心に残る上司の言葉|組織のピンチにもブレない
これから話すのは、組織が弱っていたときに、組織に向けてかけてくれた方の言葉になります。
事柄の性質上、会社や支店などと書くことに抵抗があるので、分かりづらいですが組織などの抽象的な表現を使わせていただきます。

ある日、とある支部で複数名の死者が出る大変なことが起きました。
私は、発生当初から親組織との調整窓口役となり、親組織に判明した事項や今後の対応を説明に向かう幹部に日々同行していました。
しばらくして親組織の更に上部組織の上層部Aからウチのトップに対し「このようなことが起きたのだから、その部署はそこに置いておけない。移転するか無くすべきだ」という趣旨の話がありました。
その支部は、我々の中で伝統がある支部であり、当事者達は、とてもつらい思いをしていました。
また、他の支部も各地のお客様から厳しいお言葉をいただき、「私たちが悪いのか?」という思いを抱いてしまうような空気感が漂っていました。
動揺が広がり、現場が疲労しているところに追い打ちをかけるような、そして的外れな論点を多分に含む言葉だと私は思いました。
あまりにも唐突であり、責任が明らかになっていない中で支部の存続にかかわる話に「そりゃ無いでしょ」と若手や中堅は無力感と怒りのような感情を覚えていました。
私たちは、こんなときだからこそ、トップに「そんなことはない、あの支部は必要だ」と胸を張って言ってもらいたいと思っていました。
しかし、私たちの期待とは異なり、トップは「こういう話が来ているんだけど、(親組織の)〇〇さんはなんて言うかな。聞いてきてくれない?」などと言いました。
そのほかの言葉も支部や現場のことを思う発言はなく、自分がどう周りに取り繕うかという心配をされているような、弱腰に感じてしまう発言でした。そのトップは親組織からの出向組でした。
課内では、「こんな話絶対に現場に聞かれちゃダメだ」とよく話していました。
私はトップの命を受けた課長に同行してそういう趣旨の発言があったことを親組織の幹部BとCに報告に行くことになりました。
私は普段であれば部屋に入らないか、入っても端っこの椅子に座っていましたが、このときは幹部Bから「こっちおいでよ」とメインテーブルに座るよう促されました。
課長がAの発言を伝えると、幹部Bは間髪入れず、「Aさんはなんで突然そんなこと言うのかな?」「〇〇全体がつらい思いのときにそういうこと言うかね?」と言いました。
B:「この出来事きっかけの移転とか無くすとかって、現場の理解得られるのかね。責任取ったみたいで士気下がるよね。」
座っている私:「(そのとおりです。)」私は、内心全力で同意していました。そして少しうるうるしてしまいました。
私も今後支部に異動することがあり得るので、明日は我が身という感覚から、トップの発言をもどかしく思っていたところ、「そう言ってほしかったんだ」と思いました。
B:「Cさんのところにもこれから行くんでしょう?同じこと言うと思うよ。一緒に行こうか?」
課長:「私が説明にいってまいります」
続けて幹部Cのところに向かいました。
この方は、私程度の下っ端には無害ですが、色々な方から恐れられており、この方の発言を気にする人が多くいましたので、この幹部Cの反応次第では本件の方向性が決まるだろうと思っていました。
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