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積み上げたものが、自分を変える―凡人でも変われる理由


■ はじめに

夢を追いかける時、多くの人が「才能」
という言葉にぶつかります。

自分には特別な能力がない。
要領も良くない。
周囲より理解が遅い。
努力しても、すぐ結果が出ない。
そう感じた経験がある人は少なくない
と思います。

実際、私自身もそうです。
謙遜ではなく、私は不器用な人間です。
理解力も決して高くありません。
要領良く物事を進めるタイプでもない。

学生時代に突出した実績があった
わけでもなく、特別な才能を持って
いたわけでもありません。

むしろ、高校時代から20代前半までは、
「普通以下だ」
と感じながら生きてきました。

けれど今、ひとつだけ確信している
ことがあります。

それは、
「人は積み上げによって変われる」
ということです。


■ 人は急には変われない

世の中には、「人生を変えた瞬間」
のような話があります。

ある出会い。
ある成功。
ある決断。
もちろん、それ自体は事実なのだと思います。

しかし実際には、人はそんなに急には
変われません。

一瞬で別人になるわけではない。
変化の多くは、他人から見えない小さな
積み重ねの結果として起こります。

少し学ぶ。
少し考える。
少し行動する。
失敗する。
また修正する。
その繰り返しです。

地味です。
派手さもありません。
けれど、その小さな積み上げが、数年単位に
なると人を変えていきます。


■ 積み上げは「能力」だけではない

ここで重要なのは、積み上げとは単に
知識量の話ではないということです。

積み上げによって変わるのは、
能力だけではありません。

・物事の見え方
・人との接し方
・感情の扱い方
・考え方
・選択基準
・行動の質

こうした「内側の構造」が少しずつ
変わっていきます。

以前なら感情的になっていた場面で、
一歩引いて考えられるようになる。
以前なら逃げていたことに、
向き合えるようになる。

以前なら無理だと思っていた挑戦に、
手を伸ばせるようになる。

これらは、突然手に入るものではありません。
積み上げによってしか到達できない変化です。


■ 凡人だからこそ見えたこと

私は、自分が天才型の人間ではないと
理解しています。

だからこそ、「積み上げるしかない」と
考えてきました。

もし要領が良ければ、もっと効率的に
進めたかもしれません。
もし才能があれば、もっと早く結果を
出せたかもしれません。

けれど凡人には、凡人の戦い方があります。
それが、「続けること」です。

小さくても止まらない。
理解が遅くても積み重ねる。
遠回りでも前に進む。

この繰り返しが、ある時から自分自身を
支え始めます。
そして気づくのです。
あの頃の自分とは、見えている景色が違う」と。

私は昔から、好きな言葉があります。
虚仮の一念、岩をも通す
“虚仮(こけ)”とは、愚か者や取るに
足らない者を意味する言葉です。

つまりこの言葉は、才能ある強者の
話ではありません。

不器用で、遠回りで、凡人である人間でも、
積み上げた意志は人生を変えていく。
そんな意味を、私はこの言葉から
感じてきました。


■ 積み上げは、自信を“後から”作る

多くの人は、自信があるから
行動できると思っています。

しかし実際には逆の場合も多い。
行動したから、自信が生まれる。

積み上げた経験があるから、
「また前に進めるかもしれない」
と思えるようになる。

実際、私自身も、noteで自己紹介記事を
書いた際に、自分の経歴や歩みに対して、
多くの温かい言葉をいただきました。

正直、感謝も大きいですが、
最初は驚きました。

自分では、不器用で遠回りばかりしてきた
感覚の方が強かったからです。

けれど振り返ってみると、評価して
いただけたのは「才能」ではなく、
積み上げてきた時間そのもの
だったのかもしれません。

今までの人生を振り返ると、反省の連続です。

なぜ10代で真面目に勉強しなかったのか。
なぜもっと早く、自己研鑽の重要性に気づけなかったのか。
なぜ周囲とうまくコミュニケーションが取れなかったのか。
なぜ感情的になり、上司に反抗して
しまったのか。
なぜ自分に合わない環境へ飛び込んだのか。

反省の中で得たものも多いですが、
反省の数だけ遠回りしてきました。

つまり、自信とは才能の証明ではなく、
積み上げた時間の記憶なのだと思います。

だからこそ、最初から自信がなくてもいい。
最初から優秀でなくてもいい。
必要なのは、“少しでも積み上げ続けること
なのだと思います。


■ 結論:積み上げは、人を別人にする

才能は、最初の速度を変えるかも
しれません。
けれど、積み上げは人生そのものを
変えていく。

凡人は、一夜では変われません。

しかし数年単位の積み上げは、
人を別人にします。

夢を持ってもいい。
理想を追ってもいい。
ただその時に必要なのは、「劇的な変化」を
求めすぎないことなのかもしれません。

小さな前進。
小さな継続。
小さな修正。

それらは一見すると弱く見えます。
けれど実際には、その積み上げこそが、
未来の自分を作っていく。

小さく、弱く、取るに足らない存在に
見えても、積み上げた一念は、やがて
岩をも通していく。

私はそう考えています。


【夢シリーズ】

夢は、未来の自分を信じ続ける旅。
学び直し、挑戦、自己肯定感、人生の原点――。

社会人学生として歩む中で見えてきた
「夢との向き合い方」を綴っています。

同じように夢を追う誰かの力になれば嬉しく思います。

これからも夢について考え続けていきます。
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Ryota Sahashi【高卒現場出身からスタート、社会への知の還元を目的に活動】 いただいたチップは、今後の学びや記事制作に活かすための活動費として、 感謝の気持ちを持って大切に使わせていただきます。 皆さまからの応援が、これからも「誰かに届く言葉」を紡ぐ原動力になります。