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壁を打つ

日々のニュース、世界で起きていること、興味が湧いたこと。それぞれの立場で知ろうとすればするほど、複雑な事実ばかりが積み重なっていく。そして、正解と思えるものが遠のき、断言できないことばかりが増えていく。

前提として、この世の中に「正解」なんてものはないのかもしれない。あるのは「現時点において、最も確からしい仮説」に過ぎないのだろう。

人は歳を重ねて経験を積むと、物事を過去のパターンで捉えがちになる。いわゆる「経験則」と呼ばれるものだ。けれども、人ひとりの経験なんて、所詮は「n=1」という極小のサンプル数に過ぎない。それなのに、なぜ人は自分だけのちっぽけな経験にこだわってしまうのだろう。また、その経験をもとに、自分以外には当てはまらないであろうアドバイスを、誰かにしたがるのはなぜなのか。

そんな「正解のないモヤモヤ」を、生成AIのGemini(ジェミニ)にぶつけ、30分ほど壁打ちをしてみた。暇つぶしの雑談だ。

そもそも、その正体である「大規模言語モデル(LLM)」の答えとは、次に続く確率の高い言葉を並べただけの「もっともらしい回答」でしかない。質問のキーワードや数字に引っ張られて、とてつもなくポンコツな回答を出してくることもざらだ。

それでも、日々の暮らしのなかで、使い方次第では面白く活用できる。最近では「ちょっとさ、聞いてよ」という身近な悩み相談など、質問者に寄り添ったやり取りを求める利用が増えているそうだ。こちらの意図を汲み取ってくれているかのような、もっともらしい回答をしてくれるからだろう。

ということは、

人間が考える「最も確からしい仮説」と、生成AIが次に続く確率の高い言葉を並べた「もっともらしい回答」には、違いはないのかもしれない。



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