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迎賓館赤坂離宮 和風別館「游心亭」③


茶室

最後に案内していただいたのは茶室です。
茶室に入る前の廊下の隅に「待合まちあい」と呼ばれるスペースがあり、天然石で造られた美しいつくばいが涼しです。

つくばいとは、茶室に入る前に手を清めるためのもので、石造りの手水鉢ちょうずばちの中に水がめられ、それをすく柄杓ひしゃくが1本備えられているものです。
石鉢の下には、水を受け止める砂利じゃりが敷かれています。

こちらのつくばいは、水鉢を囲むように、黒っぽい綺麗な砂利じゃりが敷き詰められていて、美しかったです。

つくばいの奥には小さな長椅子があり、茶室に入る前にゲストがここで、ガラス窓ごしに庭を眺めながら待つために作られたそうですが、
賓客の皆さんお忙しい方ばかりなので、庭からの出入り口から入ると、すぐに茶室に直行されるので、ほとんど使われていないとか。
もったいない事です。

茶道において「お茶をいただく」という事は、ただ美味しい抹茶を飲むだけではなく、事前に手を清め心を静めて部屋に入り、接待者(亭主ていしゅ)の細やかな心配りを受けて、その空間とお茶、菓子、を楽しむこと。

お茶をてるにも、いただくにも、合理的かつ美しい、無駄のない所作しょさが作法として確立しているし、床の間に飾られる花(茶花ちゃばな)や掛け軸にも、季節やゲストへのおもてなしの心が込められている。

その場、そこに居る人間、全てを含めてのリスペクトであり、一期一会の美を作り出す…この精神性の深さは、日本人として心から誇りを覚えます。

さて、游心亭の茶室に話を戻すと、8畳くらいの茶室の中に入ると、右手奥に床の間があり、大徳寺管長(管長=宗派の最高責任者)の揮毫きごうした掛け軸が飾られています。

右手前には四畳半の上げ畳席がありました。
上げ畳で茶がてられ、その場で抹茶をいただく事もできますし、お点前てまえてる様子)を見せる、デモンストレーションの場所としても使われているようです。

上げ畳の斜向かい、入口から突き当たり正面の壁と左壁面に沿って、木の長椅子とテーブルが配置されていて、正座の苦手なゲストがお点前てまえたり、抹茶をいただく場所になっています。

畳脇の障子窓すき間から覗くと、奥には控えの間や水屋(お茶の準備室)などがあるようですが、こちらは立ち入れません。

壁は聚楽壁じゅらくへきと言われる土壁に、混ぜ込まれた砂が、控えめにキラキラ輝いています。見事に平らで、厚みも均一な壁の端正さに、見惚みとれてしまいました。素晴らしい匠の技です。

上質なものを、あえて控えめに見せる「謙譲けんじょうの美徳」。
ここにも日本の美意識が、き渡っていました。

茶室を見学し終わると、池に面した廊下まで戻り、庭園側出口から外に出ます。(入って来た入り口には戻らず)
出て左手には、立派な盆栽が並んだ盆栽置き場がありました。

庭の盆栽たち

賓客がおいでになった時、游心亭のあちこちに配置される、見事な盆栽が十数鉢、1m高さのスノコ上に並んでいます。特に、幹の白い木が最も樹齢が高く、100年以上だそうです。

樹齢100年以上の盆栽

もう少し盆栽を鑑賞したいところでしたが、ガイドツアーの時間制限もあるのでしょう、庭を通って速やかに出口に向かうことになりました。

庭園の小道に置かれた結界

池や庭の緑をつい何枚も撮っていたら、列の最後尾になってしまい、先頭を進まれるガイドさんが、立ち止まって説明されている声が聞こえない!(汗)

しかも私の後ろには、ピタリと警備員さん(皇宮護衛官さん?)がついて来られるので、途中ゆっくり撮影するのも気が引けて、エリザベス女王陛下来日時(1975年・昭和50年)に植えられた記念樹(イングリッシュオーク)など、横目で見ながら通り過ぎました(涙)

⚠️教訓:ガイドツアーは、最後まで油断せず、ガイドさんに付いて行きましょう!

(主庭と本館に続きます)

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長谷川優子(Sachi Life Coaching Space) お読みいただき、ありがとうございます。☺️楽しんでいただけたでしょうか?お気に召されたら、応援いただけますと励みになります🩷