【Lil Fovnt #26】謎のメモ「サウスポー」と、ニックスを牽引する熱きレフティー
いつ書いたのか全く思い出せないメモがある。
バインダーに挟まっていた小さなメモには「サウスポー」という一言だけ。
何かスポーツの話題でサウスポーについて書きたかったのか、それとも何か全く違う意味のサウスポーだったのか。今となってはさっぱり思い出せない。
まあ自分のことなので、どうせ飲んでいる時に何かの試合でも観て、ふと熱くなって残したのだろう。
メモの真相は、今ではもう闇の中だが、この一言を見たことで、最近観てたまらなく熱くなったレフティー(サウスポー)の話を書きたくなった。
舞台はNBAのプレーオフ、イースタンカンファレンスファイナル。
ニューヨーク・ニックス vs クリーブランド・キャバリアーズ。
今回書きたいのはニックスの話だ。
そしてその主役は、チームを牽引する
レフティーのガード、ジェイレン・ブランソンである。
ニックスはこのシリーズをスイープ(4連勝)という圧倒的な強さで制し、ファイナルへの切符を掴み取った。
ちなみにプレーオフ11連勝。
ニックスがファイナルに進出するのは1999年以来、実に27年ぶり。
もし優勝すれば1973年以来だ。
ニューヨークは言わずと知れたバスケのメッカであり、ニックスは超がつくほどの人気球団。
けれど、自分がNBAを見始めた頃からずっと「人気はあるけど優勝できないチーム」というイメージだった。どん底の暗黒時代もあった。
そこへやってきたのがジェイレン・ブランソンだ。
彼がNYに来た経緯は、フロントとの繋がりや家族、そして自身の代理人の関係など色々あるわけだが、とにかく彼が加入してからのニックスは明らかに変わった。
それでも、これまでのプレーオフでは「いいチームになったけど、最後は勝ちきれない」という印象がどこか拭えなかった。
それが今回は違った。
ニックスの去年との違いや戦術など、語りたいことはたくさんあるのだが、ここではやめておく。
今回はレフティーの話だ。
基本、バスケは両手を駆使するスポーツだが、その中でも純粋なレフティーはかなり珍しい気がしている。他のスポーツと比べても比率が少ないのではないかと思う。(私見です。)
ディフェンス側からすると、レフティーの選手はとにかく守りづらい。
特にリングから離れれば離れるほど、やり辛い。左利きのステップやドライブが慣れていない。そのため、シュートチェックのタイミングが狂わされチェックが難しい。
面白いのは、野球のように「有利だから」と親がわざわざ子供をレフティー(左投げ)に育てるような文化が、バスケにはあまりないことだ。
そこが他のスポーツとの違いかもしれない。天然モノの希少種だからこそ、余計に厄介なのだ。
ちなみに、今回のカンファレンスファイナルで戦ったキャブスにも、もう一人の天才レフティーがいる。
ジェームズ・ハーデンだ。
全盛期は過ぎた感があるもののNBAのレフティーを象徴するような選手だ。
そんな一癖も二癖もあるレフティーの天才たちが、イーストの頂点をかけてバチバチにやり合っていた。
あのとき酒を飲みながら、小さな紙に「サウスポー」とだけ残した自分の直感は、あながち間違っていなかったのかもしれない。
あの独特なリズムを持つ左腕たちが、今年のプレーオフを最高に熱くしてくれた。
勝ちきれないと言われ続けたニックスが、ついにファイナルを制するのか?
ニューヨークの象徴となったレフティーの司令塔「ジェイレン・ブランソン」はファイナル制覇に導くことができるのか?
そして、気になるウェスタンの相手はどこになるか。この時点ではサンダーかスパーズか、まだ決まっていない。
俺個人の希望を言わせてもらうなら、98-99シーズンのあの雪辱を果たすためにも、相手はスパーズに来てほしいと思っている。
今年のニックスは、間違いなく強いぞ。
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