おわりに|AIに奪われない唯一の武器「仮説を言語化する力」をあなたへ【あなたの仮説が会議で通らない本当の理由#9】
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
この連載を書きながら、ずっと思っていたことがあります。
「なぜ誰も、思考の訓練方法を教えてくれなかったのだろう」と。
学校では「考えろ」と言われました。会社では「仮説を立てろ」と言われました。でも「どうやって訓練するか」を教えてくれた人は、ほとんどいませんでした。
私が40年かけて、書道という全然違う場所でたまたま身につけてきたことが、実はその答えだったと気づいたのは、50歳になってからです。遠回りしすぎだろ、と思います。
でも、だからこそ書けた連載でもあります。
AIが進化するほど、問われるもの
AIは「答えを出す」ことが得意です。膨大なデータから、最適な答えを瞬時に返す。
でも「何を問うか」は、まだ人間の仕事です。
仮説を立てる。問いを言葉にする。現実と理想のギャップを観察して、「なぜそうなっているのか」を言語化する。このプロセスは、AIには代替できません。
経済産業省が「仮説を立てる力・言語化能力」をAI時代の必須スキルとして明示しているのは、そういう理由からです。
観差思考は、その力を「身体で鍛える」メソッドです。頭で理解するだけでなく、繰り返し動かすことで、意識しなくても動くようになる。書道がそうであるように。
連載を読んでくださった皆様へ
この連載を読んでくれたあなたは、おそらく「思考を言葉にしたい」と思っている人です。
会議で黙ってしまう自分を変えたい。提案を通したい。「なんとなく」ではなく、筋道立てて考えたい。
そのもどかしさは、才能の問題ではありません。訓練の問題です。
筋肉は使わなければ衰える。でも使い続ければ、必ず応えてくれる。思考も同じです。
一回だけ、各記事の末尾に書いた「今日からできること」をやってみてください。完璧にやる必要はありません。「なんとなく」が少しでも言葉になった瞬間、それが観差思考の始まりです。
書道(Shodo)は、一枚書くたびに上達します。
思考も、一回言葉にするたびに、次が少し楽になります。
翠kei(書道師範×WEBディレクター・PM)
💡この記事は、マガジン「観差思考・実践編|仮説を言語化する技術」にまとめています。 続きはこちら→
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