AIに54記事書かせたら、Googleクリック1回だった話

「AIコンテンツは嫌われる」を実データで解剖する

プロローグ ── 3ヶ月、54記事、Googleクリック「1」

Google Search Consoleを開いた瞬間、私は3秒くらい画面を凝視した。

合計クリック数: 1

3ヶ月、54記事、クリック1。見間違いかと思って更新した。数字は変わらなかった。

私のブログ ruruob.com は、去年からじわじわ育てて54記事を積んでいた。Amazon物販狙いのSmall-Space Organizer記事、Japan-themed記事、副業ノウハウ記事、そしてなぜか勢いで書いてしまったSteins;Gate二次創作の英語Devlog20本。ジャンルはバラバラだが、量は少なくない。

にも関わらず、Google経由で私のサイトに辿り着いた人は、3ヶ月間で1人だった。

平均掲載順位は12.8位。2ページ目の頭あたり。検索結果2ページ目を見る人は、統計的にはほぼいない。だから12位は、実質的には「ゼロと同じ」に近い。

「AIコンテンツはGoogleに嫌われる」と、界隈でぼんやり言われている。私も何となく知っていた。でも「なぜ・どう・どれくらい」を、自分の数字で解剖したことはなかった。

この記事は、その解剖の記録だ。数字と実データを全部出す。伏せ字は最小限。失敗ログもそのまま載せる。私の顔から火が出ようが、書く。

Chapter 1 ── GSCで見えた実データ、全公開

過去3ヶ月の全体スコア:

合計クリック: 1
合計表示: 77
CTR: 1.3%
平均掲載順位: 12.8位

77回、Googleに「関連あり」と載せてもらった。実クリックは1回。CTR 1.3%は同順位帯の平均2-3%より低く、同じ順位に載っても選ばれにくい=スニペットが弱いサインでもある。

上位検索クエリ、想定外のオンパレード:

  1. future gadget lab (18表示, 0クリック)

  2. 2. steins gate future gadget lab (12, 0)

  3. 3. my closet is too small (8, 1)

  4. 4. tiny japanese garden items (6, 0)

  5. 5. japanese stationery items (5, 0)

見ての通り、全部英語。しかも上2つはSteins;Gate関連。私が本来ターゲットにしたUS在住のSmall-Space Organizer層と Amazon物販の定番キーワードは、上位にほぼ現れていない。

意訳すると:

・私が狙ったキーワード → Googleが結び付けてくれなかった
・私が狙わなかったSteins;Gate英語Devlog → Googleが「あなたのサイトはこれ屋だ」と唯一認識してくれた

書けば書くほど、サイトの「主題」は私が意図しない方向に寄っていった。

3ヶ月、54記事・クリック1回はAIコンテンツの典型的な立ち上がりカーブ。ただし、動かないなりに何がボトルネックかはもう見えている。

Chapter 2 ── 「なぜ想定外のキーワードで表示されたのか」の解剖

私が狙ったキーワードは、こんな感じだった。

・japanese stationery amazon
・small space organizer
・tiny apartment ideas
・amazon prime day deals

いずれもAmazonアフィリエイトの定番。競合は多いが、需要も大きい。「ここで戦うぞ」と気合いを入れて記事を書いた。

でもGoogleが私のサイトに実際に返してきたキーワードは、これだった。

・future gadget lab
・my closet is too small
・steins gate future gadget lab

想定と全く違う。なぜ?

答えは、Googleが私のサイトを「何屋」と判定したかにある。そして、そこには容赦のない仕組みが働いている。

Googleが「サイトの主題」を決める6つの信号

  1. 記事タイトルに使われる言葉(の傾向)

  2. 2. URLスラッグ(の傾向)

  3. 3. カテゴリと内部リンクの構造

  4. 4. 更新頻度と量

  5. 5. 外部から張られるリンク(バックリンク)

  6. 6. サイト全体の主題整合性

言い換えると、Googleは「あなたが何を書いたか」だけでなく、「その中でどれが最も濃く・繰り返し出てくるか」で主題を決める。

私のサイトが「Steins;Gate屋」に見えた理由

私のサイトのコンテンツを整理すると、こうだった。

ジャンル | 記事数 | 濃度
・Small-Space Organizer(Amazon物販)| 16 | 中
・Japan-themed(Amazon物販)| 6 | 中
・副業ノウハウ(日本語)| 12 | 中
・Steins;Gate二次創作 Devlog(英語)| 20 | 高(詳細な世界観、専門用語密度も高い)

数だけで見れば Small-Space Organizer 16本+Japan-themed 6本=22本で最多。でもGoogleは「濃度」も見る。Steins;Gate Devlog 20本は、それぞれが世界観に踏み込んだ長文で、専門用語(未来ガジェット、Divergence、SERNなど)の密度が高い。

さらに Steins;Gate Devlog は英語で書かれていて、内部リンクも Devlog 同士で相互に繋がっていた。つまり Googleから見ると:

・量: 20本(サイト内で最大クラスタ)
・濃度: 高い(世界観・専門用語密度)
・相互リンク: 強い(Devlog内で完結する内部リンク網)
・言語: 英語(USユーザー向け)

これに対して、Amazon物販記事は:

・量: 22本
・濃度: 低い(テンプレ的な「6 Things That…」形式)
・相互リンク: 弱い(記事ごとに独立、Amazon商品リンクが多い)
・言語: 英語混在(一部本文が日本語)

同じ数を書いても、Googleが「濃い」と判断するのは Steins;Gate の方だった。だから「future gadget lab」で表示された。

私は Amazon物販で勝負しているつもりだったが、Googleは「このサイトは Steins;Gate 詳しい人が運営している」と分類していた。

主題を絞る、あるいは絶望する

対策は、思考の順序として明確だ。

主題を絞る。「AI副業実録」に一点集中するなら、それだけを書き続ける。他ジャンルの過去記事は残しつつも、新規投入を止めて、内部リンクの重心を「AI副業実録」に移す。カテゴリを整理して、Googleに「このサイトはAI副業実録屋だ」というシグナルを一貫して送る。

これは2026年7月に実際に決めた戦略転換だ。前回のnote記事にその6時間の記録を書いた。

主題を絞れないなら、それぞれのジャンルで別サイトを立てる。混ぜたまま量産すると、私と同じことになる。

Chapter 3 ── 「掲載順位12.8位」=2ページ目の残酷な現実

私の平均掲載順位は12.8位。SEO界隈でよく言われる話だが、掲載順位ごとのクリック率(CTR)は下記のような分布になる(複数のSEO調査の中央値):

順位 | CTR
1位 | 約 30%
2位 | 約 15%
3位 | 約 10%
4位 | 約 8%
5位 | 約 6%
6-9位 | 約 3-4%
10位 | 約 2.5%
11-15位(2ページ目)| 約 0.5-1%
20位以下 | 約 0.1%

私の12.8位=2ページ目の頭は、期待CTR約0.7%。実測CTR 1.3%がこれより少し高いのは、Steins;Gate関連クエリで検索した人が「これは何だ?」と好奇心でクリックしたためだろう。

つまり、12位に載っている限り、アクセスの期待値は「表示100回でクリック1回」。私のサイトが3ヶ月で表示77回・クリック1回だったのは、順位相応の結果だった。 

ここまでが無料です。この先(500円)に書いてあること

  • 12位から上げるとき、10位・5位・1位で労力と効果がどう変わるか

  • 「AIコンテンツの典型パターン」として検出されやすい5つの形と、自分のサイトが引っかかっていた箇所

  • 独自体験の作り方4つ(実測データ/失敗ログ/「私が」でしか語れない話/実在する運営者の証跡)

  • E-E-A-Tを意識した記事構造(著者情報・更新履歴・内部リンクのクラスタ設計・外部リンクの選び方)

  • 実行チェックリスト20項目(タイトル5/構造5/内部リンク5/外部信号5)

数字はすべて自分のGoogle Search Consoleの実測です。うまくいかなかった経緯も、そのまま書いています。

 

━━━━━━ ここから有料 ━━━━━━

ここから先は

4,160字

¥ 500

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?