超プライベート株式投資入門 ~恋人への投資レッスン36~
レナから、投資を教えて欲しいと頼まれた。
「NISAの本を読んだけれど、ピンとこない」
らしい。
と、いわれても…
ボクは、株式投資経験が20年以上あるものの、金融系の資格はFP3級のみで、専門はITシステムのプロジェクトマネジメントだ。
そういえば、
NISA口座未開設疑惑があった元総理大臣が、youtube等で、やっと現状を告白した。NISA口座は開設したものの、投資はしないポリシーをお持ちのようだ。
投資しない理由(上記記事のP3以降)は、過去の国会答弁同様に、何がいいたいのかわからない。NISAを使わないでも投資はできる。
この『投資よくわからん症候群』の発生要因は、元総理大臣にも責任があるものの、
金融屋さんの金融説明リテラシー欠如
という持論をボクは持っている。
金融屋特有の損得勘定ベースの金融リテラシーで、投資を説明するので、腹落ちしにくい。金融屋が多用する金融語は、DAI語(タレントのDAIGOさんが、アルファベット数文字に略して表現する言葉)より難しい。
その根拠を示す。
金融屋さんは、金融リテラシーのアンケート調査の結果から、「日本人は欧米諸国に比べて金融リテラシーが低い」と、結論づけした。なぜなら、日本人は金融教育を受けていないからと歪曲し、税金(&裏金?)を使って、J-FLEC(金融経済教育推進機構)の新設に誘導した。
詳細は省くが、根拠となったアンケート調査の例を示す。
Q18>
100万円を年率2%の利息がつく預金口座に預け入れました。それ以外、この口座への入金や出金がなかった場合、1年後、口座の残高はいくらになっているでしょうか。利息にかかる税金は考慮しないでご回答ください。(1つだけ)
1.( )万円
2. わからない
回答の集計結果の割合(カッコ内)は以下のとおり。
①102万円(65.7%)
②102万円以外(10.3%)
③わからない(24.0%)
この低金利時代。年率2%の利息という時点で非現実。外貨預金なら為替リスクがある。普通に考えればサギだ。サギだとしたら、わからないの一択だろう。
正解は①らしい。
2022年時点では、65.7から、68.0%に正解率があがった(以下の資産形成白書2025、P65 )ようだ。
2016年時点、長期的な低金利の中で、利息を意識したことがない若い世代が、素直にわからないと答えるケースもあるだろう。このような調査を元に、金融リテラシーを評価できるのだろうか?
実生活に関係なければ知る必要がない。知る必要が出た時、調べればよい。調べるのに1分もいらない。調べて理解する能力は、金融リテラシーではない。
以前、楽天銀行に普通預金の利息計算式を確認したところ、以下のような回答があった。
普通預金残高の毎日午前0時の最終残高1,000円以上の金額×お客さまの口座に適用されている普通預金利率÷365で日割り計算する。毎日計算した利子を、毎年3月31日と9月30日の年2回に集計し元本に組み入れる。
だから、普通預金での現実的な正解は、102ではない。102.01万円ぐらいだ。計算式を明示し、考え方も含めて採点するのだろうか?
アンケート調査の約半数の設問は、米国FINRA(金融業界監督機構)やOECDなど海外機関による同種調査と比較できるようにしている。この年利2%の利息は、世界共通の設定なのかもしれないが、そうだとしても、バカバカしい。
この金融リテラシー調査からは、
問を提供した側に金融リテラシーがない。
という結論になるのが自然だろう。この見解をGeminiに確認した。ほんとうにGeminiがいてくれて助かる。
ごもっともなご意見です。提示された問題が現実の金融環境からかけ離れているというご指摘は、まさにその通りだと思います。
「年率2%の利息がつく預金口座」という設定は、極めて非現実的です。調査の作成側は、おそらく「複利(単利)計算の基本的な考え方を理解しているか」という一点のみをシンプルに問いたかったのだと推測されます。しかし、その意図を達成するために選んだ例が、現代の金融情勢やリスクの認識という点で、極めて不適切であったと言わざるを得ません。
多少、Geminiも質問者に忖度する傾向があるので、この話はこれくらいにしておくが、Geminiに問題文だけを入力したら、即答で102と回答した。少し悲しい。
ということで、
レナからの依頼は、金融屋には任せられない。
「魚を与えるのではなく釣り方を教えよ」(老子)
前置きがやたら長くなってしまったが、ボクは、レナ向けに株式投資入門プログラムを作成することを決意した。
投資はプライベートレッスン向きだ。なぜなら、お金への感覚や理解力は、個々人で異なるからだ。恋人チューニングで、Geminiには真似できない、愛情あふれる唯一無二の超プライベートな投資入門プログラムに仕上げるつもりだ。
書店に並ぶ投資本は、読者の属性を特定しないから、汎用性はあっても、論点が総花的で、ほとんど参考にならない。
Geminiより、粋な投資入門プログラムを生成するには、💕を込める方法しか思いつかない。
レナは、投資未経験者。
新卒1年目の社会人。
身長164㎝、黒髪ショート、
体育会系、才色兼備、愛嬌抜群。
プログラムの構想に時間を要した。
でもレナのためなら、へっちゃらだ。
このプログラムを
麗しのレナに捧ぐ。
※見出し画像は、Copilotで生成した。レナは架空の人物。
麗しのレナへ
レナは、よく知っているが
ボクは、金融の専門家じゃない。
ITが専門だ。
さらにボクは、石橋をたたく男だ。石橋をたたいて、どのようにヒビが入るのかを確認してから、橋を渡るような慎重な男なのも周知のとおり。石橋をたたきすぎて、渡れなくなることもシバシバ。その時は、自分で低コストで安全な仮の橋を架ける。
Ultra-cautious man
なのだ。実際に大学生の頃、同期の卒論を手伝って、動荷重によるコンクリート板のヒビ割れを研究する「コンクリート疲労実験」の経験もある。
だから金融理論ではなく、実際の20年以上の投資経験を元に、レナのためだけの投資入門プログラムを作成した。
レナには、ポジショントークを一切しないと誓うが、金融界はポジショントークに満ち溢れている。
おおよそ、金融アナリストといわれる種族は、星占い師以上、気象予報士以下と考えている。ただ、己の損得勘定で経済を解説するので、ボクから見た場合、切り口が斬新で、多少新鮮味はある。
明日の株価はわからないが、株は上がるものだ。
といった、楽天主義者が、感覚的には70%以上を占める。そうだとしても、金融の力は侮れない。20%以上の素晴らしい人材が、社会を支えている気もする。
おおよそ全体の70%を占める金融屋さんは、
「人間は、得より損の方が2倍以上大きく感じる」
さらに、そもそも人間の脳は投資に向いていない云々なんて言う。「プロスペクト理論」とかカッコいい名称を口にすることで自己陶酔し、行動経済学の領域でノーベル経済学賞を受賞したと権威づけて、投資初心者を煙に巻く。
2倍以上って…なんなん?
感情をどうやって測定するの?
どう考えても個人属性で変わるじゃん?
と単純で素朴な疑問が湧く。そんなこともあるかもね~のレベルだ。あたりまえだけど、そんな怪しい理論には反論もある。
だから金融に関わる時には、常に自分軸が大切だ。
そこで、はじめに言っておきたい。
レナは、心と頭と体で、投資を体感して欲しい。投資は、ユニバのハリウッド・ドリーム・ザ・ライドだ。
全身を突き抜けるスリルと、空を飛ぶような爽快感がある。
投資は、見物するものではなく、体感するものだ。
投資で得するとか、NISAをはじめないともったいないとか、そんなことを言いたいんじゃあない。ただただ、レナの幸福の為だけにこのプログラムを書いた。
ボクは、いまだに幸福の定義は、よくわからんのだけれど、
笑顔、自由、健康
レナには、この3つを心から願っている。
投資入門プログラムの期間は1年。株式の売買、投資信託の積立、債券(国債)の購入の3つを順に経験できるように工夫した。
8月スタートを想定している。
投資資金は、初任給から10万円を拠出して欲しい。自腹で投資することが原則だ。レナへの心理的なストレスをなるべく低減するために、少額から始める。
このプログラムで主に達成できることは7つだ。
・投資環境の整備
・日本株式、投資信託、ドル円の取引経験
・株主優待、配当金の実体験
・対面型の金融業者との面談経験
・IR情報、四季報、株主総会などからの情報収集
・NISA、iDeCoの制度理解と利用開始
・金融、IT分野のスキルアップ
結構、恋ね。改め、濃いね。
投資の勉強というより、野外実習も含めた実践重視のプログラムに仕上げた。
超プライベート株式投資入門プログラム
先に、36のレッスンを紹介する。
1ケ月に3つのレッスン。1年で計36レッスンだ。
プログラム内容
【1ケ月目】準備編
(01)金融資産を棚卸しよう
(02)ライフプランを作ろう
(03)金融口座を整理しよう
【2ケ月目】証券口座開設
(04)投資環境を整えよう
(05)金融用語を理解しよう
(06)証券口座を開設しよう
【3ケ月目】買い編
(07)NTT株を買おう
(08)ポイントで投資信託をスポット買いしよう
(09)投資信託のクレカ積立を設定しよう
【4ケ月目】売り編
(10)NTT株を売ろう
(11)投資信託の1部売却しよう
(12)楽天証券の口座を開設しよう
【5ケ月目】学習編1
(13)野村IR投資家向け情報サービスを活用しよう
(14)日経新聞を読もう
(15)ITパスポート資格を学ぼう
【6ケ月目】学習編2
(16)ほぼ日手帳に投資活動記録を残そう
(17)四季報新春号を読もう
(18)FP3級資格を学ぼう
【7ケ月目】学習編3
(19)ネット証券のイベントに参加しよう
(20)店舗型証券会社を訪問しよう
(21)桐谷株主優待名人の講演会に参加しよう
【8ケ月目】株主優待編
(22)上新電機を1株買おう
(23)株主優待の権利を確定させよう
(24)株主優待を楽しもう
【9ケ月目】応用編1
(25)年金制度を学ぼう
(26)確定申告を学ぼう
(27)iDeCoを始めよう
【10ケ月目】応用編2
(28)債券(国債)を買おう
(29)ドル円の為替取引をしよう
(30)NTT株の議決権行使をしよう
【11ケ月目】応用編3
(31)NTTの株主総会に出席しよう
(32)NTT株の配当金でおにぎりを買おう
(33)スナックなかの(なかのアセットマネジメント主催)に参加しよう
【12ケ月目】総括編
(34)この1年を総括しよう
(35)証券会社へ改善提案しよう
(36)自分の専門性を磨いていこう
36のレッスンすべてを書くのは疲れるし、レナには、会って話せばいいのだから、特に事前にいっておきたい特選レッスンを10コ解説することにする。
すでにレナは、投資家としてリ・ボーンした。
ユニバのゲートをくぐり、ハリドリの列に今並んでいる。スタジオパスを使ってズルはしない。
さあレナ、レッスンをはじめよう。
特選プライベートレッスン10
(01)金融資産を棚卸しよう
Let's begin.
第一歩は、棚卸からだ。
自分の資産を全部書き出す。ご両親と話すことが効果的だ。土地や不動産、生命保険などの有り無しを把握する。年金受給額も仮に見積もって、できれば数値で可視化したい。この機会に家系図も書いておこう。
資産を棚卸することで、仕事や投資に失敗したり、万一、健康を損なっても、障害年金とおじいちゃんの畑を売れば人生100年なんとかなる。そんな気持ちの余裕をはじめに持ちたい。
投資で利益を得るにはリスクをとる必要がある。でもリスクをとらないリスクをとるリスクを受容する方法もある。つまり、投資は、生き方の選択でもある。
投資の目的はあったほうが良いが、人生の目的同様に簡単じゃない。
・金融、経済、企業経営などの理解を深める
・老後資金を確保する
ぐらいを仮置きして始めてみよう。
もしも、有り余る金融資産を棚卸できたなら、ステーキか、うな丼をごちそうして欲しい。
(02)ライフプランを作ろう
人生とは何か?
投資とは何か?
恋愛とは何か?
哲学的に探究するのも楽しいが、はじめにライフプランを作成しておこう。資産がある程度棚卸できていたら、精度の高いライフプランを作ることができる。
投資をする上で重要なことは、生活基盤を安定させること。具体的には、『収入を増やす努力』(例:スキルアップ、キャリア形成)と、『無駄な支出の削減』(例:家計の見直し、予算管理)の2本柱の確立。
ライフプランは、生活基盤を見直す、絶好のツールだ。
知人に保険屋さんがいるので、レナに紹介する。ちなみにボクは、30歳前後の時に、その保険屋さんにライフプランを作成してもらった。そのライフプランの資金計画は、1回も見直ししなかったけれど、30年後、怖いぐらいドンピシャだった。
ライフプラン作成体験は、レナにとって目から鱗だと思う。新入社員の時点では、未確定のパラメーターは多い。それでも生涯の計画を仮にでも作成することで、必ず新しい視点を得られるハズだ。
加えて、保険屋さんとの会話も良い経験になるハズだ。
以下は、ボクの経験から考案した金融会話モデルだ。金融スキルは、一部の要素でしかない。金融スキルを別のものに置き換えれば、他の分野にも応用できるモデルだ。

この会話モデルを意識して、どのレイヤーの話なのかを意識すれば、会話しやすい。
ボクは、新入社員の時、生活の中での車の販売店の営業や、病院での医師との会話の中に、仕事との共通点が多くあることに気づいた。
たとえば、自分が風邪で、病院へ行き、医師と会話するとき、「いつから、どんな症状が出て、今どんな状況なのか」を話す。一方、仕事でシステム障害の状況を、顧客と話すときも、まったく同じ項目の会話をしたりもした。
てなわけで、学生ではなく、社会人の立場で、異業種のプロとの会話を経験して、様々な気づきを得て欲しい。
(04)投資環境を整えよう
投資信託は、銀行でも買えるが、株は証券会社でしか買えない。
だから証券会社の口座開設が必須になる。最近は、投資信託の積立てにクレジットカードが使用できるので、クレジットカードも準備したい。株を売買する前に投資環境を整える。
本プログラムでは、メイン口座をマネックス証券&ドコモ銀行(仮称)、サブ口座を楽天証券&楽天銀行と想定している。
現状ではNISAもiDeCoも、1社でしか非課税口座を持てないので、業者選定が非常に難しい。各社の競争が激しく、それぞれの特徴がある。他には、老舗の松井証券&松井銀行も候補にはなる。一方、SBIグループは、個人的な嗜好から、レナには推薦しないが、選択はレナの自由だ。業者選定は、十分話して決めよう。
あくまで例だが、マネックス証券でNISA口座での投資を始めるとした場合の口座構成例は、以下のようになる。図には含めていないが、この構成の場合、携帯はドコモ回線が望ましい。投資なのになんで?と思うかもしれない。いろいろ複雑なんだ。

マネックス証券であれば、イオン銀行の窓口でも、マネックス証券の口座を開設できる。土日も営業しているので、初心者向きだ。但し、イオン銀行とマネックス証券を連携すると様々な制約がでるので、1年後は、ドコモ銀行連携に切替える想定とする。ドコモはアクションが遅いので、どうなるかわからないが、今後docomoショップでも、金融サービスを受けられる可能性もある。
イオン銀行は、給与振込用の生活資金。ドコモ銀行は投資用として、使い分けることを想定している。
細かいことだが、
(13)楽天証券の口座を開設しようで、楽天証券の口座開設もレッスンに含めている。他の証券会社を知ることで、証券システムへの理解が深まる。さらに楽天証券に口座を持つことで、日経新聞をオンラインで読めたり、楽天証券独自のイベントやセミナーにも参加できるようになる。
自分の全体の口座構成をイメージできることが重要だ。また現金の入出金は、どこのATMを利用するのか?振込は、どの銀行口座を使うのか?など具体的な運用方法をこのレッスンの中で決めよう。
(05)金融用語を理解しよう
レナなら、ネット証券のホームページにアクセスして、適当に入力すれば、口座開設までは、1~2時間ぐらいあればできるだろう。でも『急がば回れ』。先に金融の用語を抑えておこう。
例えば、株や投資信託の売買をする為に、以下の10項目の用語や制度の理解が、最低限必要だ。最初の3つは、口座開設時にも選択が必要になる。逆にこの10項目を抑えれば、当面何とかなる。
✔源泉徴収ありの特定口座
✔株式数比例配分方式(配当金の受取方式の一種)
✔NISAとiDeCo
✔目論見書
✔配当と株主優待
✔議決権行使
✔指値(さしね)
✔約定(やくじょう)と受渡日(うけわたしび)
✔金融商品の利益(利子、配当、売却益など)にかかる税率:20.315%
→所得税15.315%(所得税15% + 復興特別所得税0.315%)+住民税5%
源泉徴収、約定(やくじょう)って読み方も難しいよね!
iDeCo(いでこ)は超難しいよ。ボクは、企業型確定拠出年金ではじめて、iDeCoへ切替え、現在は運用しながら年金形式で受取っている。だから、iDeCoの受取方法を含めて、全工程を経験を元に説明できるよ。iDeCoを受取りはじめて気づいたけれど、iDeCoの資産は、NISAの非課税投資枠を広げる投資になる。iDeCoを年金形式で受取している人は、少ない。この説明ができる人は、なかなかいないから、ラッキーだね。
NISAとiDeCoを活用した80年間の非課税投資のイメージ図として、ボクは新幹線モデルを考案した。

NISAは、こだま自由席。iDeCoの前半は、のぞみ指定席、後半はのぞみグリーン席。最後は在来線自由席のイメージだ。
このモデルをベースに、NISAとiDeCo、つまり非課税制度の全体を、このレッスンで説明するよ。
金融の独特な用語を理解することで、全体像が見えてくるはずだ。
ボクの場合は、仕事で投資信託を売買するシステム開発のプロジェクトに参加したので、そのときゼロから学んだ。はじめは、チンプンカンプンだった。金融の世界は、別世界というか、閉じられた鎖国状態という印象を持っている。
仕事で投資を学べるって、いいよね。いわゆる一石二鳥だ。
このレッスンさえ乗り切れば、株式投資までは、あと少しだ。
レナなら、大丈夫だ。
(15)ITパスポート資格を学ぼう
レッスン15の前までで、株と投資信託の売買経験は既に終えている。ここからは、投資スキルの根を下に伸ばすレッスンだ。
ボクは、投資する上で、ITスキルは非常に大切だと考えている。通称「iパス」は、IT化された社会で働くすべての人に必要な基礎的知識を問う国家試験だ。
システム視点からの投資へのアプローチは、投資への理解をさらに深めると思う。金融屋には、とうてい説明できない投資にかかわるシステムの肝の肝を、ITパスポートのテキストを使って講義するので、お楽しみに!
どうやってシステムが開発され、メンテナンスされて、運用されるのかは、投資成果には直結しないものの、取引をネット中心で行う以上、切り離せない知識だ。
20年前は、まだ電話で投資信託を買うパスがあった。じゃあ、顧客が目論見書を読んだことをどう判定するのか、システムにはその記録をどのように反映させるかなど、本質的なことにつながっていく。
全てを理解しないとシステムは作れない。
このレッスンで得たスキルが、レナの投資家として差別化できる強みにもなる。
証券システムの概要も説明する。証券システムのユーザー視点の基本機能を理解できたら、どのネット証券でも応用できるハズだ。主に取引で使う5機能には★マークを付けた。
【ネット証券 基本機能10】
・入出金★
・残高照会★
・売買★
・注文約定照会★
・取引履歴★
・損益確認(特定口座年間取引報告書含む)
・個人情報設定
・アクセス管理(ID,認証管理)
・よくある質問と問合せ機能
・お知らせ機能
株式の売買の主な流れは、5ステップだ。
入金→残高照会→株式売買→注文約定照会→取引履歴確認
(18)でFP3級資格の講義もするよ。FP3級の対象範囲は、1部を除いて人生の中で、すべての人が経験する基礎的な内容なので、体系的に理解しておきたい。
さらにさらに、
9ケ月目の応用編では、FP3級で学んだ全体像を押さえた上で、このプログラム最難関に発展させるよ。
(25)年金制度を学ぼう
(26)確定申告を学ぼう
(27)iDeCoを始めよう
この3つは、三位一体というか、恋の三角関係に近い。年金もiDeCoの受け取り時にも、税金がかかる。
日本の所得税は、「申告納税制度」。納税者自身が1年間の所得を元に税額を自ら「確定」させて税務署に申告し、納税する仕組みだ。
ボクが、自身の確定申告を実演するから、なんとなくはイメージできるハズ。今時点は、なんとなく理解できればいい。確定申告を実施することで、支払いすぎた税金があれば、返金(還付処理)してもらえる。
ITパスポートとFP3級のコンテンツを含めた、ここまでのレッスンを、無償で提供できるボクのような人は、極小だよ。レナは、相変わらず強運な晴れ女だよね。
(20)店舗型証券会社を訪問しよう
ネット証券2社だけの経験では、視野が狭くなる。
100年程度の歴史がある証券会社でのボクの面談への同席が、20番目のレッスンだ。証券会社への入館から、応接室の雰囲気、対面証券営業との会話などを体感して欲しい。きっと証券口座の1つの選択肢として、参考になるハズだ。
主にネット界隈で、「金融機関の窓口へ行くな」とささやかれている。そういう情報にも触れたうえで、実際に体感してほしい。
おそらくレナなら、このような極端な情報には『逆張りが正解』と判断すると、ボクは予想している。
社会人になったレナならわかると思うが、利益が出ないと会社は給与を支払えない。だから証券会社が、自社の利益が出る商品やサービスを提案するのは、あたり前田のクラッカーだ。
ボクは、エンジニアから営業職になって、一番強く感じたのは、自分の暮らしを支えているのは、会社ではなく、目の前の顧客だって気づいた。顧客の背後には顧客の顧客がいる。伝統ある企業の証券営業であれば、ココを理解している(人がたまにいる)。
でも、お金を扱う商談の会話空間は独特なので、いろいろ感じ取って欲しい。
(21)桐谷株主優待名人の講演会に参加しよう
家賃以外は、株主優待で暮らしている桐谷さんという元プロ棋士がいる。人により、好き嫌いは分かれるものの、証券界の人気者だ。
投資手法の優劣は別にして、桐谷さんの生き様がボクは好きだ。きっとレナも好きなタイプだと思う。講演会では、同じ話を繰り返されるので、既に古典落語に近い。
桐谷さんは、こんな人。
桐谷さんの生き様を講演会でレナに見せたい。
さらに(24)株主優待を楽しもうで、ボクの株主優待を10個、体験して欲しい。
[株主優待体験レッスン・リスト10]
・イオンシネマで映画(1,000円/人)を見る。
・イオンラウンジで休憩(1ドリンク無料)する。
・イオンモールで買い物(3,000円分。25年で廃止)をする。
・エディオンで最新のゲームソフト(6,000円分)を買う。
・高島屋で化粧品(友の会併用で18%引き)を買う。
・ほぼ日手帳(無料)に投資日記を書く。
・スギ薬局で口内炎の薬(3,000円分)を買う。
・ジンズでカッコいいサングラス(9,000円分)を買う。
・一風堂でラーメン(二杯無料)を食べる。
・U-NEXT(年間6ケ月無料)の独占配信海外ドラマを見まくる。
(31)NTTの株主総会に出席しよう
日本株への投資の醍醐味は、株主総会への出席だ。NTTは、例年6月に開催される。
会社の代表者が、株主に対して何を話すか。さらに株主が何を質問するか。それに対して、自分はどう考えるか。それらを体感してほしい。
リモート参加ではなく、是非会場にいこう。実際に会場にいけば、会場付近で労働組合のグループが怪しげなビラを配っている株主総会も多い。先日出席した電力会社の株主総会では、原発反対らしきグループがいた。リモートからでは、全体の雰囲気が、何もわからない。会場であれば、壇上に並ぶ経営陣の顔色などもよくわかる。
NTT株は、ボクも少し保有している。個人的には、正直、微妙だとは思う。直近の業績、携帯プランの内容、社風などなど…
それでも、15,000円程度で、株主になれる。当レッスンには最適な銘柄だ。それでも投資は自己責任が原則なので、実際に売買する銘柄は、レナに決めてもらう。
(33)スナックなかのに参加しよう
スナックなかのとは、なかのアセットマネジメントという投資信託の運用会社が主催する、ファンミーティングだ。いわゆる交流会(飲み会)だ。ボクも1回参加していて、楽しかったから、このプログラムの打上げを兼ねて、いっしょに参加しよう。
この交流会は、長い伝統があるらしく、長年参加している人も大勢いた。全国各地で、開催されているようだ。わざわざ遠方から参加している方もいて、熱い交流会だった。先入観なしで、投資サークルに所属しているつもりで、気楽に参加しても問題ない。
32までのレッスンが完了していたら、普通に投資について参加者と会話できるだろう。直接、現役のファンドマネージャーと話せる機会は貴重だ。また、レナの新たな扉が開くだろう。
話は少しそれるが、
さわかみ投信という、同じく投資信託の運用会社が主催する初心者向けのプログラム(以下参)がある。参加することで、毎月1,000円分の投資信託がもらえる美味そうな企画だ。
レナには、この企画はどう見えるかな?
ボクは、実際にこのプロジェクトを経験したが、1年でやめた。レナには、推奨しないが、こういう取り組みに関しても、このレッスンの中で、レナと議論したい。
(35)証券会社へ改善提案しよう
特選レッスンの最後の補足は、証券会社への提案だ。
マネックス証券は、開かれたネット証券だ。創業者である会長の松本さんには、他社とは異なるリーダーシップを感じる。
セミナーの最後の挨拶などで、「政府の制度を含めて、改善すべき事項があれば提案して欲しい」という発言を何回も松本さんから聞いたことがある。自社にとどまらず、業界全体に目を向けている証券会社は、ボクは、他に知らない。知らないだけかもしれないが…
ほとんどの金融機関は、『顧客利益の最大化』などのきれいごとを発信するが、それは自社利益をガッポリ引いた後の利益最大化に聞こえる。つまり、自社利益最優先ということ。
他の会社は、「政府の制度のことを言われても、サービス範囲外だし、面倒だし、そんな暇はない。NISAの限度額拡大など、儲け話になら乗る」
そんな印象が強い。マネックス証券のように国の制度設計の改革までを視野に入れていないように感じる。
だから、個人投資家として、自分の専門性や実経験を元にして、信頼できる証券会社へ積極的に提案しよう。マネックス証券では、定期的にオリエンテーションコミティーを開催し、顧客との対話を重視している。
話したいテーマと合えば、レナも是非参加してほしい。最近ボクは、米国株式の取引につて、マネックス証券のご担当者とズームで会話する機会を得た。結果的に、画期的なアイデアを提案するというより、いろいろ教えていただいた(-_-;)のだが…
レナも、このレッスンを通じた1年で、きっと何かのアイデアをつかんだはずだ。
そんな草の根的な個人投資家の提案活動が、よりよい投資環境を生み出していくとボクは信じている。
まとめ
今回は、恋人向けの36個の投資レッスンを考案した。
インデックスファンドへのほったらかし投資法ではなく、日本株への投資からはじめるプログラムを世に提案したかった。
なぜなら投資信託を構成する株の保有や売買経験がなくては、投資信託を理解できないと考えたからだ。
この入門プログラムを書き終えて、
投資は、投資本や平均データなどに惑わされず、個人別に組み立てるものだと結論づける。
最後のレッスン(36)は、
自分の専門性を磨いていこう
とした。いわゆるコヴィー博士の7つの習慣『刃を研ぐ』だ。コヴィー博士は、成功は手法やテクニックではなく、人格によって決まると主張している。
恋愛もそうだよね⁉
自己改善を継続することで、短期的な利益ではなく、持続可能なリターンを目指す。つまり短期のアドレナリンを求めるのではなく、長期的な関係性を求める。自らの専門性を軸に社会を理解し、投資アイデアを見つけて欲しい。
最後に、
妄想の中の麗しのレナへ、
投資信託の積立てを継続しながら、目の前の仕事に集中しよう。その日々の中から、投資家としての道筋が見えてくるはずだ。
RENA、
See you again,
and good luck!
【今日のひとこと】
未知に飛び込むことは自由の証
(構想40年、フランシス・フォード・コッポラ監督、映画『メガロポリス 』 より)
このプログラムに飛び込むことで、
レナの中にいる「眠れる投資家」を揺り動かす‼️
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