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『「見る」について』というメンバーシップを始めました

 日々の中でふと目に入る景色や、胸の奥に残る小さな感情。それらをもう一度、丁寧に「見る」ためのメンバーシップを始めます。誰かにとって小さな灯りのような存在になれたらうれしいです。

 このメンバーシップは月額500円で購読できます。表には出せない日々の断片や、エッセイになりきれなかった小さな気づきを綴っていきます。読み終えたあとに「少し良かったな」と感じてもらえるような文章を、あなたの日々にお届けします。

 メンバーシップを『見るについて』と名づけたのには、理由があります。ぼくはベーチェット病の影響で両目に白内障、左目には緑内障も患いました。右目の視野は半分ほど欠け、左目では文字を読むことができません。

 かつて当たり前だった「見る」という行為が、少しずつ難しくなっていく。失ったものは二度と元には戻らない。現在の医学では、病気の進行を遅らせるもしくは進行させないのが手いっぱいとのこと。その現実を前にしたとき、もっと世界を丁寧に見つめ直そうと思ったのです。

 窓の外の景色、人のしぐさ、机の上の小さな傷。これまで何気なく目に入っていたものが、時間をかけて心に沈み、やがて言葉になっていく。そんな経験を、これからも続けていきたい。その記録の場所として、『見る』を始めることにしました。

 このメンバーシップでは、表には出せない日々や、エッセイにするには小さすぎる出来事を日々の視点として残していこうと思います。たとえば、仕事での出来事、朝の台所で冷蔵庫のモーター音と時計の針の音だけが響いていたときの静けさ。あるいは、散歩の途中で出会った猫の伸び。ほんの数秒のことなのに、不思議と心が和らぎ、立ち止まってしまう。

 人に話すには些細すぎるかもしれないけれど、自分の中には確かに残っていること。誰にも言わなくてもいいはずなのに、書かずにはいられなかった断片。そういうものを置いていきたいのです。もちろん、きれいなことばかりではありません。嫉妬や焦り、夜中の不安のように、整えられた文章にはしにくい感情もある。けれど、そんな文章に触れたときに「自分だけじゃなかったんだ」と思ってもらえたら、それだけで十分な意味がある気がします。

 記事は、一つの言葉をさまざまな視点から深掘りする形式が中心になる予定です。ただ、筆が乗ったときには、不意に更新が増えることもあるかもしれません。気まぐれな発信ではありますが、それが自然な姿だと思っています。

 ぼく自身、これまで誰かの言葉に支えられて生きてきました。文学の一節や雑誌の片隅にあった文章、友人の何気ないひとこと。どれも小さなものだったのに、不思議と長く残り、灯りのように心を照らしてくれました。このメンバーシップも、読む人にとってそんな小さな光になれたらと願っています。

 日常は平凡に見えますが、その中にも必ず物語が潜んでいます。バス停で隣に立つ人の靴。昼下がりの公園で聞こえた鳩の声。仕事の合間に見上げた雲のかたち。取るに足らない光景でも、じっと「見る」と確かな意味を持ちはじめます。

『見る』は、そんな瞬間を集めていく場所です。朝のコーヒーの合間に。通勤電車の揺れの中で。眠れない夜の枕元で。ほんのひととき、あなたの日々にそっと紛れ込むことができれば、それがいちばんの喜びです。

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サトウリョウタ@編集者 ありがとうございます٩( 'ω' )و活動資金に充てさせて頂きます!あなたに良いことがありますように!