【Lil Fovnt #30】白米とJapan、ぶっ壊れた炊飯器
今月の『Fovnt Freaks』、テーマが決まった。
「Japan」だ。
Fovnt Freaks Vol.7では日本(Japan)を通じて、いろいろなものを見ていこうと思う。
さて、巻頭の記事を何でいこうか。
いくつか案を出して、どうしていこうかなど構成を考えていた。
頭の中で自分の中のJapanを練っていた最中。
炊飯器がぶっ壊れた。
長年、文句ひとつ言わずに毎日のように稼働してくれていた道具だから、寿命といえばそれまでだ。
機械である以上、いつかは壊れる。それは致し方ない。
頭では冷静に受け止めているが、いざ直面してみるとこれは本当に困った事態だ。
何しろ、米が炊けないのだ。
いや、炊けるけど、かなり面倒な作業になる。
あって当たり前の道具がなくなると、こんなにも面倒なことになるのか。
スイッチを入れてもウンともスンとも言わない、ただの冷たい塊と化した炊飯器を見つめながら、呆然と、そしてごく自然にひとつの考えに行き着いた。
「白米っちゃ日本。日本っちゃ白米」だと。
「Japan」という途方もなくデカいテーマを前にして、自分は少し難しく入り口を探しすぎていたのかもしれない。
でも、毎日当たり前のようにそこにあって、当たり前のように蓋を開ければ湯気が立っていた白米。
それが失くなって、日本とは何なのか少し見えた気がする。
日本の本質なんて、案外こういう足元の日常に転がっている。
Fovnt Freaks Vol.7に入る前に日本を考えさせられるタイムリーな出来事だった。
長年連れ添った炊飯器の突然の死を悼みつつ、自分は今、猛烈に美味い白米が食いたい。
このどうしようもない日常の喪失感から、今月の「Japan」を掘り下げていこうと思う。
白米から始まる、Fovnt Freaks流の「Japan」。ここから一気に書き上げていく。
その前に自力で米を炊くか?
いや、やっぱり面倒だな。
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