出会い、読む、そして届ける。本とともにすごす一年の振り返り。
今年の本は、今日で買いおさめ。
そう決めて、先週のある日、本屋さんに向かいました。
新刊が並ぶ一角には目を向けないようにして(目が合うと買ってしまうので)、いつもは立ち寄ることのない児童書のコーナーへとおもむきます。
今日買うのは、自分のためではなく、贈りものにするための本。
いろさんの記事がきっかけで、『ブックサンタ』の取り組みを知り、はじめて参加することにしたのです。
そして、今年もたくさんの本を買ってきたけれど、一年の最後に、自分のためではなく、誰かへ贈るための本を買おうと考えました。
『ブックサンタ』は、様々な困難を抱える子どもたちのもとへ、本を届けるチャリティープログラム。
リアル書店では今月25日まで、オンライン書店では27日まで受付をされていて、クリスマスに間に合わないものは、誕生日プレゼントとして届けられます。
いろさんが丁寧に、そして温かい文章でその取り組みについての思いを綴られていますので、ぜひご覧になってみてくださいね。
自分自身が子どもだった頃を思い返すと、本を読んでいるときがいちばん幸せな時間で、数えきれないほど多くのことを学びました。
そんな時間を感じてもらえると良いな、と思いながら本を選ぶのは楽しく、「エルマーのぼうけん」「クローディアの秘密」など、小学生のときに図書室で何度も借りた本を久しぶりに目にして、懐かしさも覚えます。
図鑑や伝記など、学びにつながるものがいいかな…とも考えていたのですが、悩みながら最終的に選んだのは、こちらの二冊。

繰り返し読んだ本です。
「くまとやまねこ」には、大人になってから出会いました。
物語を読んでいる間は、現実から離れて自由に想像を楽しめます。それは現実逃避と呼ばれるのかもしれないけれど、心の逃げ場が無いと生きていけないときもある。
子どもの頃に読んで心に残った物語の記憶は、その後の人生の中で、思わぬときに自分を支えるものになり得ると、わたしは感じています。
いろさんも書かれていたのですが、ブックサンタで寄付をしたいと店員の方にお伝えしたところ、花が咲くような笑顔になられ、明るい声で"ありがとうございます"と何度も言ってくださったのです。参加して良かったと、温かい気持ちになりました。
いろさん、素敵な記事を書いてくださり、ありがとうございます。
帰宅してから、うれしい気持ちのままページを開いたのは、今月はじめに買った雑誌「BRUTUS」。

バックナンバーになってからのご紹介となってしまいました。
『棚のいい、ニューオープンの本屋。』と題された特集にて、
以前記事でご紹介した鴨葱書店さんが掲載されており、
そんな偶然にもうれしくなった一冊です。
坂口恭平さん、平野レミさんなど10名を超える方々の本棚を見ながら思うのは、本棚はその人の個性だけではなく、その人の人生も映し出す鏡のようだ、ということ。
幼い頃に出会って、大切している本。
心を惹かれて手に取り、今まさに読み進めている本。
まだ読んでいないけれど、未来の自分が必要とするときを待っている本。
現在だけではなく、過去や未来にもつながる作品が並ぶ光景って良いな、と思うのです。
そんなことを思いながら、自分の本棚に並んでいる今年読んだ本について振り返ることにしました。

今年の春先までは、置き場所のこともあるので
単行本と漫画は電子書籍で読むようにしていたのですが、
単行本はいつのまにか紙の本に回帰していました。
(西加奈子さんの「くもをさがす」、松浦弥太郎さんの
「エッセイストのように生きる」は紙の本で
買い直そうかと思っています)
特にお気に入りなのは「月とコーヒー」、かな。
昨年の秋頃から年始にかけて本が読めない時期が
続いていたのですが、この本がきっかけで
また読書を楽しめるようになったので。

贅沢な気持ちになります。
ゆっくりくつろぎたい気分の時に手に取りたくなる三冊。
「パンが焦げてもふたりなら」と「ごはんが楽しみ」を
読むと台所に立ちたくなり、「もしもし、こちらは夜です」を
読めばつい夜更かしをしたくなるのです。

詩もエッセイも好きで、静けさの中にある
凛とした強さに心を惹かれます。
河出文庫の古典新訳コレクションは、
堀江敏幸さん訳の「土左日記」だけではなく、
他の作品も来年は読んでみたいと思っています。
(まずは川上弘美さん訳の「伊勢物語」から)

「流しのしたの骨」と「貧乏サヴァラン」は以前
読んだことがあるのですが、再読したくなり購入。
読み返しながら"やっぱり好きだな"と思うのですよね。
ちなみにKindleで漫画「しあわせは食べて寝て待て」
(水凪トリ)と「海が走るエンドロール」(たらちねジョン)を
読み進めているところ。
『ブックサンタ』に参加してお礼に頂いたステッカーは
栞がわりにしています。
この一年は、noterさんの記事がきっかけで、ふだんは手に取ることのなかった本に出会えた年でもありました。なかなか読むのが追いつきませんが、読みたい本も日々増えています。
好きなことについて話すのが苦手なので、今年から書き始めた本についての記事も、毎回手探りです。
"こんなふうに書いて大丈夫かな?"と不安になることもあったのですが、わたしがご紹介した本を読まれて、コメントをくださる方や、記事にしてくださる方も多く、そのたびに優しい色に彩られた光が、胸の中に幾重にも広がるような気持ちを感じました。
人との出会いも、本との出会いも一期一会。
来年も、素敵な本と出会えること、そして本を通して様々な方とつながり合えることを、楽しみにしています。
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最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
あなたの毎日が、素晴らしいものでありますように☺️