涙の話
〜前頭葉のせいにするな〜
子供の頃、どこかで聞きました。
「人間は歳を取ると涙もろくなる」
その理由がね、すごく素敵だったんです。
大人は、
・仕事で嫌なことがあっても我慢する
・イライラしても子供の前では笑う
・泣きたくても人前では泣けない
だから映画やドラマで泣くんだ、と。
子供だった私は思いました。
「大人、かっこいい…」
嫌なことがあったら
泣きわめいていた当時の私。
スーパーで床に寝転がって
全力で抗議していたあの私。
それに比べて大人は、
我慢して、背負って、笑っている。
なんて尊いんだ、と。
で、最近調べてみた
ふとこの話を思い出して、
「本当かな?」
と調べてみました。
結果、まとめるとこう。
①涙はストレス物質を排出する防御反応
②人生経験が増えて共感力が上がる
③前頭葉が衰えて感情を抑えにくくなる
……③。
前頭葉の衰え?
いやいやいや。
さっきまでの
「大人は我慢してるから涙が出る」
っていう美談どこ行った?
急に老化の話。
急カーブ。
子供の頃の物語の方が好きだった
正しいのはたぶん、今の情報。
科学的にも、きっと③も本当。
でも正直に言うと、
子供の頃に聞いた話の方が好きでした。
大人は、
強くて優しくて、
我慢してるから泣く。
その物語の方が、
ちょっと美しい。
前頭葉が弱ってるから涙出ます。
って言われると、
なんか違う笑
でも、どっちも本当なんじゃない?
よく考えると、
①も②も③も、
全部混ざってるのかもしれない。
ストレスも溜まる。
共感力も増える。
前頭葉も少し疲れる。
つまり。
人間、ちゃんと生きてるから泣く。
それでいいじゃないか。
正しさだけじゃ、足りない
今は情報が溢れてます。
正しい情報も増えている。
でもね。
人は正しさだけで成長しない気がする。
美しさ。
楽しさ。
喜び。
怒り。
ちょっとした勘違い。
そういうものも全部、
人を育てる。
子供の頃に信じた
「大人は我慢してるから泣く」って話。
あれがあったから、
私は少し大人を尊敬できた。
それって、悪くない。
だから今日も泣いていい
映画で泣いてもいい。
ドラマで泣いてもいい。
スポーツで泣いてもいい。
前頭葉のせいでもいい。
ストレスのせいでもいい。
共感力のせいでもいい。
理由なんて、どうでもいい。
涙が出るってことは、
まだ心が動いてるってこと。
それだけで、十分すごい。
理由はどうあれ、
今日もちゃんと心は動いていました。
泣きやすくなったあなたも、
昔より少し優しくなってるのかもしれません。
前頭葉のせいにしすぎないように笑
読んでくれてありがとう。
