見出し画像

「バリ山行」とソロロングライド旅のこと

2024年10月17日から19日は、私は2泊3日で入院しました。11月から前立腺がんの放射線治療を4週間やるのですが、その前にやっておかなければならない手術があったのです。細かいことは、別のAMEBAのブログ(⇒ここ)に書いています。
これから、たぶん12月の中旬までは治療のために、ロードバイクには乗れないと思いますし、それ以降もはっきりはわかりません。そのこともあり、この前の記事の「仙台から山形蔵王大露天風呂へのソロロングライド」をやったのでした。
昨日10月19日に退院して、当面ひとまず手術の経過をみていますが、ロードバイクに乗れないと運動不足になるので、どうしようか困っています。行動範囲も限られますし。

今回は、本の話です。実は入院中には時間があると思って、今年の芥川賞2作品を掲載した月刊「文芸春秋」2024年9月号を病院に持参していたのです。(上の写真)
私はここ10年ほどは、毎年芥川賞の月だけ月刊「文芸春秋」を買っています。たまたま今回は、買っただけで読んでいなかったので、この機会にと思ったのでした。今年の芥川賞は2作あるのですが、手術直前の2日間で2作品とも読みました。
その内のひとつ、松永K三蔵さんの「バリ山行」という作品が良かったのです。何となく、私のやっているソロでのロードバイク旅と通じるものがあるなと思ったのでした。
この作品では、「バリ」とは、ルートの「バリエーション」のことで、整備・舗装された登山道から外れ、意図してルートを開拓してゆくような登山、やぶの中に分け入ったり、岩場を登ったりの登山のことを「バリ山行」と言う由ですが、ソロでやるロングライドと似たようなところがあると思いますね。まあ、意図してやるのではないですが、私の場合は、グーグルナビをバッテリーの関係で、たまに見る程度で走りますので、ルートは普通の道路だけですが、今まで結構、道に迷い、脇道だったり、這う這うの体で本来の行くべき道に辿り着いたりということがありました。
決められたしっかりした誰もが行く道を行くのが安全に越したことはないのですが、ことソロでロングライドをする場合は、そんなに予定通りにいくことはないですね。「バリ山行」のような意図していくのではないのですが、道に迷って道を探すのです。私はしませんが、何百キロを走る「ブルべ」も綿密にやってもきっとそうなんでしょうね。その時に、時間や距離、気温や天候変化の対応、最適な修正ルート等、結構頭を使います。まあ先が見えない不安もあるのですが、リカバーした時のちょっとした喜びみたいなものがありますね。
ゴール地点は決めても、予定していないことが起こり、その人なりの知恵があってそれをどんどんやってるうちに、苦しみが結果として楽しくなるという感覚があると思いますね。私のソロでのロングライド旅は、家族から見れば、「何でそんなことするの?」っていう感じで、「まあ、好きでやっとるねんから放っとこか」ですが、私自身もなぜするのか、うまく説明できません。まあ「そこに山があるから」的なこともあるのですが、ハマる要素が何なのかはうまくは説明できないのです。何なんでしょうね?

この作品では、関西の私のよく知っている地名がでてきます。また人の名前で面白いのは、例えば「妻鹿さん」って、関西の人なら結構、普通に読めるハズでですよね。また、たまたまなのか、私にはここで出てくる「防水工事」やその材料のことについては、かつての職場で身近な職業でもあったのでよくわかりました。
最後に、この小説で「バリ山行」をやる人は、ひとりなのに、わざわざコーヒーだけを飲むためだけに、バーナー持参で湯を沸かして、豆をミルしてコーヒーを煎れる場面がでてくるのですが、ほぼ私の思考回路と同じですね。流石にロードバイクにバーナーは重いので、諦めますが。
要は、冒険というか趣味というか、コーヒーのこともそうですが、思考回路が似ているのでしょうね、そのことが私のこの作品への共感につながっているのかなと思いました。興味がある方はご一読を。お薦めです。


いいなと思ったら応援しよう!