さつまいものニョッキを作って気づいた、食感と香りの大切さーなぜパスタにカリカリと香りが必要なのか?ー
この前、さつまいものニョッキを作った。
レシピには少し気になる工程があった。
さつまいもを角切りにして、きつね色になるまで素揚げすること。
そして、剥いた皮は捨てずにオーブンでローストし、ミキサーで粉砕して濾し、パウダーにすること。
最初は、どちらも見た目のためだと思っていた。
でも、作ってみると考えが変わった。
ニョッキはもちもちしていて、とても優しい食感をしている。
それだけでも美味しい。
けれど、ずっと同じ食感が続く。
そこに素揚げしたさつまいもを一緒に食べると、「カリッ」という食感が入る。
たったそれだけで、一皿がぐっと面白くなった。
柔らかいものには、硬いものを。
料理には食感のリズムも必要なんだと感じた。
さらに驚いたのが、皮のパウダーだった。
ローストした皮を粉にして香りを嗅ぐと、思わず顔を近づけたくなるくらい、さつまいもの香りが広がる。
「ああ、香りって皮にこんなに詰まっているんだ。」
本で読めば一文で終わるようなことも、自分で作ると実感として残る。
最後にそのパウダーを振りかけると、口に入れる前からさつまいもの香りが立ち上る。
飾りではなく、この料理の「香り」を完成させるための工程だった。
今回の素揚げもパウダーも、自分で考えたものではない。
レシピに書かれていたものを、その通りに作っただけだ。
でも、その意味は作って初めて分かった。
レシピは「作り方」を教えてくれる。
料理は「なぜそうするのか」を教えてくれる。
最近は、料理を作るたびにそんなことを考えるようになった。
