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【Lil Fovnt #16】NBAという異次元。八村塁の進化と、河村勇輝の現在地

今まさに、NBAはプレーオフの熱狂の真っ只中にある。

そんな中、残念ながら、八村塁が所属するLAレイカーズはオクラホマシティ・サンダーとのカンファレンス準決勝で4連敗を喫し、敗退してしまった 。
しかし、相手のオクラホマシティ・サンダーは前シーズンの王者で、今年のレギュラーシーズンもウェスタン1位と安定した成績を残していた。

ルカ・ドンチッチを怪我で欠いたレイカーズには、かなり分の悪い相手だったことに違いない。

サンダーは、やはり強かった。レイカーズはスイープされてしまったが、八村の活躍はすごかった。
プレーオフだけでなく、シーズンも八村は安定した活躍ができたと思う。

とりわけ3ポイントに関しては、記録にも記憶にも残る歴史的なスタッツを叩き出している。

プレーオフのキャリア通算3ポイント成功率「51.6%」はNBA歴代1位 。
さらに単年の成功率「56.9%」はレイカーズ史上1位であり、NBA歴代3位という凄まじい数字だ 。敗退となった第4戦でも、今プレーオフ最多となる25得点を記録し、最後まで大きな存在感を放っていた 。

昔から八村を見ている人ならわかると思うが、彼は元々3ポイントが得意な選手ではなかった。インサイドからミドルレンジのシュートが中心だった彼が、今やこれほどの高確率でアウトサイドを射抜く最大の武器の一つにしている。

NBAという異次元の場所で生き残り、スタメンを張るために彼が必死に身につけた大きな進化だ。

敗退後、試合を決める終盤のクラッチタイムに「なぜ八村がコートにいなかったのか」が現地でも大きな話題になった。日本のプレーヤーが極限の舞台で勝負所の起用について本気で議論される。
これ自体がとんでもないことだ。八村には、本当に楽しいシーズンを見せてくれたことに感謝したい。

そしてもう一人、言及しておかないといけないのが河村勇輝だ。

今季、日本では最も馴染み深いであろう名門シカゴ・ブルズで2ウェイ契約を勝ち取った彼だが、その道のりは決して平坦ではなかった。サマーリーグでの怪我が響き、一度は契約解除という憂き目に遭っている。

しかし、ブルズは彼を見放さなかった。チームの施設に残りリハビリを続け、もう一度2ウェイ契約を結び直したのだ。

NBAとGリーグを行き来するタフな日々だったが、Gリーグでは堂々たる活躍を見せ、NBAの舞台でもあの代名詞とも言えるアシストで確実に爪痕を残したと思う。

ただ、彼にも明確な課題がある。3ポイントだ。
NBAのコートでさらに脅威となるためには、アウトサイドの精度向上が欠かせない。
彼の場合、日本では3ポイントは、上手い選手だったが、NBAは3ポイントラインが、日本より50cmほど遠く、そこの対応に未だマッチできていないように見える。

八村が3ポイントを武器にして自身の価値を爆発させたように、河村もここを改善できれば、待望の本契約へグッと近づくはずだ。

日本人プレーヤーたちの今シーズンはこれで幕を閉じたが、ここまでNBAを盛り上げてくれた彼らには感謝しかない。

プレーオフ自体はまだまだ続く。世界最高峰のバチバチの戦いを、もう少しだけ楽しませてもらおう。

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