投資デビューはNISA?〜ひとまず知っておくべき知識をお届け〜
「人生100年時代」「老後2,000万円問題」
や、コロナ禍における貯蓄意識から、人々の
資産形成への注目が集まっていますね。
実際に、投資系マネリテ系YouTuberの再生回数
の伸びが半端ないです。
これから始めようかなという人も、始めた人も
改めて役に立てば幸いです。
そもそもNISAとは
NISAとは少額非課税投資制度と言われる国が
国民に用意している投資制度の1つです。
イギリスのISA(Individual Savings Account
=個人貯蓄口座)をモデルに日本版ISAとして、
NISA(ニーサ・Nippon Individual Savings Account)と呼ばれています。
通常、株や投資信託等に投資した場合の利益
には約20%の税金がかかります。
しかし、NISAを活用すれば、毎年限度額内で
購入した金融商品から得られる利益は非課税
となる制度です。
NISAの種類とそれぞれの違い
NISAには2021年現在時点で3種類の制度が
用意されています。
①一般NISA
利用年齢:20歳以上
投資限度額:年間120万円
運用期間:5年間
総限度額:600万円
投資対象:上場株式、ETF、投資信託
②つみたてNISA
利用年齢:20歳以上
投資限度額:年間40万円
運用期間:20年間
総限度額:800万円
投資対象:ETF、投資
※商品は一定の要件を満たしたもののみ
③ジュニアNISA
利用年齢:日本在住0歳〜19歳
投資限度額:年間80万円
運用期間:5年間
総限度額:400万円
投資対象:上場株式、ETF、投資信託
※18歳まで払い出し制限あり
以上の3つです。
使い分けとしては「目的」を考えて選択
しましょう。
子や孫の将来のためであればジュニアNISA。
自身のためにコツコツ資産形成をしたい
のであればつみたてNISA。
まとまった資金を積極的に運用するので
あれば一般NISA。
といった形で制度の使い分けをしましょう。
また、上場株式を運用したいということで
あればつみたてNISAは使えません。
自身の投資対象も含めて検討しましょう。
NISA活用のポイント
○非課税枠
NISAであれば1人あたり年間120万円、
つみたてNISAであれば年間40万円、
非課税枠としてあります。
そのため、この非課税枠内の投資から得た
利益は運用期間中課税されることはありません。
非課税運用期間終了後、運用を続ける場合は
特定口座から一般口座に移管されます。
一般口座に移管後は、移管時の価格が基準
となり、それ以降に発生した利益には
税金がかかりますのでご注意ください。
○流動性
NISA口座で購入した株や投資信託はいつでも
解約可能です。
定期預金や低解約返戻金型終身保険等のように、
途中解約による手数料等のマイナスはありません。
また、同じく投資で検討されるiDeCoについては
途中解約が原則不可ですので、NISAの方が
流動性は高いということになります。
○ドル・コスト平均法
特につみたてNISAにおいては20年間という
長期投資です。
株や投資信託といった値動きのある商品を
購入する場合、一度に多額を購入するより、
定期的に一定金額を購入する方が、価格変動
リスクがヘッジされます。
NISAの目的
NISAはどちらかというと短期的な資産形成
に向いており、流動性も高いです。
そのため、老後の資産形成というよりも、
現状の資産形成として、学資資金や住宅資金など
数年後、数十年後の用途を決めて投資することを
おすすめします。
老後の資産形成としては、iDeCoの活用が
ありますが、次回記事でお伝えいたします。
注意点や活用テクニック
・NISA口座は1人1口座しか開設不可
ご結婚されている方は夫婦それぞれの口座で
利用されることでより効果的に投資ができます。
ジュニアNISAについては、お子様ご本人口座を
開設が必要です。
税務署審査もあることから、口座開設には
約1ヶ月前後はかかります。12月出生のお子様
で今年度のNISA枠を活用はかなりタイトか
厳しいと思われます。
・非課税枠の再利用および繰越不可
NISA口座で購入した投資信託等を売却し、
売却で得た非課税投資枠の再利用は不可です。
また、各年の非課税枠で余っている未使用枠
を今後の投資に繰越も不可です。
・NISAで発生した損益は通算不可
NISAで発生した損失は、税務上ないとみなす。
そのため、翌年に損失を繰越して翌年の利益と
相殺する「損失繰越控除」も利用することは
できません。
・右肩上がりの商品を選択すること
つみたてNISAだから長期でコツコツだから
安心と思っている方は注意です。
上記でご説明したドルコスト平均法も、
右肩下がりの商品をコツコツ買っても
全く意味がありません。
ドルコスト平均法は右肩上がりの商品を
購入して初めて効果が得られます。
商品の選択は慎重に行いましょう。
私のポジションは過去記事で紹介しています。
・金融機関の変更が難しい
NISAを活用する金融機関口座は年に一度しか
変更ができません。
変更したい年分の前年の10月1日から変更
したい年分の属する年の9月30日までに変更の
手続きが必要です。
また、ジュニアNISAについては変更ができま
せんので最初の金融機関選択は慎重に。
・金融機関によってサービスが異なる
NISAの投資対象先は金融機関によって異なる
ため、投資したい対象商品があるかどうかは
事前に確認をしておきましょう。
・既存の金融商品を引き継げない
既存に投資している先の商品をNISA口座に
移管して運用することはできません。
・贈与金額の確認
ジュニアNISAを活用する方は注意です。
投資に対する利益等については非課税ですが、
投資金額については両親からお子さんに贈与
された金額で投資を行なっているとみなします。
そのため、その他にも贈与があり年間110万円
を超過する場合、贈与税の対象になってくるため
気をつけましょう。
・ジュニアNISAの廃止
現行のジュニアNISA制度は2023年12月末で
廃止が決定してきます。
そのため、2021年中に開始したとしても
すでに3年しか非課税にて運用ができない
こととなってしまいます。それでも、現在
駆け込み開設が進んでいるようです。
この廃止の背景には、ジュニアNISAの利用者
の少なさがあるようです。
しかし、廃止になることで、今までであれば
18歳(高校3年の12月末)までは払い出し
が出来なかったのですが、これができるように
なるというのは良い点です。
これから活用する方はこの点についても
理解した上でスタートしましょう。
・ロールオーバーの活用
一般NISAやジュニアNISAの非課税期間終了後
は運用状況や資金計画によって解約するもよし、
ロールオーバーを活用するのもよしです。
ロールオーバーとは、NISA非課税枠で保有
している金融商品を、翌年のNISA非課税枠へ
移管すると、再度5年間非課税で運用すること
が可能というものです。
ロールオーバーは120万円などの非課税枠を
超過していても現状の運用額を全て非課税枠
に移管が可能です。しかし、その年の非課税
枠は同時に消費はすることになるため、
120万円以上ロールオーバーする際は、
その年の非課税枠はなくなります。
以上、NISAを活用するうえで知っておくべき
情報は一通り書いてみたつもりです。
その他にもあるかと思いますが、ひとまず
この辺で終わりにします。
・何に投資したらいいか
・2024年スタートの新NISAについて
これについてはまた別記事で書いてみます。
それでは。
