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十六夜の 月にたたずむ 寒桜

ほぼ満月の十六夜の月光が公園の早咲きの桜を照らしている。静けさの中の幽遠なる月と桜の美しさに心奪われ一句。

昨日、2026年3月3日は皆既月食が見られる日だったが、東京はあいにくの雨で見ることができなかった。しかもとても冷たい雨だったが、コンサートを聴きにいくために外出したため、体が冷えたのか風邪気味の鼻水がでるようになってしまった。

 鼻水をすすりながら、澄んだ夜空の十六夜の月を見上げ、池のほとり数本の満開のカンザクラを見て、また空を見上げては、桜を見る。静かだが、心に沁みてくるような情景でBG Mにはビル・エバンスがぴったりではないかと思ってApple Musicを開いたら、なんとお薦めとして「トニー・ベネット&ビル・エバンス」のアルバムが出てきた。心の中を見透かされたか? まさか、まだそんなことはできないだろうが、私がいる場所、時間、行動パターンから今の状況を推測し,Appleに蓄積されている音楽の好みなどから、もしかしたらAIが分析して当該アルバムをお薦めしてきたのかもしれない。

 天邪鬼にAppleのおすすめを無視して、違う曲を聴きながらもう少し散歩を楽しもうかと思ったが、トニー・ベネットは聴いたことがなかった(少なくとも意識して聞いたことがなかった)ので、素直に聴くことにした。
そして、「素直に聴いてよかった」と、ひとりごちた。繊細で透明感のあるビル・エバンスのピアノと、トニー・ベネットの芯があるが落ち着いたボーカルのマリアージュがとても心地よく、今宵の月光のように沁みてきた。とても得した、満ち足りた気分の夜の散歩になった。

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