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初めて」の障害者雇用枠就職先は優しくなかった~頑張るをやめる(後編)-6

半年以上、何10社にエントリーしたかわからないほど、
50代での転職は困難でした。
まずエントリーしても書類が通らず、面接の声もかかりません。
面接に漕ぎつけて、どうにか一次面接が通っても、
年齢を理由に不採用となることが続きました。
 
やっと決まった再就職の企業は外資系でした。
3カ月の試用期間ののち正社員登用あり、
人事アシスタントという求人でした。
条件としてはかなり良い求人内容でした。
 
しかし、その職場では私は歓迎されませんでした。
私を採用した人事部長と直接の上司は普通でしたが、
部署内の他の社員からは初日から無視が続き、
部長のいないときには叱責されることもありました。
 
確かに50歳過ぎた障害者の男が入ってきて、
彼らにとっても違和感があったのでしょう。
私自身も人事関係は未経験でしたし、
事務スキルも特別なものは持っていませんでしたから。
加えて初めての外資系企業で、
英語スキルも不充分な私に冷ややかになるのも理解できます。
 
今、考えてみれば鬱状態から回復したばかりだったので、
私の表情も暗く、固かったのかも知れません。
明るい雰囲気を出すことも、
柔軟な立ち振る舞いにも欠けていたのかも知れません。
 
その部署が人事部だったので、の
ハラスメントについて私が社内で相談できる人がいませんでした。
人事部長も部署内でのモメ事を、見て見ぬふりの態度でした。
 
そのときの私には、
どこか外部機関に相談する精神力もありませんでした。
回復し始めた鬱状態はふたたび悪化し、
精神科クリニックに通い始めていました。
 
個人情報や人事を扱うため、
人事部は他の部署から見えないように仕切られていました。
昼休みには社内にいるのがつらくて、
私は作ってきたサンドイッチと飲み物を持って、
近くの公園の木立の影で目立たないベンチで過ごしていました。
そのときの木立から落ちる日差しや風、鳥の声が、
私の孤立感を癒してくれました。
 
再就職から半年後、
このままではダメだ!
せっかく助かった命だ、幸せにならなくっちゃもったいない!
と思い考えました。
いきなり退職するのは避け、
なんとか我慢して働きながら次の就職先を見つけることにしました。
 
頑張ることをやめて、
自分自身の身体と心を大切に生きると決心し、
選んだ障碍者雇用枠での再就職なのに・・・・・
 
私は誰もいない廊下の突き当りで携帯電話を開き、
人材紹介会社の担当者の発信ボタンを押しました

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