The Illustrated Directory of GUITARS モノとルキ#16
長い間、僕の本棚に静かに鎮座していて、
これからもそうであり続けるだろう本がある。それが、
The Illustrated Directory of GUITARS
ギターに関する本はずいぶん買ってきた。
楽譜、雑誌、ムック本、練習本。
それぞれに役割があって、それぞれの必要な時に手にとってきた。
その中でこの本は少し異なる存在だ。
16世紀から現代までのギターの歴史を、
アコースティックとエレクトリックの二章構成で紹介するビジュアルブック。
眺めるための本、と言ってもいい。
ギターの見た目や佇まいに、ただうっとりする。
そういう人間が世の中にどれくらいいるのか知らないけれど、
僕は間違いなくそっちの側にいる。
これまで、いろんなジャンルに手を出してきた。
ボサノヴァ、ジャズ、フラメンコ、クラシック。
気がつけばずいぶん多くの楽器を手にして弾いてきた。
だから、この本を開くたびに、見るページが違った。
ジャズギターに夢中だったころは、
アーチトップの渋いデザインに釘付けになった。
エレキに傾いていたころは、やっぱりレスポールかなとページを開き、
いや一周まわってストラトかな、などとページをめくった。
本は変わらないのに、読む自分が変わるから、毎回違う本になる。
そして今日も本を開いて、思う。
「あ、このギター、まだ弾いたことなかったな」
ギターの誘惑は、終わらない。

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