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「ふたりで怒らない」ということ


1.はじめに

パパとママが怒っちゃったら家に子どもの居場所がなくなっちゃう
妻が教えてくれた言葉です。
 
子育て中のパパさんママさんは、お子さんに言われて傷ついたことはありますか。
ちなみに私は昨日、初めて「パパ死んじゃえ―」と叫ばれました。

これからパパママになる皆さんには、不安をあおる趣旨ではなく、こういうこともある、そうなってしまったときに自分だけではないということを知っておいていただければなと思います。

2.癇癪(かんしゃく)

わが家の8歳になる子は、癇癪( 感情の爆発や制御が困難な行動 )持ちです。

とてもすごい時期もありましたが、病院や薬、放課後デイサービスを利用し、その回数は一時期よりも減りました。と言っても1日1回はあるのかなと思っています。

「ただ駄々をこねているだけではないんだ」「本人が一番苦しいんだ」と気づいたのは2年前くらいでした。

今でこそ、その子と向き合う時間を大切にし、癇癪が起きるごとに「イライラの原因」と「落ち着く方法」を話し合い、「明日からはそれを試してみよう」と試行錯誤していますが、それまでの私は、特性に気づかず、あるいはそれを無視して頭ごなしに日々怒っていました。

(1)間違った正義感

3年ほど前から、妻は本格的にその子の癇癪に悩んでいました。

引っ越しをし、新しい幼稚園に行ってもらうことが毎朝の一大イベントだったからです。

当時、多忙な部署にいた私は、5時半起き~終電(あるいはタクシー)でほとんど家におらず、育児は任せっきりになっていました。

休みの日、妻が子どもと言い合いになり、泣き叫ぶ子を見て、“パパ発動”となり、「パパが怒ってその場を治める」。これがあるべき姿だと思っていました。

こうなると、子どもはママに怒られ、その上パパにも怒られる。
本人は癇癪状態で、そもそも何がなんだか分からなくなっている。
「パパとママ大っ嫌い」という。言われた方は傷つき、怒りがこみ上げますが、子どもの目線に立つと納得です。

(2)妻からの言葉

あるとき妻から、
「パパとママが怒っちゃったら家に〇〇の居場所がなくなっちゃう」
「だから私が怒っちゃったときは、パパが受け止めてあげて」
「パパが怒ったときは、とにかく離れて」
と言われました。

これは、上手くいくときもあれば、こちらも感情を堪え切れずに怒り続けてしまうこともあります。
そんな妻が怒り爆発のときは、私が引きはがして、お互いの距離をとることもあります。

3.癇癪行動のトレンド

(1)トレンド

私は、この子の癇癪にはトレンドがあると思っています。

妻が「最近〇〇なんだよね」と言い始めたり、私もそう感じているときは、「今はそういうトレンドなんだね」と我々の「最近同じことばっか言ってんのになんで分かってくれないの?」という感情を中和しています。

これまでにあったトレンドのほんの一例を示すと以下のとおりです。昔はまだ可愛かった・・笑

・場所を選ばず寝転んで泣き叫ぶ(周囲の目が痛い)
・「バカ」みたいなニュアンスで「うんち!」と言ってくる(ノーダメージ)
・「キャーー」と叫びまくる(近所に気を遣う)
・親の見えないところで下の子をツネる(一瞬でキレそうになる)
・走って裸足で家の外に出ていく(慎重な性格なので安心はしつつも近所の目が気になる)
・ノートやプリントをぐしゃぐしゃに破る
・ベランダから飛び降りようとする(柵が壊れたり、反動次第では落ちちゃうので本気で指導)
・習い事や放課後デイに行かない(色々な人、特に先生に迷惑がかかる)

落ち着いたときに「どうして〇〇したの?」と聞くといずれも悪いことだとは分かっているけど、癇癪モードに入ると止められなくなってしまうのだという。

(2)癇癪の前にできること探し

なので、最近は、モードに入りそうになったとき、わが家では「ムズムズしたとき」と表現していますが、そのときに「どうすれば抑えられそう?」という話し合いを日々繰り返し行っています。

話し合いでは、わたしから提案はしますが決めつけることはせず、あくまで“自分で出来そうなことを自分に選ばせている”ので、本人の中で納得のいったものを実践してくれています。

例えば、

一人になる(いちばん落ち着く場所は「寝室」ということなので、寝室に行く。)
ヘッドホンをつける(下の子の泣き声や甘えた声がムズムズを増幅させるらしい。)

が挙げられます。

「1人になる」というのは、病院の先生から提案されたことを、より具体化したものです。
先生いわく、目で見る・耳に入ってくる情報が多すぎるとパニックになるから、物理的に距離を取り、シャットダウンすることが有効なのだということでした。

確かに、数分後にはケロッとニコニコしながら戻ってくるようになりました。
「ムズムズしたからあっちの部屋に行ったら落ち着いたよ」と報告してくれたときは、全力で褒めちぎります。
何回かに1回はそれで抑えられています。

(3)提案の失敗例

失敗例を挙げると、「ムズムズしたら教えて」は続きませんでした。
前提として親が連動しなければならないので、親が対応できないときに増幅します。

あとは、内容を聞いてこちらが聞き取ることができなかったり、ホントの気持ちを汲み取れなかったときに「違う!!」となってしまうからです。

4.おわりに

いっちょ前のことを言っていますが、自分のストレスが言行動に直結してしまうほど未熟者です。
妻からは「喧嘩しても寝る前には話し合って、翌日には持ち越さないこと」を令されていますが、昨日も1番上の子と喧嘩別れしてしまいました。
朝イチで謝らないと・・・
 
特に1番上の子のことは、どんな些細なことも妻と共有することにしています。

お互いの引き出しを増やしておかないと、誤った対処をしてしまうおそれがあるからです。
だって、癇癪している本人が一番苦しんでいるのだから。

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