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ヴィンテージワイン専門店ワイン会で教わった美味しさの秘密––40年物のグランクリュから感じた、時を超える味わい––


先日、とあるヴィンテージワインの会に参加してきました。
毎回テーマを決め、年代もののブルゴーニュのグランクリュプルミエクリュをはじめとする世界各地の名だたるワインが登場するこの会。
この日は、40年近く前のシャンベルタンがずらり。まさに時空を旅するようなひとときでした。

ワインの奥深さに圧倒されつつ、当日のテイスティングで教えていただいたことを、ここに少しまとめてみます。

①「1980年代以前のワインは、今とは造りが違う」

印象的だったのは、昔のワインと今のワインは、根本的に造りが違うというお話。

1980年代までは、ワイン造りは今ほど商業的ではありませんでした。
マーケットでの売れ筋や国際的な評価を意識するよりも、その土地ごとの味わい年ごとの個性を大切にしていた時代。

例えば、近代のようにユーザファストではなく、作り手が本当に作りたい物を、その年の天候や畑の性格がしっかりと把握して作った魅力的なワインが多かったのだとか。

②「添加物に頼らない、ぶどうと自然との対話」

当日のラインナップに並んだヴィンテージの中には、1980年代前半のブルゴーニュのグランクリュもありました。
40年近くの時を経てもなお、しっかりとした骨格と複雑なアロマ。まるで熟成した出汁のような深み。

その背景には、当時は醸造技術も添加物も今ほど発達していなかったという事実があります。
人工酵母や補酸、過度なフィルタリングなどに頼らず、ぶどうそのものの力と、造り手の経験が頼り。

だからこそ、長い時間をかけて、味わいが自然に、ゆっくりと複雑に変化するのだとか。
添加物が少なめというのは、流行りのナチュールみたいで単純に嬉しいですね。

③「収穫量の少なさが、凝縮感を生む」

さらに興味深かったのは、昔のほうが1区画あたりのぶどうの収穫量が少なかったという点。

現在では収量を上げるための栽培管理が進んでいますが、当時はそこまで効率化されていませんでした。
つまり、1本の樹がつける果実が少ない分、ぶどう1粒の中により多くのエネルギーが凝縮されていたということだそうです。

確かに40年たった今も「このワイン、まだ生きてる……」と感じた熟成ブルゴーニュには、そんな力強さが感じられました。

ヴィンテージワインとは、“時間の芸術品”

この会を通して改めて感じたのは、ヴィンテージワインは、単なるお酒ではなく、時間と人の手が織りなす“芸術品”であるということ。

ワインにとっての40年は、ただの年月ではありません。
その間、ボトルの中では見えない変化が起き、香りや味わいが何層にも重なっていく。
グラスの中から立ち上るのは、時代の記憶なのかもしれません。


おわりに

「高いから良いワイン」というわけではない。
でも、こうしたヴィンテージワインにしかない時間の深みは、飲んでみてはじめてわかる世界でした。

現代のワインとは全くの別物でしたが、面白い体験でした。

これからも、機会があれば“時のワイン”に触れていきたいと思います。


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