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妻のマラソン挑戦の話

~挑戦の理由が、あまりにも妻らしかった件~


先日、我が家に衝撃が走った。

妻が突然こう言ったのだ。

「ママ、フルマラソン走るから!」

……。

…………。

いや、ちょっと待て。

フルマラソンって42.195kmだぞ?

近所のスーパーまでじゃない。

散歩コースでもない。

車なら「ちょっと遠いな」って感じる距離だ。

それを人間が自分の足だけで走るのである。

私は今年の2月、人生で初めてフルマラソンを完走した。

ゴールした時は感動した。

達成感もあった。

でも同時に思った。

「二度と走りたくねぇ」

とも。

それくらいキツかった。

なのに妻は挑戦すると言う。



フルマラソンってそんな気軽なものだっけ?


ランニングをしていない人からすると、フルマラソンって意外と身近じゃない。

会社で聞いても、

「無理無理」

「意味がわからん」

「車で行けばいいじゃん」

と言われる。

私も昔はそう思っていた。

なんなら今でも少し思っている。

だから妻が挑戦すると聞いて不思議だった。

私は聞いてみた。

「なんでフルマラソン走ろうと思ったの?」

すると妻。

「んー……なんでかなー?」

おい。

挑戦する本人が分かってないのか。

私はもう少し感動的な理由を期待した。

例えば、

「同世代の女性に勇気を与えたい」

とか。

「挑戦する姿を子供たちに見せたい」

とか。

そういうやつ。

しかし妻は首を振った。

「違うなー」

違うんかい。


妻の本音


しばらく考えたあと妻が言った。

「パパができたんなら、できるやろ!」

私は一瞬聞き間違えたかと思った。

「えっ?」

「だからパパができて、ママにできんとかないやろ!」

完全に対抗心だった。

感動ゼロである。

志とか夢とかじゃない。

負けず嫌いである。

しかも相手はオリンピック選手でもない。

ただの私だ。

私が完走したから、

「なら私もできる」

という理論らしい。

雑すぎる。



その理論だと危険です


皆さんにも経験があると思う。

誰かがやっているのを見て、

「それなら自分もできそう」

と思うこと。

でも実際にやると全然違う。

例えば料理。

YouTubeでは簡単そうに見える。

実際にやるとキッチンが戦場になる。

例えば筋トレ。

動画では軽々やっている。

実際にやると翌日トイレに座れなくなる。

フルマラソンも同じだ。

見ているのとやるのでは全然違う。

私は妻に言った。

「めちゃくちゃキツイよ?」

すると妻。

「タイムは気にせん!」

そういう問題じゃない。


22kmの記憶


ちなみに妻の最長距離は22km。

その時のことを私は覚えている。

15kmあたり。

「足痛い」

18kmあたり。

「帰りたい」

20kmあたり。

「なんで走ってるんだろう」

22km。

「もう無理」

と言っていた。

フルマラソンは42.195km。

つまりその時のほぼ倍だ。

例えるなら、

地獄が終わったと思ったら、

同じ地獄がもう一周ある。

そんな感じである。


妻が選んだ大会


どの大会に出るのか聞いてみた。

すると返ってきた答えは

「熊本城マラソン!」

なるほど。

良い大会だ。

人気もある。

景色も良い。

応援も熱い。

そして私は聞いた。

「なんで熊本城マラソンなの?」

妻は満面の笑みで答えた。

「三津家がおるから♡」

やっぱりそれか。

そう。

ランニング界のスター。

YouTuberの
三津家貴也
さんである。


妻、夢を見る


さらに妻は続けた。

「実は夢見たんよ」

嫌な予感がした。

「どんな夢?」

「三津家が手を取ってくれて」

「うん」

「待ってますって言ってくれた♡」

私は思った。

完全に勧誘されとる。

しかも夢の中で。

神のお告げみたいに言っているが、

たぶんただのファン心理である。

だが本人は真剣だ。

「これは行かなきゃでしょ!」

と言っている。

どこへだ。

熊本か。

それとも夢の世界か。



挑戦する人はかっこいい


正直なところ。

私は妻が完走できるか分からない。

途中で歩くかもしれない。

脚が痛くなるかもしれない。

心が折れるかもしれない。

でも挑戦すること自体は本当にすごいと思う。

挑戦しなければ失敗もしない。

でも成功もない。

42.195km先に何があるのかは、走った人にしか分からない。

だから私は応援しようと思う。

そしてもし完走したら、

きっと妻は言うだろう。

「ほらね?パパにできてママにできんことなかったやろ!」

その時は素直に認めよう。

でももし完走できなかったとしても、

きっとまた言うと思う。

「次は行ける気がする!」

たぶん妻はそういう人だ。

だから面白い。

だからネタが尽きない。

そして私は今から確信している。

このフルマラソン挑戦。

本番よりも、

そこへ向かう練習期間の方が絶対に面白い。

妻よ。

頑張れ。

そして頼む。

新しいネタをたくさん提供してくれ笑

お仕事の方もお休みの方も
笑顔で楽しく過ごせますように♪
いってらっしゃい♪

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