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シロクマ文芸部 / サンダルで

サンダルで、
海の砂に少しずつすいこまれる

打ち寄せる波は、
くるぶしを撫でては、
ときおり膝下までやってくる

陸地とは違う世界への入口に、
戸惑いながらも
一歩踏み出す

戻ろうと思えば、
きっと戻れる

けれど、
足もとの砂はもう、
さっきまでの私を
覚えていない

波の音だけが、
これからはじまる夏を呼び、

潮風だけが、
これからのゆくえを
知っているようだ

サンダルが
どこへも行かないように

足の裏に力を込めた

さぁ、
私の夏を
むかえに行こう



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