やんのかやんねーのか日記
マクドネイルドで田舎の高校生三人がアレでもないコレでもないとメニューを選んでいた。小銭を出し合い、その予算内で最大限の喜びを得るため相談している。レジのお兄さんはやや困り笑顔だが、何ともかわいい。危うく「よお、1,000円足してやろうか」と横から言いそうになった。すんでのところで自制した。その決断について、席についてからも気になっていた。



高校生は一人ならきっと受け取らないが、三人なら受け取った気がする。「マジすか」「ありがとうございます!」「ラッキー」と、はしゃぎそうな気がする。そして別にそれくらい、通りすがりの見知らぬおっさんがしてやっても構わない気がする。教育のためにならないだろうか。だがもし「大人になったら、いつか同じことをしてみたい」と彼らの一人が思いつつ育つなら、それは別種の教育である気もする。誰もが型通りの大人になる必要はない——でも実際どうだろうか。おれには親の気持ちが分からないだろう。
先に席を立ち、その若い人たちの脇を通り過ぎる。
「あっ! さっきはありがとうございました!」
「なんだよ、またお礼言ってくれるのか? えらいなー。またな」
心の中で、あったかもしれない会話の続きを考えていた。
1,000円分のポテト。……うん、あってもよかった気もするな。
