのくらいなのかもしれません。


「私たち親の意見は時代遅れだからあなた自身で考えて
自分の道を決めて行きなよ」

親が子供の進路に悩む時間を潔く諦め、
その分子供と一緒にたくさん遊んだり、
親自身が自分の好きなことに熱中する方がかえっていいかも?
と感じました。


33階のお母さんへ。
学校の門の前で見たあの満面の笑顔と抱きしめる姿を
見てしまうと少しだけ応援したくなりました。。

でも・・・

教育方針には口を出しませんので
せめて夜9時まででお願いね‼️

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