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今そこにある危機にボンヤリしているくせに世界を救える訳ねえ

下咽頭癌により声を失った夫と生きる、なかやまきんに君のトレーニング動画で体力気力をチャージしている還暦ヨガ講師です。エキナセアがたくさん蕾をつけていて嬉しい。

妊娠中の娘からの長文LINEが届きました。驚きながら読んで寝たら、待ち合わせ時間に遅れそうになり匍匐前進で道路を指で掴みながら必死で進む夢を見ました。

自転車で10分程の同じ市内に娘家族がいます。娘には11歳と8歳の女の子、9月で2歳の男の子がいて、9月に4人目を出産予定。

1人目の出産後は保育園がすんなり決まり、1年の育休を経て会社へ復帰しました。その後2人目をすぐに妊娠して都内までの通勤は難しいな、と退職をしてからは専業主婦です。

まだ1歳の男の子が動きが激しいので、妊婦で辛いだろう大変だろうとわかっていた。わかっていたが、私は仕事や予定を詰め詰めに入れたうえに、隙間に派遣介護まで入れて、狂ったように働いているので自分のことで精いっぱいです。

時々、夕飯を食べに来たり、美容院だから長男を預かってくれる?くらいの依頼はあったが、ベタベタとヘルプ要請をしてこない娘に対して、もうベテランママだし、パパに協力してもらって、子育てと家事を上手くこなしているんだろう、と安易に考えていた。6/21.22は1泊で一緒に温泉旅行に行く約束もしていた。出産近くなったら仕事を少し制限すればいいか、と安易に考えていた。

安易に考えていたが、やはりそんなに簡単ではなかった。
娘からのLineには、「長女・次女の時と比べて長男の動きが激しくてクタクタだが、昼寝もおちおちできない。次女は情緒不安定で学校を行き渋り、気に入らないことがあると泣き止まずに地獄絵図だ。お母さんは自分の仕事や習い事で忙しくしているから、頼っちゃいけないとずっと思っていて、近所の仲良しママに話を聴いてもらってメンタル面をケアして貰っているが、お腹も大きくなって思うように動けなくて全てがしんどい。最近は好きなものに心が動かなくなって、食べたいものもわからないし、やりたいこともわからない。出産後のことを考えると不安で眠れない。4人目は諦めた方が良かったのかと考えてしまう。」と不安な気持ちが綴られていた。

自分も4人の子育てをしてきた。義両親と同居で気詰まりだったが、義両親は子供たちを可愛がってくれて、うるさいくらいに口や手を出してくれた。実家は電車で30分くらいだったので、しょっちゅう泊りに行っては、子供達を預けて夫と飲みに出かけたりしていた。

私の子育て環境は、とても恵まれていたんだ。それに比べて娘は、私以外に頼る人がいないのに、私を頼ることに遠慮して孤独に子育てをして、限界ギリギリに陥ってしまっていた。最後に言われたのは、長男夫婦の子育てについての私の発言について。

娘の兄、長男夫婦には2歳の女の子がおり、お嫁さんの実家のすぐ近くに家を購入。お嫁さんの出産の頃には、実家のお母さんはパートを辞めて、お嫁さんのご両親にとっては、かわいい初孫の子育てを全面的にサポートしてくれている。保育園には入れないと決めて、すぐに仕事復帰したお嫁さんに代わり、孫の面倒を毎日みてくれているのだ。

そんなお母さんについて「私には出来ない。私には無理。自分のやりたいことを我慢して孫の面倒をみることは私には出来ない」と、不用意にも私は娘に語っていたのだ。

お嫁さんのお母さんの選択を否定し、娘にとっては母を頼ることは出来ない、と突きつけられた発言だったのでしょう。
お嫁さんのお母さんにも無礼だし、娘に対して思いやりの欠片もない不用意な自分本位な言葉。

「自分のことで精一杯!勉強もしたい!やりたい事もたくさんある!みたいな様子を見ていたら、こちらから軽はずみに頼れないよ。1時間でもいいから一人になりたいって思っても、そのためにお母さんの時間を削ったら悪いって、諦めてたんだ」と。

最近は、70歳までにやりたことロードマップを作っていて、自宅に介護予防コミュニティを作り、近所の高齢の皆さんに運動を提供したり、井戸端会議の場所提供をしたり、困りごと相談をしたり、何か形にしたいなと考えていた。自分はもっと誰かを救えると考えていた。

でも、今そこにある身近な危機には全く無頓着だった。優先するべきことは娘の心のケアだった。こんな鈍感な女に世界を救える訳ねえ。

翌朝には、娘のところへすっ飛んでいき、泣いている娘をギュッとハグした。娘を抱きしめるのは何十年ぶりだろう。お腹に小さな命を育んでいる娘の体は柔らかく暖かくて、いま私が守るべき大切な存在だったんだ。ごめんね、母親失格だわ。

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