【仕事】ドメインとサーバー、名義だけは自分で持っておいて
相談にきてくれた方から、こんな話を聞いたことがあります。
「3年前に作ってもらったサイト、業者さんと連絡が取れなくなってしまって。ドメインがどこにあるかも分からなくて……」
1人だけじゃなくて、似たような話を何人かから聞いているんですよね。他人ごとじゃないな、と思って今回まとめることにしました。
相談でよく出てくる、「任せきり」のパターン
サイトを持ちたいと思ったとき、知り合いに頼むとか、制作会社に相談するとか、そういう流れになることが多いと思います。それ自体は全然おかしくない。
ただ、その過程で「ドメインもサーバーも、ぜんぶ向こうでやってくれた」という状態になりやすい。
で、その時点では困らないんです。サイトは動いてるし、更新も任せてるし。
問題が出るのはだいたい数年後。
制作した人がフリーランスをやめていたり、会社が変わっていたり。「別のところに頼みたい」と思ったときに、サイトを移すためのログイン情報が手元にない。そもそもドメインが誰の名義で契約されているのかも分からない。
「任せた」こと自体が悪いわけじゃなくて、任せたまま把握していなかったことが、後になって手間になりやすいというか。
これ、聞いたことある人、いるんじゃないかなと思います。
次に、そもそもドメインとサーバーって何なのかを整理してみます。
ドメインとサーバー、それぞれ何なのか
よく使われる例えですけど、僕もこれが一番しっくりくるので使わせてもらうと。
**ドメインは「住所」、サーバーは「土地と建物」**みたいなイメージです。
もう少しだけかみくだくと、
ドメイン:`〇〇〇.com` や `〇〇〇.jp` のような、サイトのアドレスになる部分。インターネット上の住所。
サーバー:サイトのデータ(文章・画像・ページの構造など)を実際に置いておく場所。
お客さんがサイトにアクセスするとき、ドメイン(住所)をたどって、サーバー(建物)の中にあるデータを見ている、というイメージです。
どちらも「契約して使うもの」なので、年間いくらかの費用がかかります。
ドメインは取得するサービスによって違いますが、`.com` や `.jp` のよくある種類だと年間1,000円〜2,000円くらいのものが多い。サーバーはレンタルサーバーを使うことが多くて、月額500円〜1,500円くらいのプランが個人店や小規模なサイトには合っていることが多いです。エックスサーバーやロリポップ、さくらインターネットあたりは名前を聞いたことがある方もいるかもしれません。
規模や用途によって全然違いますし、制作する人によって使うサービスも変わるので、あくまで目安として。
「契約している」ということは、誰かが料金を払い続けているということ。その名義と更新が、実はいちばん大事なポイントだったりします。
つまずきやすい3つのポイント
相談を受けていて「ここで困るんだな」と感じることが多いポイントを、3つ整理してみます。
名義が業者になっている
サイトを作ってもらうとき、ドメインやサーバーの契約も一緒に「やっておきます」と言ってもらえることがあります。
その場合、業者のアカウントで契約されていることがあって、名義が業者になっているケースがある。
この状態でも普段は困らないんですが、「別の会社に頼み直したい」「自分で管理したい」となったとき、移管(ドメインを別のサービスに移す手続き)が必要になります。業者と連絡が取れないと、これがかなり難しくなる。
別のトラブルとして「業者がドメインの更新費用を請求してきて、よく分からないまま払ってた」という話も聞いたことがあります。金額が適正かどうかも、自分で管理していないと判断しにくいんですよね。
更新を忘れる(または気づかない)
ドメインもサーバーも、基本は年間(または月間)契約。更新を忘れると、突然サイトが見えなくなることがあります。
ドメインが失効すると、最悪の場合、別の人に取られてしまうこともある。
自動更新の設定になっていれば安心なんですが、クレジットカードが変わったとか、登録メールアドレスが使われていないとかで更新が止まるケースもあって。
「気づいたらサイトが消えてた」は、このパターンが多いんじゃないかなと思います。
ログイン情報が手元にない
これが一番よく出てくる話かもしれない。
「どこで契約してるかは分かるけど、IDもパスワードも業者が持っていて、自分では入れない」という状態。
サイトの文章修正だけなら、CMSのログイン情報(WordPressなど)があれば自分でできることも多い。ただ、サーバーやドメインの管理画面に入れないと、メールの設定変更とかSSLの更新とか、ちょっとした対応のたびに業者に連絡しないといけなくなります。
業者との関係が良好なうちはいいんですが、そうじゃないときは地味にしんどい。
このあたりを、最初にどう整理しておくかが結構大事だったりします。
最初に確認しておくと、あとがラクになること
「じゃあ全部自分でやらないといけないの?」というわけじゃないです。
制作や技術的なことを任せるのは全然いい。ただ、契約の名義と管理情報は自分でも把握しておく、というのが後で困らないための一番シンプルな方法かなと思っています。
具体的には、こういうことを最初に確認しておくといい。
ドメインは誰の名義で、どのサービスで契約しているか(お名前.com、ムームードメインなど)
サーバーはどこを使っているか(エックスサーバー、ロリポップなど)
それぞれの管理画面のIDとパスワードを教えてもらえるか
自動更新の設定になっているか、または更新時期はいつか
これを業者に聞くのは、変なことじゃないです。むしろ最初から「ここだけは自分でも持っておきたい」と伝えておくと、後々の関係もスムーズだと思います。
ここだけの話、もし今すでにサイトがあって「そういえばドメインどこで契約してたっけ」という状態の方は、いまからでも確認できます。
メールを探してみると、ドメインやサーバーの登録確認メールが残っていることが多い。サービス名が分かれば、そこからアカウントのパスワードリセットで入れることもあります。
制作した方が今も連絡が取れる状態なら、「管理情報を共有してもらえますか」と聞いてみるのも全然アリ。ここで話しておくと、何かあったときにお互いラクです。
おわりに
ドメインとサーバーの話って、「難しそう」で止まりがちで、そのまま業者任せになってしまいやすい領域だなと感じています。
中身はそんなに複雑じゃなくて。住所と建物みたいなイメージで整理できるし、最初に確認しておくことも、実は数個だけだったりする。
分からないことは聞いていい。技術的なことは任せていい。
ただ、名義と更新だけは把握しておく。それだけで、3年後の自分がかなり助かります。
「うちの場合どうなってるんだろう」と気になった方がいれば、コメントでも気軽に話しかけてもらえると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!スキ、コメントよろしくお願いします!
