誰も来ない夜にレーズンバターを仕込む、歌舞伎町
オープンしたてのバー。今日は平日。
夕方~夜の間に新規のお客様や知り合いが来てくれた。少し安心。
でもそこからずっと人が来ない時間が続くと途端に不安になる。
カウンターは全部空いていて、グラスを磨く音だけがやけに大きい。
歌舞伎町というと、派手で騒がしいイメージだけど、こういう夜を過ごしている人もいる。
今月この店を始めてから、「新規のお客さんが来ない」という現実とずっと向き合っている。
知り合いは来てくれる。ありがたい。
でも正直、それだけでは店は続かない。
それでも今日も店を閉めずに、仕込みをしている。
誰に出すか分からないレーズンバターを黙々と仕込む。

不安は毎日ある。
今月いくら売れなかったら厳しいとか、あと何ヶ月持つんだろうとか、そんな計算ばかりしてしまう。
「このまま続けて意味があるのか」
そう思う夜もある。
そうして今日も店を開ける。
歌舞伎町なのでワイワイすることもあるが、
この店は、
・一人で飲みたい人
・静かに過ごしたい人
・誰とも話さなくてもいい夜が欲しい人
そういう人には、もしかしたら合うかもしれない。
この記事を書いている今も、私は歌舞伎町の片隅で、カウンターに立っている。
もしこの文章を読んで、少しでも気になったなら、
気が向いたときに、ふらっと覗いてみてください。
派手なことはありませんが、仕込みすぎたレーズンバターはあります。
今日じゃなくてもいい。
でも、この店がまだあるうちに。
Cafe&Bar らむのいえ
ゆきんこらむ
