【邦画】ずっと少女を探してる、岩井俊二監督『ラストレター』
岩井俊二監督『ラストレター』、アマプラでみました。
裕里の姉の未咲が、亡くなった。
裕里は葬儀の場で、未咲の面影を残す娘の鮎美から、未咲宛ての同窓会の案内と、未咲が鮎美に残した手紙の存在を告げられる。
未咲の死を知らせるために行った同窓会で、学校のヒロインだった姉と勘違いされてしまう裕里。そしてその場で、初恋の相手・鏡史郎と再会することに。
勘違いから始まった、裕里と鏡史郎の不思議な文通。
冒頭からあれっ?て思ったんだけど、ストーリーは前回みた『チィファの手紙』と同じだ。
大筋は全編ほぼ一緒。
ググったところ、
本作の企画は同じ脚本をもとに日本、中国、韓国でそれぞれ別の作品を制作するという岩井のアイデアから生まれたもの。
だという。
プライムビデオでどちらもみれたからだけど、同じ脚本でそれぞれ作る必要、あったのかな。
どストライクで好き!な話ではなかったので、流石に2度観はキツくて、少しずつ1週間かけてみ終えました。
岩井俊二監督の作品は、個人的に昔からサラサラっと雰囲気を楽しむ感じがあっている。
今回の作品も、細かいところをみると色々目についてしまう。
亡くなった姉のかわりに妹が姉の同窓会に行って姉のフリしてスピーチまでしちゃうこと。
妹がきてたって実はわかってたのに、「ずっとあなたに恋してる」と突然メールする主人公。
そのメールをチラ見しちゃって妻のスマホをぶっ壊す妹の旦那。
腹いせにめちゃくちゃでかいワンコを二匹も買ってくる妹の旦那。
などなど。
わりと強引な感じで話は展開していって、映画で語られていない映画の中の日常を思うと非常にモヤる。
が、いいんです。そんなこと。
宮城県の景色、日本美、ノスタルジックな雰囲気を味わえばいいんです。きっと。
日本版のラストレター、とにかく俳優陣がすごい。
松たか子さんはいい意味で幾つになっても松たか子さんの演技をしていて素敵です。『四月物語』からずっと先輩に恋してるってのも良い。
福山雅治さん、ずっと福山雅治を演じてらっしゃる。カメラの構えがカッコよし。あのカメラ、ローライ35っぽい。
そのほか、広瀬すずさん、庵野秀明監督、神木隆之介さん、そしてなんと中山美穂さん。豪華な顔ぶれ。
今回ダラダラダラっとみていて一番熱いシーンだったのが豊川悦治さんが登場するシーン。
姉の元夫でDVあり失踪ありのダメダメな男なんだけど、豊川さんの演技が映える映える。
知的な役から反社のにおいのする役柄まで、この方は多彩でどの役柄もカッコいい。
僕としては豊川さん登場のシーンがいちばんの見どころで胸熱だった。
『チィファの手紙』は上海の住宅地のゴミゴミとした埃っぽい空気感と異国情緒があって。
『ラストレター』では日本の自然美や洗練された雰囲気があって。
でも作品的には『チィファの手紙』の方がしっくりきてた気がしました。
僕がこれまでみた岩井俊二監督の作品は、まさに今回の主人公のようにずっと初恋の人を追っていくような雰囲気があって。
これからもワンピースや制服が似合う少女を探しつづけていくんだろうなと。
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