夢を持ち続ける人は、自分を見捨てない— 自己肯定感と夢の関係について —
■ はじめに
これまでの記事では、
・夢が遠のく原因
・認識のズレ
・希望を持つ意味
・虚栄心やプライド
・現状認識の重要性
について考えてきました。
そして今回、
もう一歩深く考えてみたい
テーマがあります。
それは、
「人はなぜ、夢を持てなくなるのか」
という問いです。
能力の問題でしょうか。
年齢でしょうか。
環境でしょうか。
もちろん、それらも無関係ではありません。
けれど実際には、
もっと根本的な原因があるように
感じています。
それは、
「自分には可能性がある」と
感じられなくなること です。
夢とは、単なる願望ではありません。
未来の自分に対して、
「まだ終わっていない」と思える感覚。
つまり夢とは、
自分自身への“最低限の信頼”なのだと
思います。

■ 人は、自分に可能性を感じられなくなると夢を諦め始める
夢を持てなくなる時、
人は単純に「やりたいこと」を
失っているわけではありません。
多くの場合、
「どうせ自分には無理だ」
「今さら遅い」
「また失敗するだけだ」
という感覚に支配されています。
これは、
未来そのものを諦めているというより、
“自分自身への期待”を失っている状態 に近い。
人は、自分に少しでも可能性を
感じられる時は、前へ進めます。
失敗しても、
遠回りしても、
時間がかかっても、
「それでも自分は変われるかもしれない」
そう思える限り、挑戦は続けられる。
逆に、
自分への信頼が完全に失われると、
夢を見ることそのものが苦しくなって
いきます。
なぜなら、
夢を見るたびに、
「今の自分では届かない現実」
を突きつけられるからです。

■ 自己肯定感が低い人ほど、自分を否定しながら生きてしまう
自己肯定感という言葉は、最近よく
使われます。
けれど私は、
「自分を好きになること」が全てだとは
思っていません。
むしろ重要なのは、
“自分を見捨てないこと”
なのではないかと感じています。
自己肯定感が低い状態では、
人は無意識に自分を否定し続けます。
・まだ足りない
・自分には価値がない
・結果を出せなければ意味がない
・他人より劣っている
こうした思考が積み重なると、
挑戦する前から自分を止めてしまう。
すると、
夢は「希望」ではなく、
“自分の無力さを確認する行為”に
変わってしまいます。
これでは、前へ進むことは苦しくなります。

■ 私自身、自分を信じられなくなった時期があった
正直に言えば、
私自身も、過去に自分への信頼を
大きく失った時期がありました。
・何カ月も勉強した資格試験で不合格の時
・大学でのレポートでC判定が続いた時
・仕事での職長時代の部下との衝突
・自身が引き金となった仕事のクレーム対応
・MBA時代の学友とのレベルの違いに対する不安と恐怖
・外資保険の世界で挫折し、自己肯定感が大きく崩れた時
程度は異なりますが、その時々で私は
強い無力感を感じていました。
結果が出ない。
周囲との差を感じる。
理想だけが先に膨らみ、現実が追いつかない。
そして次第に、
「自分は何者にもなれないのではないか」
そんな感覚を持つようになっていったのです。
その後、過酷な日雇い労働も経験しました。
当時は、未来よりも“今を生き延びること”
で精一杯でした。
しかし今振り返ると、
あの経験があったからこそ見えたことがあります。
それは、
「完璧な自信」がなくても、人は前へ進める
ということです。
私は、
自分を強く信じられるように
なったわけではありません。
けれど少しずつ、
「今の自分でも、できることはある」
「小さくても積み上げれば変われる
かもしれない」
そう考えられるようになっていきました。
そこから、
・学び直し
・地域活動
・防災分野への参加
・修士研究への挑戦
・仕事でのDX推進業務への挑戦
へと繋がっていったのです。

■ 夢を持ち続ける人は、「完璧な自分」を求めていない
夢に向かい続ける人は、
決して常に自信に満ちているわけでは
ありません。
不安もある。
迷いもある。
自信を失う時もある。
それでも進める人は、
「不完全な自分でも、前へ進む価値はある」
と考えています。
私も現在39歳ですが様々な挫折や後悔の
果てに現在へと道は続いています。
しかし、思い出したくない過去と向き合い、
乗り越える事で次に進む原動力へと
変えています。
つまり、
“完璧だから夢を追える”のではなく、
“不完全でも自分を見捨てないから夢を追える” のです。
これは、非常に大きな違いだと思います。
また重要なのは心の強さではなく、
自身の中に存在する見たくない自分に
ついて内省をする事が重要と人生の中
で学びました。
人は時に、
弱さや失敗を隠そうとします。
けれど、
そこから目を逸らし続ける限り、
本当の意味で前へ進むことは難しい。
逆に、
不完全な自分を受け入れながら、
それでも少しずつ積み上げていける人は、
時間をかけてでも前へ進んでいける
のだと思います。

■ 結論:夢とは、自分を見捨てない行為である
夢を持つということは、
必ず成功を保証することではありません。
時には失敗するかもしれない。
遠回りするかもしれない。
思い通りにならないこともある。
それでも、
「この先の自分には、まだ可能性がある」
そう信じようとする行為そのものに、
夢の本質があるのだと思います。
だからこそ大切なのは、
「自分を完璧に肯定すること」ではなく、
「自分を見捨てないこと」。
今の自分が未完成でもいい。
遠回りしていてもいい。
それでも、
未来へ向かう一歩を止めない。
その積み重ねが、
やがて人生を変えていくのだと思います。

■ おわりに
人生には、
自分を信じられなくなる時期があります。
努力しても結果が出ない時。
周囲と比較して苦しくなる時。
未来が見えなくなる時。
けれど、
そんな時に本当に必要なのは、
「絶対的な自信」ではなく、
“それでも自分を見捨てない姿勢”
なのかもしれません。
夢とは、
未来の成功を保証するものではありません。
それでも、
「この先の自分は、まだ変われる
かもしれない」
そう思い続けること。
その小さな希望が、
人生を前へ進める力になるのだと思います。
【夢シリーズ】
夢は、未来の自分を信じ続ける旅。
学び直し、挑戦、自己肯定感、人生の原点――。
社会人学生として歩む中で見えてきた
「夢との向き合い方」を綴っています。
同じように夢を追う誰かの力になれば嬉しく思います。
これからも夢について考え続けていきます。
続きが気になる方は、マガジンをフォローして
いただけると嬉しいです。
いいなと思ったら応援しよう!
いただいたチップは、今後の学びや記事制作に活かすための活動費として、
感謝の気持ちを持って大切に使わせていただきます。
皆さまからの応援が、これからも「誰かに届く言葉」を紡ぐ原動力になります。 