ZINEできた(9/14ZINEフェス文芸出ます)
わたしにとって本とは、文字が縦書きでなければならない。
その文字は紙に印刷されていなければならない。
その紙の束は無線綴じされ、かつ表紙に見返しが付いてなければならない。
(見返しのない中綴じの冊子は、わたしにとってパンフであって本ではない。)
という無意味なこだわりの結果、分不相応な初Zineができた。2冊。

……あれ、zineて元々マガジンだったっけ? 雑誌は中綴じね。
でも、わたしは「本」がつくりかったんです。(つくりたかった理由は前回の記事をどうぞ)
中身は、こういうところで書いているのとはちょっと違うスタイルの文章で、小説のようなエッセイのような、どっちでもないようなもの。
1冊目『守り猫霊ドリーのお話 思い出すことなど』は母のため。もう1冊『歩き、歩けば、歩くのだ あちらとこちらを行き来する6つの小編』は…… そうだな、敢えて言えば自分のために書いた。自分が言葉にしておきたい風景があったから。
創作ってそういうものじゃなかろうか。
商業ライターであるわたしがいつも仕事で書くのは、まずはクライアントのため。そして、取材先のため。さらに、ちょびっとは世の中のため。
そういう取材記事は基本、他人の頭の中・心の内を文字にする。正確性は当然として、わかりやすさ・伝わりやすさ第一。相手の満足ファースト。自己満足セカンド。
それに対して創作は、自分の中から出てくるものを文字にする。自分が出したいもの、言葉にしたいものを書く。自己満足ファースト。以上。それでいいのだと思っている。
読んで何か受け取ってもらえるか、何を受け取ってもらえるかは、もうわたしのコントロールの埒外だ。何かしら受け取ってもらえたらもちろんうれしいけど。
もっとも、表現手法に100%オリジナルはあり得ない。創作は常に誰かの真似から始まるのであって、それでいいのだ、というのは敬愛するスターダスト☆レビューのリーダー根本要さんが言っていたことだ。
スタレビの楽曲はどれも、根本さんらが聞いてきた先人ミュージシャンたちにインスパイアされたもので、あんなふうな楽曲が作りたいなあと思ってつくった、その意味ですべてトリビュートでありオマージュだという。
たとえば「おらが鎮守の村祭り」はスティービー・ワンダー、「1%の物語」はユーミン、「Welcome to the Jungle」はレディ・ガガ、「Average Yellow Band」はボストン。
そこにリスペクトがあること、愛があること。それが、AIの作る「いかにもそれらしい」メロディとの違いだと。
わたしがこのたび初めて作った2冊は、特別なだれかを意識せずスルスルと言葉が出てきたのは事実。でも、それだってわたしがこれまで読んできた作家さんたちの影響を大なり小なり受けているはずだ。
今後もわたしが創作を続けるとしたら、そのときは尊敬する文筆家を堂々と真似てみたいと思う。いや、そもそも真似られればの話だけれども……(望み薄)
おこがましいにもほどがあるのを承知でお名前を挙げると、
たとえば、石牟礼道子さんみたいな文章が書けたらなあ……
たとえば、石垣りんさんや吉原幸子さんのような詩が書けたらなあ……
現役の方なら、たとえば、岸本佐知子さんみたいなエッセイが書けたらなあ……
いいのだ、願望を述べるだけならタダだ。だれにも迷惑はかけてない(笑)
ということで、9月14日のZineフェス文芸(浜松町)に出ます。
上の2冊のほか、2023年7月に東京図書出版から出した書籍も販売します。

会場では、手製の栞(小学1年生の工作レベルでありますが)と、A6判16頁ほどのミニZine(こちらも工作)を無料配布予定です。ぜひ冷やかしにきてくださいませ。
あと、個人通販も始めました。以上の3冊も販売してます。中身のチラ見もできます。よかったら覗いてみてくださいmm
【追記】無線綴じのzineをつくって書店に置いてほしいと思っている方、必ず背文字を入れましょう。今回、zineも少し扱っている個人経営の本屋さんに営業に行って、「背文字が無いのは本屋泣かせなんですよ」と諭されました。そりゃそうですね。ふつう面陳・平積みはあり得ませんので。
