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【Lil Fovnt #71】レイカーズ解体。キングの決断と、八村塁の「LA横断」が意味するもの

この夏のNBAオフシーズンは、驚くことばかりが起きている。
ついに、最大のドミノが倒れた。
「キング」ことレブロン・ジェームズの次なる、そしておそらくキャリア最後となる舞台が決まったのだ。

正直、このニュースを見た時、間違いじゃないかと思った。
と言うのも、この移籍先が候補と噂されるチームの中で、一番可能性が低いと思っていたからだ。

行き先は、フィラデルフィア・76ers。

おそらく日本ではアレン・アイバーソンのイメージが強いチームではないだろうか。
キングはそんなシクサーズを選んだ。

41歳にして迎える、プロ24年目のシーズン。
彼が結んだ契約は2年800万ドルという、これまでの5000万ドル超えの年俸からすれば考えられないほどの「激安」だ。

理由は明白である。
「金のためではない。家族のためでもない。ただ、もう一度チャンピオンリングを勝ち取るためだ」
と本人が語る通りだろう。
ジョエル・エンビードやタイリース・マクシーに、そして今オフの驚きの一つ、セルティックスから移籍したジェイレン・ブラウンが集う。
ここにレブロンが加わるのだ。
シクサーズは、1983年以来の優勝を本気で狙いに行っている。

少なくとも来シーズンの優勝候補に一気に名乗りを上げたのは間違いない。

この年齢になってもなお、勝利への狂気的な執着を燃やし続ける。これこそがキングの凄みであり、彼が纏う特異な空気(Ambiance)なのだ。

そして、キングの離脱は、長らく続いた「ロサンゼルス・レイカーズの一つの時代の終焉(解体)」を完全に決定づけた。
レイカーズはルカ・ドンチッチを中心とした新体制へと激しく舵を切っており、チームの構造はもはや別物と言っていい。

その解体の波の中で、我らが八村塁もまた、大きな決断を下した。
行き先は、同じロサンゼルスを本拠地とするクリッパーズである。
2年2800万ドルという契約で、彼はパープル&ゴールドを脱ぎ、赤と青のユニフォームへと袖を通す。

レイカーズが新たなスーパースター中心のシステムへと移行する中、八村のチーム内での立ち位置は徐々に不透明になっていた。

複数のオファーがあった中で、彼があえて「LAに残り、クリッパーズを選ぶ」という決断を下したことは非常に興味深い。
LAでの生活が八村にとって、とても大切なことなのだろう。
そんな彼にとって、再建と新たなフェーズに向かうクリッパーズという選択はベストだったのかもしれない。
チームにおいて、彼は単なるロールプレイヤーではなく、より中核的な役割を求められることになるはずだ。

同じロサンゼルスという街にいながら、背負うカルチャーも、見える景色も全く違うものになる。

キングが去り、八村が去ったレイカーズ。
一つ心残りがある。それはやっぱり、ルカ、レブロン、八村がいる時に名門レイカーズでの優勝を見てみたかった。

来シーズンのNBAは、このオフシーズンの動きで大きく勢力図が書き換えられた。
これこそが、NBAという究極のエンターテインメントが持つ残酷で美しい魅力なのだ。

キングの決断には驚かされた。自分はウォーリアーズでのキングを見てみたかった。オリンピックの時のようにNBAを背負ってきたカリーとレブロンの共闘を最後に観てみたかった。

それでも、フィリーのコートに立つキングと、クリッパーズで新たなアイデンティティを築く八村の姿を楽しみにしている。
もちろんルカのレイカーズも。

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