BEAR’S BOOK THE MAGIC モノとルキ#33
プレゼントのリクエストを聞かれると、いつも少し困る。
高価なものはリクエストしにくいし、
日用品やガジェットではロマンがない。
消耗するものは、大切にとっておけないとわかっていても、
どこか申し訳ない気持ちになる。
そこで、好きなお酒、というのはとても都合がいい。
楽しんで飲んで、なくなっても罪はない。
むしろそれが正解だ。
くれた人と一緒に飲むのも思い出をもらった気分になる。
BEAR'S BOOKは、
熊本大学薬学部との共同研究から生まれた、
日本製のクラフトジンだ。
ジンといえばイギリス、というイメージがある私には、
最初それがとても意外だった。
でも、BEARという名前を見たとき、
ご縁を感じずにはいられなかった。僕はるきべあ、だから。
BEAR'S BOOK THE MAGICはその特別版で、
ハーバル&フローラルが強化されている。
輸入のジンとは違う、なんとも奥ゆかしい香りが
口に含んだ瞬間に広がる。
透明のボトルに描かれたクマのイラストは、
子供っぽくない。どこかリアルで、少し大人っぽい。
飲み終えたあと、このボトルを捨てる気にはなれなかった。
このボトルデザイン自体が作品のように輝いている。
今は花瓶として使っている。
生けているのは花ではなく、ポトスだ。
水を時々替えるだけで、もう一年以上、青々としている。
これもマジックのなせるわざなのかもしれない。

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