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なぜモラハラ加害者は被害者面をするのか

Re:gene(リジェネ)です。 モラハラ解決専門の相談所を、元加害者の夫と元被害者の妻で運営しています。
今回は、なぜモラハラ加害者は被害者面をするのかについて説明します。
夫である私自身も、加害者だった頃は自分が被害者だと本気で思っていました。


モラハラ夫の本音

モラハラ加害者の男性に多いのが

  • 妻から離婚を切り出された

  • モラハラだと指摘された

  • 妻が子どもを連れて実家に帰ってしまった

という状況です。

「加害者体質を改善すれば復縁も考える」と条件提示されて
受講を開始しますが、加害者更生に必要なワークや課題に全く取り組まない人も多い。
面談すること自体を拒むケースも見受けられます。

「加害者体質を改善する気はおありなのでしょうか?」と質問すると、
多くは口ごもります。 

  • 「こんなの受講して意味があるんですか?」

  • 「何でこんなことをしなきゃならないんですか?」

批判的な意見を述べる人もいます。

本音を探ると、以下のようなスタンスの人が大半です。

  • 妻が勝手に子どもを連れて出て行ったから受講しただけ

  • 受講しないと離婚されるから渋々受けているだけ。

  • 妻が突然おかしくなって受けろとうるさいから受講しただけ

  • 妻からモラハラ被害を訴えられたが全く身に覚えがない

被害者から聞き取ったモラハラの内容を証拠と共に指摘しても、
加害者は謝罪はせず、自分がその発言をしてしまった言い訳をします。

  • 「妻が不出来だから教育するために叱っただけ」

  • 「妻に常識があれば、まず自分が怒ることはない」

と、あくまでも悪いのは妻だと主張します。

  • 「私を不機嫌にさせる妻の方がモラハラであり被害者は私だ」

  • 「変わるべきなのは妻の方だ」

これがモラハラ加害者が自分を真実の被害者だと主張する一連の流れです。


なぜ被害者だと言い張れるのか

モラハラ夫の脳内には、以下のようなマイルールが存在します。

  • 専業主婦なら家事は完璧にするべき

  • 稼ぎが少ない方が家事を多くするのが当然

  • 主婦なら夫に感謝をして立てるべき

  • 妻は夫の帰宅時には夕飯を用意しておくべき。

  • 育児は全て妻の仕事

被害者側から見ると一方的で時代錯誤な男尊女卑ですが、
夫はこのルールが100%正しいと心底思っています。
こうしたマイルールに至るのは、ほとんどの場合、世代間連鎖が原因です。 
夫の父親から母親への発言や態度を目の当たりにしてきて、それを受け継いだ負の連鎖です。


モラハラ夫の脳内は独裁国家と同じ

視野が狭く思い込みの強いモラハラ夫にとって、マイルールは独自理論ではありません。
全世界共通の法律と同じです。 
そのルールを破る妻は、夫から見れば法律違反をする罪人。 
自分は法の番人であり、ジャッジしているからこそ反射的に怒ることができる。

マイルールを破られたことにより「被害を受けているのはむしろ自分だ」と本気で思っています。
私自身も、加害者だった頃はそう思っていました。
ちなみに、被害者側からすると計算し尽くされた悪意に見えますが、
サイコパスや自己愛性パーソナリティ障害を除いて、
緻密な計算をしていることはほぼあり得ません。 
本当に妻の行動を見て「あり得ない」「何度同じ失敗をするんだ」
素直に怒っているのです。 
何度も似たようなことを同じ温度感で怒れるほど、自己分析できない直情さがあるということです。


被害者になることで得られるメリット

モラハラ加害者が被害者の椅子に座ることで、以下のメリットが得られます。

相手を責めてもいい権利

妻から先に失礼な行動があったと思っているため、反撃しても正当防衛だと考えている。
「私は正義であり、私は正しい」という承認欲求が満たされます。

相手を謝らせる権利

「オマエのせいで気分を害した」と責めた上で謝罪させることで、
自分のほうが立場が上だと示せる。 
相手がおかしいと白黒ハッキリつけられる。
優越感に浸れて気分が良い。

相手をコントロールできる権利

「俺が被害者でかわいそうなんだから、お前に何も言う権利はない」
と黙らせる。
 「俺は変わらない。お前が俺に合わせろ」と認めさせる。
「お前は俺に迷惑をかけたのだから、黙って言うことを聞け」と従わせる。

誰からも責められない権利

自分を被害者の立場に置くことで、自分の器の小ささ、
どうしようもなくダメな部分、5歳児のように稚拙な自我。 
これらに一切向き合わなくていいし、改善しなくてもいいという権利が得られます。

大切に扱われる権利

病気になったら周りに優しくされる感覚と同じ。
自分を優先してもらえる、丁寧に扱われる、特別扱いしてもらえる。


対処法集

モラハラ夫が自分の加害性と向き合わない場合は、
会話量を減らすことをお勧めします。

明らかな暴言や人格否定をしてくる場合は
「人格否定をするのはやめて」と毅然と反論してください。

怒鳴り散らしてきたり物に当たってくる場合は
可能ならその場から離れて距離を取ってください。

モラハラ加害者が被害者面をするのは、自分のマイルールが法律だと思っているからです。
そのルールを破った妻が悪い。
だから自分は被害者だ。 
この思考回路を理解した上で、振り回されないようにすることが大切です。

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