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まいにち易経_0214【无妄の往くはいずくにか之かん。天命祐けず、行かんや。】[25䷘天雷无妄:彖伝]

彖曰。无妄。剛自外來而爲主於内。動而健。剛中而應。大亨以正。天之命也。其匪正有眚。不利有攸往。无妄之往。何之矣。天命不祐。行矣哉。

彖に曰く、无妄は、剛そとよりきたりてうちに主たり。動いて健なり。剛中にして応ず。大いに亨るに正を以てす、天の命なり。それ正にあらざれば眚あり、往くところに利あらず。无妄の往く、いずくくにかかん。天命たすけず、行かんや。

【現代語訳】
自然の摂理に従い、作為なくあるべき无妄むもうの時に、(何かをしようと)進もうとするが、一体どこへ行こうというのか。天の助けもないのに、どうして進むことができようか(いや、進むべきではないのだ)。

【意訳】
少し立ち止まって考えてみてほしい。
今は「无妄むもう」の時なのだよ。それは、すべてが自然の理に従い、人の小さな画策や私欲などが入り込む余地のない、清浄で厳粛な時。あるいは、君自身が偽りなく、ありのままでいるべき時だ。

そんな大切な時に、君は一体どこへ、何を求めて進もうというのかね? その一歩は、本当に確かなものなのかい?
周りをよく見てごらん。天は、君が今やろうとしていることを、どうやら後押ししてはいないようだ。「天命、たすけず」――つまり、宇宙の大きな流れ、自然の摂理が、君のその行動を「よし」としていないのだ。

天の助けも得られないのに、どうしてその道を進んでいけるというんだい? いや、無理に進んだところで、望む結果など得られるはずがない。それどころか、予期せぬ困難や災いに見舞われるのが関の山だろう。
だからね、今は焦って動くべきではないのだ。いたずらに行動を起こすのではなく、静かに時の流れに身を任せ、天が「今だ」と示してくれるのを待つのが賢明というものだよ。自然のままに、あるがままに。それが无妄の時の正しい過ごし方なのだから。


人欲を捨て、天命に生きる智慧

天命てんめいたすけず、行かんや」
これは、人間が本来、无妄むぼう――すなわち無為自然の法則のもとに生かされているという、東洋思想の根幹に触れる問いかけです。ここで言う无妄とは、何もせず手をこまねいている状態を指すのではありません。むしろ、自然の大きな流れ、宇宙の摂理に逆らわず、調和して生きることの重要性を示唆しています。

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