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gururi2018
「現場は変わらないと思っていた」 第2話「この子は少し違うかもしれない」
それから、陽菜とは少しずつ話すようになった。
話を聞くと、早稲田を卒業した帰国子女だった。
「なるほど、スーパーゼネコンに入るような子だな。」
そんなことを思った。
でも正直、現場では学歴なんて関係ないと思っていた。
図面だけじゃ仕事はできない。
現場には現場の知識がある。
だから、「頭がいいから大丈夫」という考えは、俺にはなかった。
だけど、陽菜は違った。
話してみると、気取ったところがなく、とにかく素直だった。
気づけば、俺も親近感を覚えていた。
それから、陽菜から仕事を頼まれることが少しずつ増えていった。
最初は、
「どうすればいいですか?」
そんな質問ばかりだった。
でも、だんだん質問の内容が変わってきた。
「足場は必要ですか?」
「これをやるには、この範囲を片付ければいいですか?」
ただ答えを聞くんじゃない。
仕事を進めるために何が必要なのか、自分で考えようとしている質問に変わっていった。
その変化を見て、俺は少し驚いていた。
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