嗅覚もタイムマシン?の話
先日のコメントで、じゅんさんにこんなことを言っていただいた。
毎度おはようございやす!
ランマッスルさん相変わらず良いキーワードを発信しますよね!
「音楽って、タイムマシンみたいなところがある」
臭い(嗅覚)にもこういう部分あるけど音楽(聴覚&脳)にも時間の壁を越える事は誰でもあると思います。
なるほど。
言われてみれば、確かにそうだ。
音楽を聴くと、昔の記憶が一気に蘇ることがある。
イントロが流れた瞬間、
「うわ、この頃か!」
となる。
しかし、よく考えてみると、音楽だけではない。
匂いでも同じことが起こる。
むしろ匂いって、かなり強烈だ。
ということで今日は、嗅覚について考えてみた。
じゅんさんの記事はこちら↓
匂いは突然やってくる
ちょっと気になって調べてみた。
すると、嗅覚は過去の記憶や感情を強烈に呼び起こすことがあるらしい。
香りの情報は、記憶や感情と深く関係する脳の領域と結びついている。
だから、何十年も前の記憶が、匂いをきっかけに一瞬で蘇ることがあるそうだ。
すごい。
人間の脳、どうなっているんだ。
普段は、
「あれ?昨日何食べたっけ?」
と、昨日の夕飯すら思い出せないくせに、
昔の匂いを嗅いだ瞬間、
「1987年の夏。私は小学○年生。あの日、母と買い物に行って……」
みたいに、急に記憶力を発揮する。
いや、そこ覚えてるんかい。
脳さん、もうちょっと普段から頑張ってくれ。

私の記憶を呼び起こす匂い
私にもいくつかある。
例えば、少しカビ臭いような匂い。
これを嗅ぐと、祖父の家を思い出す。
「この匂い、知ってる」
と思った瞬間に、昔の景色が浮かぶ。
不思議だ。
そして、公園の近くを走っていると、カブトムシっぽい匂いがすることがある。
すると、少年時代を思い出す。
夏。
虫。
汗。
遊び。
そして、おそらく今より圧倒的に元気だった私。
いや、今も元気なんですけどね。
朝3時30分に起きて走っている45歳なので。
冷静に考えたら、十分おかしい。

金木犀は中学生に戻るスイッチ
金木犀の匂いもそうだ。
金木犀が香ると、中学生の頃の帰り道を思い出す。
あの頃の空気。
学校帰りの道。
友達との会話。
まだ何者でもなかった自分。
今の自分からすると、かなり遠い昔だ。
でも、金木犀の匂いがすると、その距離が一気に縮まる。
45歳の私が、
「ただいまー!」
と中学生の自分に戻る。
……いや、帰る場所はないんだけど。
記憶って面白い。

古い本の匂い
古い本の匂いを嗅ぐと、学校の図書室を思い出す。
本の紙の匂い。
少し湿ったような空気。
静かな部屋。
今思えば、あの頃は図書室なんてものすごく広く感じていた。
大人になってから学校を訪れると、
「こんなに小さかったっけ?」
と思うことがある。
たぶん、建物が小さくなったんじゃない。
自分がデカくなっただけだ。
体もそうだが、人生の経験も増えた。
昔は大きく見えたものが、今では小さく見える。
でも、その匂いだけは昔のままだ。

雨の匂いで高校生になる
雨で濡れたアスファルトの匂いもある。
これを嗅ぐと、高校時代のランニング練習を思い出す。
雨の日でも走った。
今も走っている。
そう考えると、私は何十年も同じことをやっている。
成長しているのか?
それとも、
「走ることしか覚えていないおじさん」
になっているのか。
まあ、後者の可能性も否定できない。
でも、雨の匂いを嗅いだ時に、
「あの頃も走ってたな」
と思えるのは、ちょっと嬉しい。
昔の自分と今の自分が、匂いを通して握手しているような感覚がある。

香水は危険物
そして香水。
若い頃につけていた香水を嗅ぐと、当時の記憶が一気に出てくる。
これはかなり危険だ。
匂いを嗅いだ瞬間、
「うわっ!若い!」
となる。
もちろん、当時の自分の顔が若返るわけではない。
鏡を見る。
45歳。
現実は厳しい。
しかし脳の中では20代。
記憶だけ若返る。
これ、かなり便利な機能だ。
できれば顔も若返ってほしい。
脳だけ青春を迎えている。

実家には実家の匂いがある
実家に帰ると、実家の匂いがする。
これも不思議だ。
他人の家に行っても、当然その家にはその家の匂いがある。
でも、自分の実家に帰った時の匂いは、
「ああ、ここだ」
となる。
何の匂いなのか説明できない。
料理なのか。
家具なのか。
畳なのか。
空気なのか。
たぶん全部なんだろう。
いろんなものが混ざって、
「実家」
という匂いになっている。
これって、かなりすごいことだと思う。
五感は記憶のアルバム
音楽を聴けば、昔を思い出す。
写真を見れば、その時の景色を思い出す。
食べ物を口にすれば、昔の味を思い出す。
触れた感触で、昔の記憶が蘇ることもある。
そして匂いでも、過去に戻れる。
そう考えると、私たちは毎日の生活の中で、知らないうちに大量の「思い出の材料」を集めているのかもしれない。
何気ない朝。
何気ない道。
何気ない食事。
何気ない会話。
その時は、
「別に普通の日」
と思っている。
でも、その普通の日が何年後かに、
「あの時、幸せだったな」
と思える記憶になるのかもしれない。

今日の匂いも、いつか思い出になる
今朝走った時の空気。
家で飲んだコーヒーの匂い。
仕事場の匂い。
雨の匂い。
夏の匂い。
秋の匂い。
子供たちが家にいた時の匂い。
今は何とも思わないものでも、何年後かに突然、
「この匂い……」
となるかもしれない。
そして、その瞬間に今日という日へ戻ってくる。
そう考えると、毎日は思っている以上に貴重なのかもしれない。
人生は、過ぎていく時間をただ消費しているだけではない。
音や匂いや景色や味。
いろんなものを記憶の中に保存しながら進んでいる。
そして何年後かに、何かのきっかけで再生される。
人間って、すごい。
自分の中に、とんでもない数のタイムマシンを持っている。
しかも無料。
これは使わない手はない。
……いや、使おうと思って使えるものでもないけど。
あなたにも、
「この匂いを嗅ぐと、あの頃を思い出す」
というものがあるだろうか?
もしあれば、ぜひ教えてほしい。
もしかしたら、あなたの思い出の匂いを聞くことで、私の知らない「誰かのタイムマシン」を知ることができるかもしれない。
今日は、そんな話。

皆さんが心豊かに過ごせますように♪
いってらっしゃい♪

