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ゲームは、本当に悪いものなのか。

「ゲームばかりしています。」

「YouTubeを見始めるとやめられません。」

保護者の方から、

本当によくいただく相談です。

そのたびに私は、

「ゲームは悪いものです。」

とは答えません。

むしろ私は、

ゲームに反対ではありません。

ゲームから学べることもある

昔は、

「漫画ばかり読んでいると勉強しなくなる。」

そんなふうに言われた時代がありました。

でも実際には、

漫画から歴史に興味を持った人もいます。

言葉を覚えた人もいます。

夢や仕事につながった人もいます。

ゲームも同じです。

考える力。

試行錯誤する力。

友達と協力する力。

英語や歴史、科学への興味。

ゲームだからこそ得られる経験もあります。

だから私は、

ゲームそのものを否定したいとは思いません。

気をつけたいのは「ゲーム障害」

一方で、

注意しなければならないこともあります。

それがゲーム障害です。

ゲーム障害とは、

単にゲームを長時間することではありません。

ゲームを優先することで、

学校へ行けない。

睡眠が乱れる。

食事がおろそかになる。

家族との時間がなくなる。

生活そのものに大きな影響が出ている状態を指します。

だから、

「ゲーム時間が長い=ゲーム障害」

ではありません。

本当に見るべきなのは、

ゲームによって生活全体のバランスが崩れていないかということです。

特性のある子どもは、やめることが苦手な場合もある

発達特性のある子どもの中には、

ゲームが好きだからという理由だけではなく、

「途中で終わること」が苦手な子もいます。

「あと一回だけ。」

「ここをクリアするまで。」

そう思っていても、

次の目標が出てくると、

また続けたくなる。

また別の子では、

毎日同じ順番で進めないと落ち着かなかったり、

同じ回数クリアしないと気持ちの切り替えが難しかったりすることもあります。

これは、

わがままだからではありません。

特性によって、

切り替えることや見通しを立てることに難しさがある場合もあるからです。

だからこそ、

突然ゲームを取り上げたり、

「もう終わり!」

と一方的に伝えたりするだけでは、

かえって混乱やパニックにつながることもあります。

大切なのは「やめさせること」ではない

私は、

ゲームを禁止することが解決だとは思っていません。

大切なのは、

ゲームとの付き合い方を一緒に考えることです。

終わる時間を事前に決める。

タイマーを使う。

「あと一回で終わろうね。」

と見通しを伝える。

ゲーム以外にも楽しい時間を増やしていく。

子どもの特性に合わせて、

少しずつ「終われる経験」を積み重ねることが大切です。

ゲームだけが悪いわけではない

ゲームはとても魅力的です。

だから子どもだけではなく、

大人でも夢中になります。

問題なのは、

ゲームがあることではありません。

ゲームしか楽しみがないこと。

ゲーム以外に達成感を感じられる経験が少ないこと。

生活のバランスが崩れてしまうことです。

だから私は、

ゲームを取り上げるよりも、

ゲーム以外にも夢中になれるものを一緒に探していきたいと思っています。

外遊びでもいい。

工作でもいい。

料理でもいい。

スポーツでもいい。

家族で笑い合う時間でもいい。

子どもの世界が広がるほど、

ゲームとの距離感も少しずつ変わっていきます。

ゲームとの付き合い方も「育てる」

療育とは、

「できないことを禁止すること」ではありません。

生活の中で、

自分をコントロールする力を少しずつ育てていくことです。

ゲームも同じです。

ゲームをやめさせることが目的ではありません。

ゲームを楽しみながらも、

自分で区切りをつけられること。

生活とのバランスを考えられること。

そんな力を育てていくことが、

将来にもつながっていきます。

私はゲームに反対ではありません。

だからこそ、

ゲームの良さも、

難しさも、

どちらも知った上で向き合っていきたいと思っています。

大切なのは、

「ゲームをやめさせること」ではなく、

「ゲームとうまく付き合う力を育てること」。

それが、

子どもたちがこれからの時代を生きていくために必要な力の一つなのだと思っています。

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