神諭 五

今の世は、魔の住家となりて居るぞよ。空を飛び地をもぐり、残す所なく魔は乱れて居るぞよ。世の中を家にたとうれば、家はくされはてた家と同じなるぞよ。又その上、虫に食いあらされて、見るかげもなくなったぞよ。魔と申す虫は、世の一物ものこさず食いつくさんとする勢いであるぞよ。なれば今の世は、荒(すさ)びに荒(すさ)びて荒(あ)れ野原と同じなるぞよ。今は昔のおもかげも消え、その荒ら家をてらす月のみ少しもおもかげをかたるのみであるぞよ。實にさびしき世の中と成たぞよ。笑い声は少なく、常に世も家も人も、皆まっくらであるぞよ。又さわがしきは今の世なるぞよ。みにくい声はちまたにみちて、罵りあう声、怒る声、うらむ声は實にさわがしいぞよ。天にひびくばかりて、神は唯おどろきの外ないぞよ。今の世の様をみれば手に汗をにぎるように様であるぞよ。神には常に心配はたえんぞよ。實に今の世の人たちは、親不孝なる人ばかりであるぞよ。乱れ乱れて、麻の乱れの如くくもりて、暗やみの如く、すさびすさびて野原の如く、たとえんすべもなきが如く世となりたぞよ。なれば此の如き世を、洗い清めんがため、たちたて直さんが為、神世とせんがため、神は此れから一心ふらんに働くのであるぞよ。有らん限りのうでを振いて成すのであるぞよ。目ざましく働き、目ざましき世を造るぞよ。よくみておき、のち世のかたり草とするようでなくては成らんぞよ。神を信じ、誠の道を歩む身に何恐るべき事もなし。
なれど・みたま・みがけざれば恐る者なれば、よく玉をみがけよ。
者を恐れるようでは、魔に勝つ事はできんぞよ。神上(しんじょう)をのぞくほか恐る者のなき迄、みがかなならんぞよ。神上を恐れざれは、魔に巻かれて居るのであるぞよ。恐ると云うも、決しておそろしと云うと違うぞよ。

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