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妻からのクレームの話

最近、我が家にて小さな事件が起きた。

いつものように何気なく過ごしていると、妻が少し真面目な顔でこちらを見て言った。


「私はあんな言い方してない!」


「……は?」

何の話かわからない。

私は税金も滞納していない。
借金の取り立ても来ていない。

心当たりゼロである。


「え、何のこと?」


「私はあんな風な言い方しない!」


「だから何の話!?」

朝から突然の取り調べ。

容疑者は私。

罪状は不明。

犯行現場はnoteだった


しばらくして、ようやく理解した。

この人、noteの記事のことを言っている。

そう。

私は最近、ネタが無い時に家庭内の出来事を書くようになった。

夫婦の会話。
妻の珍発言。
家族のやり取り。
ちょっとした事件簿。

すると、ありがたいことに読んでくださる方々から反応が良い。

どうやら我が家の平和なゴタゴタは、世の中に需要があるらしい。

しかし、その裏で当事者から苦情が届いていた。

妻の主張



「私はもっと優しい言い方をしてる!」


「いや、多少は盛ってるけど、そんなに変わらんやん」


「変わる!全然変わる!ちゃんと書け!」

なるほど。

どうやら妻の中では、

実際の会話:やさしい・朗らか・品がある
note上の会話:強い・雑・圧がある

という認識らしい。

たしかに記事の中ではテンポを優先している。

現実で、

「えー、そうなんだー。でもさぁ、私はこう思うんだけどね」

と言っていたとしても、文章では、

「は?違うやろ」

の方が読みやすい時がある。

文学的圧縮である。


妻、自分のブランドを守る


さらに妻は言った。


「私の評価が下がるじゃん!」

ここで私は思った。

この人、旦那のnoteを使って自分のブランディングをしている。

恐ろしい。

私は日々、走ったり筋トレしたり、焼きそばを語ったり、くだらない話を積み上げている。

その舞台を使い、妻は自分の好感度管理をしていたのだ。

経営者の視点である。

たしかに妻は魅力的な素材である


しかし、ここで冷静になって考えてみた。

妻はネタとして非常に強い。

なぜなら感情が豊かだ。

テレビを見れば声を出して笑う。
映画を見れば泣く。
ドラマを見れば怒る。
YouTubeを見れば頷く。
昔見たバラエティでも初見級に笑う。

以前も書いたが、10回見たコントで腹を抱えて笑っていた。

あれは才能だ。

普通、人は慣れる。

二回目から笑いは少し減る。

三回目にはオチを知っている。

四回目になるとスマホを見る。

しかし妻は違う。

毎回、全力。

感情のサブスクが無限更新されている。


私にはない才能


私はどちらかというと逆だ。

面白いと思っても声は出ない。
感動しても表情は薄い。
真剣に聞いていても「怒ってる?」と言われる。

昔からそうだった。

自分では普通なのに、相手からすると無機質に見えるらしい。

だからこそ、妻のように毎日を全身で味わえる人を見ると少し羨ましい。

同じ世界に住んでいて、同じテレビを見て、同じご飯を食べているのに、楽しめる量が違う。

それは人生において、かなり強い能力だと思う。

クレームを真摯に受け止める男


ということで、今回のクレームは真摯に受け止めたい。

今後は少し表現を見直す。

たとえば、

これまでのnote表現:

妻「はぁ!?何しよん!」

今後の改善版:

妻「それは少し違うのではないでしょうか?」

……誰やねん。

もはや別人である。


表現と現実のあいだ


文章というのは不思議だ。

少し言い回しを変えるだけで、人の印象は変わる。

同じ内容でも、

「何それ!」

は強く見え、

「えー!そうなんだ!」

なら柔らかく見える。

たしかに妻の言う通り、私は記事の中で少し雑に描いていたのかもしれない。

だが、それは愛情があるからこそ書ける話でもある。

本当に関係が悪ければ、そもそもネタにもならない。

笑って話せるから文章になる。

これは家庭の平和が前提の娯楽作品なのだ。

そして今日もネタをくれる


今回もそうだ。

「私の評価が下がる!」

と怒っていた話が、そのまま一本の記事になっている。

つまり妻は、

クレームを入れながら新しいネタを提供してくれたのである。

なんという循環型社会。

持続可能な夫婦関係。

SDGsである。

最後に


妻よ。

記事では少し盛ってしまう時もある。

多少、勢いをつけてしまう時もある。

でもそれは、あなたとの日常が面白いからだ。

平凡な毎日を笑い話に変えてくれる存在は貴重である。

だから改めて言いたい。

毎回、ネタをくれてありがとう。

そして次回も、どうかよろしくお願いします。

今日も皆さんが笑顔で過ごせますように♪
いってらっしゃい♪

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